履歴精査

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
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履歴精査(りれきせいさ)は、主にウィキペディア日本語版で頻出する慣例用語で、「投稿者の投稿履歴を遡り、編集事実を発掘する行為」を指す。

MediaWikiでは「本人がどんな発言をしていようとも、履歴は半永久的にサーバー上に残り、過去発言、行動は全て『隠蔽不能』」という特徴があり、この理由により個人の履歴精査はかなり頻繁に行われている。

概要[編集]

主なやり方としては

  1. [[特別:投稿記録/投稿者名]]の履歴閲覧により、調べたい相手の編集履歴の一覧を見る。
  2. 編集履歴の増減バイト数と投稿先を目安に、内容に関する当たりをつける。
    • 例えば増加が1KB未満で会話・ノートページならコメントであり、投稿頻度により議論(意見交換頻度)の活発さなどを把握できる。
    • 記事に対して1KB以上の投稿であればほぼ間違いなく加筆で、その加筆頻度が連続的なら恐らく無出典記述の増加行為。
      • 逆に、0.1KB程度の編集を多数の記事に連続しているならカテゴリ荒らしや単純編集生体bot行為の虞。
  3. 当たりをつけた記事やノートページなどを対象に編集の差分を確認し内容を確認する。

といった手法で、手慣れた雑草取り屋であれば数年分、数千版に及ぶ(個人投稿履歴に限らず、依頼ページや大きな記事の)履歴から目的の編集内容を発見する時間は1分掛からない。

版指定削除されたら履歴消えるじゃん?[編集]

「版指定削除されている=削除依頼が提出され審議が通った」ということなので、大抵は記事や依頼ページに「なぜ削除されたのか」という理由が残されている。残されておらず解らなければ管理者の削除実施記録を遡って、実行した管理者当人に削除理由を尋ねれば良い。その場合、削除された記述内容そのものは重要ではなく、誰がどんな問題を引き起こしたのか、という事実関係が判明すれば履歴精査の目的は達成される。

削除されたら編集事実ごと消えるじゃん?[編集]

投稿者の前後直近編集頻度を元に「不自然に編集履歴(日数、時間間隔)が飛んでいる部分で削除記事(または何らかの削除に巻き込まれて履歴が飛んだ事態)が発生したもの」という当たりを付けることがいちおー可能ではあるが、確実性がないので「そこんとこは飛ばす」。

おまけ[編集]

500版以上の版を持つ手頃なページがウィキペディアのメインページなのでそこで例示するが、実質的にはどこのウィキでも可能。

wp:ja:メインページの履歴を500件表示させた際のURLは

https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B8&offset=&limit=500&action=history

となっているのだが、この中のoffset=&limit=500500が一度に表示する履歴の表示数を示しており、ここんとこを2000とか5000とかに変更すると全履歴をスクロールで遡れるので作業が早くなる。ウィキペディアではbot作業依頼の場で、botによる作業実施履歴一覧を提示するときに頻用されている。

関連項目[編集]

ウィキペディア関連
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