斐川町
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斐川町(ひかわちょう)は、島根県簸川郡にかつて存在していた町である。簸川郡で最後に消滅し、現在は出雲市南東部の一部となっている。
概要[編集]
出雲平野の北東部を占める斐伊川河口の町で、宍道湖のほとりに位置する市町村のひとつだった。江戸時代に松江藩の支配下に置かれていた際には出雲郷と称された荘原村・出西村・伊波野村・直江村・久木村・出東村の6村が、昭和30年(1955年)に合併して斐川村となる。昭和40年(1965年)4月に町制を施行して斐川町が誕生することになった。
この町は出雲縁結び空港があり、また荒神谷遺跡から358本の銅剣が見つかるなど、島根県でも重要な拠点の一つとなっている。主要産業は稲作を中心とした農業である。ただし他の町より規模は大きい。これは出雲平野特有の築地松に囲まれた散村農家の周囲に水田が開けており、そのために島根県でも有数の穀倉地帯であるためである。チューリップ・シクラメン・胡蝶蘭などの花の栽培も盛んに行なわれており、電子工業など先端技術の産業も誘致されている。
平成15年(2003年)2月、出雲市・平田市・佐田町・多伎町・湖陵町・大社町との合併賛否の住民投票で反対多数になり、単独町制の道を選んだ。しかし平成23年(2011年)10月1日、斐川町は出雲市に編入されて廃止となり、簸川郡も消滅した。