名鉄774列車

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

名鉄774列車(774レ)とは、名古屋鉄道内で運行されていた最もカオスな列車といっても過言でないくらいの列車(2階建て列車)である。

概要[編集]

名鉄岐阜 急行 吉良吉田 2両
(各務原線を走行)   
新鵜沼 急行 吉良吉田 2両+2両+4両 6両を連結
名鉄名古屋 普通 吉良吉田 8両(4両+2両+2両) 種別変更
呼続 後ろ2両ドア締切
後ろ2両ドア締切
本笠寺 後ろ2両ドア締切
本星崎 後ろ2両ドア締切
鳴海 急行 吉良吉田 4両(4両-2両+2両) 急行に種別変更 / 後ろ4両を切り離し (後ろ4両は普通 豊明行になる) / 急行が急行に抜かれる
吉良吉田 (終点) 急行 吉良吉田 4両

この列車は(名鉄岐阜駅を2両で発車して名鉄各務原線を2023年3月まで走行。)新鵜沼駅では前に4両+2両を連結した8両編成で、名鉄犬山線を2024年3月15日まで走行。
枇杷島分岐点から名鉄名古屋本線に入ると、名鉄名古屋駅で普通に変わり、呼続駅、桜駅、本笠寺駅、本星崎駅では、4駅連続でドアカットされた。
鳴海駅に到着すると、前の4両は急行吉良吉田行に、名鉄岐阜駅(新鵜沼駅)から来た2両を含む後ろの4両は普通豊明行に分割。更に解結作業中には、名鉄岐阜駅をこの列車の2分後に出た第792列車に抜かされ、急行が急行に抜かれる事態が発生。
その後は豊明駅に特別停車し、新安城駅では鳴海駅で抜かれた792レに追いついてしまう。
新安城駅を792レと同時に発車、名鉄西尾線を走行し、北安城駅に特別停車して吉良吉田駅に向かう。

運行状況等[編集]

ちなみに、2024年3月改正後の後身列車を含め、平日しか走っていないため、乗りたい人は注意が必要。

特別な代走を除き、基本的には3Rと言われる以下の車両が充当される。

カオスポイント[編集]

2024年3月改正以降の吉良吉田行について記載。

2024年3月改正以前
  • 種別変更2回(急行→普通→急行)
  • 特別停車2回(豊明・北安城)
  • 後ろ2両[4両+2両+2両]←閉じ込め 編成
  • 4駅連続ドア締切
2023年3月改正以前
  • 平日朝7時台の急行なのに2両編成で出発。
  • 名鉄岐阜で「吉良吉田行」と名乗った車両は吉良吉田までいけないという行先詐欺[注 2]
2019年3月改正以前
  • 種別変更3回(急行→普通→急行→準急)

その後[編集]

2023年3月改正後[編集]

2023年3月のダイヤ改正では、名鉄各務原線でワンマン化に伴う犬山以南直通廃止が実施され、本列車も新鵜沼発に短縮となった。短縮後も、後ろ2両新鵜沼滞泊、前6両豊明滞泊で、相変わらず4+2+2の8連は健在で、豊明に着いた後ろ4両は折返し895レとして普通岩倉行となっていた。

2024年3月改正後[編集]

2024年3月改正の新時刻表によると、新鵜沼発は神宮前から中部国際空港行(名古屋から快速急行[注 3]・大江停車)に変更され、新鵜沼発は途中の種別変更以外は日中でもふつうにある運行系統となって、枇杷島分岐点以北では特別停車もなく、カオスさは消滅した[注 4] [注 5]

他方、吉良吉田行は一宮始発の快速急行(名古屋から普通・鳴海から急行、大里・豊明・北安城停車)に付け替えられた[注 6]。神宮前以東は6両となり、呼続・桜・本笠寺・本星崎での編成の一部締切は解消した[注 7]

余談[編集]

この列車の現役中、車内トイレは無く、10分以上の長時間停車はないため、トイレの近い人にとって酷だった。全区間を乗り通したい場合は、4分停車した鳴海駅でトイレに行けるかどうかが鍵になったと推測された。

名鉄岐阜始発時代は三柿野駅で5分の長時間停車があり、これは当駅始発で1日1本だけ設定されていたミュースカイの出発待ちのため……だったが、このミュースカイが消滅して以降も三柿野の到着・発車時分に変更はなく、短縮前は「なにそれ?」と無意味に長時間停車しているだけだった。

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. 大手私鉄他社と比べた場合のカオスポイントで名鉄ではさほど珍しいことではない。
  2. 2023年3月のダイヤ改正で新鵜沼発に短縮となり解消。
  3. 快速急行だから山王で降車できない。
  4. 神宮前以南では、西ノ口駅で前を走る急行を特別停車させてまで無理やり抜かすカオス要素はあるが。
  5. とはいえ最近は所謂ブツ8の代走が多発しており、774E列車も再注目されつつあるかもしれない。
  6. 快速急行だから栄生から乗れない。
  7. なお、750レ豊明行きは2両に減車されて鳴海以東4両は変わらない。895レ岩倉行きは豊明で2両増結しての折り返しとして4両で運転される。
出典