富山港線の歴史
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富山港線の歴史は、富岩鉄道、富山地方鉄道、西日本旅客鉄道による富山港線の歴史である。
概要[編集]
富山駅から岩瀬浜駅までの鉄道路線である。全線が富山市内にある。富山と、神通川河口部で富山市の外港として栄えていた岩瀬浜を結ぶ目的で、1924年に富岩鉄道によって開業した。開業当時の駅は、富山口、奥田中島（現：越中中島）、城川原、高等学校前（現：蓮町）、岩瀬港駅（現：岩瀬浜駅）の5駅であった。1924年中に東岩瀬駅が開業した。
太平洋戦争直前の企業統制令によって富山県下の地方民鉄はすべて富山地方鉄道に合併し、富岩鉄道も富山地方鉄道に統合されたが、沿線に多数の軍需工場があったためと内航海運への連絡のため戦時国有化によって運輸省の経営となった。
戦後は日本国有鉄道の鉄道路線となり、国鉄分割民営化によって西日本旅客鉄道の鉄道路線となったが、富山駅北 - 奥田中学校前間で併用軌道を新設して富山ライトレールに経営移管し、さらに富山地方鉄道に合併されて、再び富山地方鉄道の所有となった。この経緯で奥田中学校前以北は現在も鉄道事業法適用区間となっている。
沿革[編集]
- 1924年7月23日 - 富山口駅から岩瀬港駅 (1938年1月1日で岩瀬浜駅に改称)開業。
- 1927年12月15日 - 富山駅 - 富山口駅開業。貨物輸送開始。
- 1941年1月1日 - 富山電気鉄道に事業譲渡。
- 1943年1月1日 - 社名変更により富山地方鉄道となる。
- 1943年6月1日 - 国有化される。
- 昭和60年3月14日日本国有鉄道ダイヤ改正により、国鉄457系電車での運用となる。
- 昭和61年11月1日日本国有鉄道ダイヤ改正により、貨物輸送廃止。富山操車場 - 蓮町駅の北陸本線支線が廃止される。
- 1987年4月1日 - 国鉄分割民営化により西日本旅客鉄道の鉄道路線 (地方交通線)となる。
過去ダイヤ改正の富山港線[編集]
昭和43年10月1日日本国有鉄道ダイヤ改正[編集]
| キロ数 | 駅名 | 121M | 123M | 195M | 197M |
|---|---|---|---|---|---|
| 0.0 | 富山駅発 | 0540 | … | 2240 | 2343 |
| 0.7 | 富山口駅発 | 0542 | … | 2242 | 2345 |
| 2.3 | 下奥井駅発 | 0544 | … | 2244 | 2347 |
| 3.5 | 越中中島駅発 | 0547 | … | 2247 | 2350 |
| 4.5 | 城川原駅発 | 0548 | 0634 | 2248 | 2351 |
| 5.8 | 蓮町駅発 | 0551 | 0636 | 2251 | … |
| 6.4 | 大広田駅発 | 0552 | 0639 | 2252 | … |
| 6.9 | 東岩瀬駅発 | 0554 | 0641 | 2254 | … |
| 8.0 | 岩瀬浜駅着 | 0556 | 0643 | 2256 | … |
昭和53年10月1日日本国有鉄道ダイヤ改正[編集]
毎時1本程度運行していたが、日中に1時間半程度間隔の空く時間帯もあった。