国鉄EF80形電気機関車

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エキスポライナー」を牽引するEF80。これが最後の勇姿となった。

EF80形電気機関車(EF80がたでんききかんしゃ)とは、日本国有鉄道が設計・開発した電気機関車である。

概要[編集]

常磐線平駅(現:いわき駅)〜上野駅の電化完成に際し、黒磯駅で地上切替を行い機関車を交換する東北本線と異なり、車上で取手駅藤代駅デッドセクションを通過できる交直両用機関車(交流50Hz/直流1500V)を開発することとなった。1959年に開発されていたED46のF級バージョンとして1962年から1967年にかけて1号機から63号機までの63両が製造された。一次形では全面窓が傾斜している他、前照灯が埋め込まれたスタイルとなっている。うち51号機からの2次形はマイナーチェンジが行われ、後のEF81に似た外観となった。

初期は常磐線の貨物列車や急行「十和田」、寝台特急「ゆうづる」、普通客車列車の牽引で活躍した。しかし、1980年代に入ると常磐線の客車列車が衰退したことや、交流60Hzにも対応したEF81が他線区から転属してきたことにより淘汰が進み、国鉄分割民営化を迎えることなく全車引退した。1985年に運行された「エキスポライナー」が最後の花道となった。なお、36号機が大宮総合車両センターで保存されていたが2017年に解体され、63号機が碓氷峠鉄道文化むらに静態保存されているのみである。

関連項目[編集]


電気機関車
D級 ED16* - ED17* - ED18* - ED42* -ED44* - ED45* - ED46 - ED19* - ED53* - ED60 - ED61 - ED62 - ED70 - ED71 - ED72 - ED73 - ED74 - ED75 - ED77 - ED78 - ED76 - ED79 - ED500
F級 EF10* - EF13* - EF15* - EF16* - EF14* - EF52* - EF54* - EF53* - EF55* - EF56* - EF57* - EF18* - EF58* - EF59* - EF30 - EF60 - EF61 - EF62 - EF63 - EF64 - EF65 - EF66 - EF67 - EF70 - EF71 - EF80 - EF81 - EF200 - EF210 - EF500 - EF510
H級 EH10* - EH200 - EH500 - EH800
私鉄・第三セクター用
西武鉄道 E851 - E31
秩父鉄道 デキ100 - デキ200 - デキ300 - デキ500
名古屋鉄道 EL120
「*」がある形式は旧型機関車(1957年9月より前を製造初年度とする機関車と定義)。