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小海線統括センター

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
小海線営業所から転送)
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小海線統括センター
小淵沢キハ110.jpg
配置車両の一つ、キハ110系
基本情報
日本国旗.png日本
所在地 長野県佐久市
鉄道事業者 東日本旅客鉄道
帰属組織 長野支社
所属略号 長コミ
最寄駅 中込駅
管轄車両 キハ110
キハE200
旧称 小海線営業所
開設 1934年昭和9年)9月1日
車両基地概要
留置線本数 7本
配置両数
気動車 23両
合計 23両

小海線統括センター(こうみせんとうかつせんたー)は、長野県佐久市中込にある東日本旅客鉄道(JR東日本)長野支社車両基地乗務員基地である。

小海線中込駅構内に位置する。

概要[編集]

小海線の運行全般を管理する統括センターである。2023年現在は小海線の使用車両、「キハ110」と「キハE200」が配属されている。なお、キハE200は小海線統括センターのみに所属している。

小海線統括センターの旧称は「小海線営業所」。小海線営業所時代には国鉄型車両が多数所属していたが、非電化の路線では珍しくキハ40が1両も配属されなかった路線である[注釈 1]

歴史[編集]

  • 1934年9月1日 - 佐久鉄道の国有化により長野庫中込機関分庫として発足[1]。配置車両は、1265形および気動車キハ40500・キハ40600。
  • 1935年昭和10年)11月29日 - 長野庫の分庫から独立して中込機関庫となる[2]。配置車両は、1265形・C12形・C56形および気動車キハ40500・キハ40600。
  • 1936年昭和11年)9月1日 - 規則改正により中込機関区に改称。
  • 1959年(昭和34年)4月3日 - 小海線管理所発足。配置車両はC56形。
  • 1960年(昭和35年)4月1日 - 小海線定期旅客列車の気動車化完了。これによりC56形の運用が激減し、両数も大幅に減少。
  • 1969年(昭和44年)1月 - この頃小海線管理所廃止、中込機関区復活。配置車両はC56形・キハ10・キハ11・キハ51・キハ52。
  • 1980年(昭和55年)4月1日現在 - 配置車両はDD16・キハ。
  • 1986年(昭和61年)11月1日 - 中込運転区に改称。長野車掌区のうち中込支区を中込駅に統合。
  • 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により東日本旅客鉄道に移管。
  • 1988年(昭和63年)3月13日 - 中込駅乗務員(車掌)を中込運転区に統合。
  • 1989年平成元年)12月 - 中込運輸区に改称。
  • 1991年(平成3年)4月1日 - 中込運輸区と小海線の全有人駅を統合し、小海線営業所が発足[3]。旧中込運輸区庁舎は小海線営業所運行室となる。
  • 2022年令和4年)10月1日 - 支社構成の変更により小海線営業所は小海線統括センターとなる。

配属車両(現在)[編集]

キハ110(キハ103・キハ110・キハ111・キハ112)
キハ103(1両)
キハ110(12両)
キハ111・キハ112(7両)
  • 100番台2両編成3本と710番台1両(キハ112-711)が所属。
    • 711は2016年11月26日付で改造元となる「キハ110 - 108」が転属。キハ110 - 108は2013年に小牛田へ転属しているので、再転属となる。
キハE200
  • 3両が配置。
    • JR東日本で最初のハイブリッド車両であるが、キハ110との混結はできないため、運用は固定されている。


配属車両(過去)[編集]

略号「コミ」と一部の形式は省略する。

蒸気機関車[編集]

C12
  • 閑散線区向け車両として製造。1950年頃に消滅。
C56
  • 閑散線区向けとしてC12型を改良。別名、高原のポニー。
    • 1980年頃に引退。

ディーゼル機関車[編集]

DD16
  • C12・C56に変わるディーゼル機関車として登場。

気動車[編集]

キハ10・キハ11・キハ51キハ52
  • 小海線の客車列車を置き換える目的で配属。
    • 2000年頃にキハ110系に置き換えられて消滅。

運輸区[編集]

小海線統括センターは運輸区としての機能も持つ。

乗務区間は小海線(全線)のみ。

脚注[編集]

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出典[編集]

  1. 『鉄道省年報. 昭和9年度』(国立国会図書館デジタルコレクション)
  2. 『鉄道省年報. 昭和10年度』(国立国会図書館デジタルコレクション)
  3. “JR東日本長野支社 小海線営業所まもなく1周年”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 3. (1992年3月27日 

注釈[編集]

  1. 所属していたのはキハ52で、勾配区間の多い小海線に重くて非力なキハ40を配置するのは不適だったためとされる。

関連項目[編集]

路線
営業路線 CO 中央本線小淵沢から塩尻間)辰野支線 - 小海線 - SN 篠ノ井線 - 大糸線松本 - 南小谷間) - SE 信越本線篠ノ井駅 - 長野駅間) - 飯山線
廃止路線 信越本線(御代田 - 篠ノ井)(1997年転換) - 信越本線(長野 - 妙高高原)(2015年転換)→しなの鉄道
車両基地 小海線統括センター(乗務員区所併設)
乗務員区所など
現有組織 長野統括センター - 松本統括センター
廃止組織 長野新幹線運輸区 - 長野運輸区 - 長野総合運輸区 - 松本運輸区 - 飯山線営業所(乗務員配置なし)