国鉄ED62形電気機関車
ナビゲーションに移動
検索に移動
国鉄ED62形電気機関車(こくてついーでぃ62がたでんききかんしゃ)は直流電化区間で運用された電気機関車。
概要[編集]
本形式の起源はED60に回生ブレーキを装備したED61である。しかし、ED61の回生ブレーキはほとんど活用されず、主に活躍していた中央本線ではEF64への統一が進んでいた。
そこで、戦前型電気機関車の置き換えが課題になっていた飯田線に用いることとなった。
飯田線に使用されるにあたり、回生ブレーキ装置を撤去し、装備されたスペースには1軸の空気バネ付き中間台車が設けられて、特に軸重制限のきつい飯田以北で適用できるようにした。中間台車は空気バネの圧力を変えることで軸重の変化が可能で、同じく戦前型のEF10が運用されていた飯田以南でも用いられることになり飯田線から戦前型電気機関車が駆逐されることになった。
ED61は全てED62に改造されたが、改造後の車番は元機とは一致していない。
豊橋、伊那松島の機関区に投入されたが、機関区合理化で浜松機関区に集約。飯田線元善光寺以南の定期貨物列車廃止後は篠ノ井機関区に転属となり、JR貨物に引き継がれたが、1997年3月に運用を終了し、2002年に廃車となった。
改造後のED62形として1号機が長野総合車両センターに、14号機が佐久間レールパークに、17号機が大宮車両所に保存されていたが、いずれも解体されてしまい現存しない。
電気機関車 |