国鉄EF30形電気機関車

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EF30形電気機関車(イーエフ30がたでんききかんしゃ)とは、日本国有鉄道が設計・開発した電気機関車である。

概要[編集]

関門トンネルは開業時より直流電化がされたが、九州島内は門司駅構内を含め、原則交流電化とすることになって、交直両用の機関車が必要とされ、開発されたのが本機関車である。

交直切換は先に開発のED46の成果を取り入れたが、交流走行は短区間とされ、交流出力は直流時のおよそ3分の1となった。また、塩害を防ぐため、ステンレス車体や防錆性に優れた材料を用いた。これは後のEF81 300番台にも採用されている。
車体は同時期に新造のED60に似て、大型のヘッドライトが一つついており、古典的機関車の雰囲気を残している。

寝台特急を始め、関門トンネルを通過する貨客列車に用いられたが、老朽化で分民化前にEF81への置き換えで廃車が進み1987年3月にさよなら運転がされた。

国鉄分割民営化後は、1995年まで3号機がJR九州の大分に動態保存機として残っていた。

関連項目[編集]


電気機関車
D級 ED16* - ED17* - ED18* - ED42* -ED44* - ED45* - ED46 - ED19* - ED53* - ED60 - ED61 - ED62 - ED70 - ED71 - ED72 - ED73 - ED74 - ED75 - ED77 - ED78 - ED76 - ED79 - ED500
F級 EF10* - EF13* - EF15* - EF16* - EF14* - EF52* - EF54* - EF53* - EF55* - EF56* - EF57* - EF18* - EF58* - EF59* - EF30 - EF60 - EF61 - EF62 - EF63 - EF64 - EF65 - EF66 - EF67 - EF70 - EF71 - EF80 - EF81 - EF200 - EF210 - EF500 - EF510
H級 EH10* - EH200 - EH500 - EH800
私鉄・第三セクター用
西武鉄道 E851 - E31
秩父鉄道 デキ100 - デキ200 - デキ300 - デキ500
名古屋鉄道 EL120
「*」がある形式は旧型機関車(1957年9月より前を製造初年度とする機関車と定義)。