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カメラ

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
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カメラ(英:camera)とは、写真動画を撮るための道具・機器である。

概要[編集]

カメラとはレンズ・反射鏡といった光学系のほか、光を遮断するシャッターや入り込む光を調整する絞りを用いて被写体の映像や光の色を感光材(フィルムまたはイメージセンサ)に結ばせることで画像として記録する光学機器である。一般的にカメラといった場合は記録装置まで含むことも多いが、記録装置とカメラ部分が分離している機器も数多く存在している。記録媒体としては写真用フィルムやSDカードなどがある。カメラには写真を撮るためのスチルカメラのほか、動画を撮影するためのビデオカメラに大きく二分される。近年はカメラ付携帯電話やスマートフォンも普及し、撮影だけのカメラの需要が少なくなっていると指摘されている。

カメラの語源はラテン語で「暗い部屋」を意味する「カメラ・オブスクラ」に由来している。

パソコンにおけるカメラ[編集]

パソコンにおけるカメラは、ノートパソコンのように本体に内蔵されたカメラとUSB接続のWebカメラが存在する。内蔵カメラのうち、使用者のほうを向いているカメラを「インカメラ」ということがある[注 1]。MacBookに搭載されるWebカメラは「FaceTimeカメラ」と称されることもある。

かつては外部接続タイプのWebカメラが主流であり、ノートパソコンでもWebカメラが搭載されていないノートパソコンがほとんどであったが、2025年現在に販売されているほぼすべてのノートパソコンにWebカメラが内蔵されている。これは家庭や友人間のビデオ通話の需要だけでなく、コロナ禍によるテレワークや拠点間によるWeb会議の需要が増えたことも関係している。一方でプライバシーやハッキング対策として、「プライバシーシャッター」と呼ばれるレンズを覆う機構が備わっている機種も多くなっている。

フィルムカメラとデジカメの比較[編集]

この節では、それぞれの欠点・利点を比較する。

フィルムカメラ[編集]

感光材であるフィルムをカメラ本体にセットし、レンズからのを焼き付けて撮影するカメラ。かなりの高性能なものからポラロイドやチェキのようなインスタントカメラ、写ルンですのようなレンズ付きフィルムまでさまざまなものがある。

  • 利点
  • 電地も比較的使わない。
  • 鮮やかできれいな写真が撮影できる。
  • 欠点
  • 撮影後に現像所にもって行き現像・焼付してもらう必要がある。
  • 個人で現像する難易度が非常に高い。
  • 間違えてシャッターを押してしまっても削除できない、また現像するまでどう撮れているか分からない[注 2]

デジタルカメラ(デジカメ)[編集]

従来の感光材を用いたアナログ方式のカメラ(いわゆる「銀塩カメラ」)とは異なり、受光素子としてフォトセンサを用いた画像をデジタルデータとして記録するカメラである。フィルム式カメラの巻き上げ機構やメカニカルシャッター機構は不要となり、しかも動画撮影も可能であるためカメラ筐体の設計に関する自由度が増したといわれている。デジタルカメラの登場により、従来の方式のカメラは「アナログカメラ」と呼ばれることもある[注 3]

  • 利点
  • うまく撮れなかった写真を削除することができる。
  • パソコンに取り込んで加工したりすることが容易にでき、また印刷も家庭用プリンターでも簡単にできる。
  • スマートフォンなどのように本体が小さく軽量化することができ、手軽に持運ぶことができる。
  • 欠点
  • フィルムカメラとは違い、すぐに確認できてしまうので現像するまでのワクワク感が少ない[注 4]}。
  • フィルムカメラよりも画質の面で不利になることがある(小型センサーサイズに多く見られる)。
  • バッテリー式の機種が多く、予備バッテリーがない場合は充電するまで撮影することができない。(バッテリーの供給途絶=寿命となりえる)

記録画像サイズ[編集]

フィルムカメラにおける写真はデジタルカメラのように自由に記録サイズを選ぶことはできない。しかし、現像時の引き伸ばし工程において画像を拡大して焼き付けることができる。技術的には35mmフィルム(36mm×24mm)で撮影したものを全紙(560mm×457mm)まで拡大することもできる。しかし、あまりに小さいフィルムから大きい印画紙に引き伸ばすと画像の荒さが出やすく、最終的に焼き付ける印画紙の大きさから逆算してフィルムを選定するほうが失敗しにくいという。 比率としては一般的な35mmフィルムと中判カメラで使用される120フィルムのブローニー判が3:2、35㎜フィルムを使うハーフサイズカメラは4:3である。コンパクトな110フィルムだと17:13という特殊なアスペクト比になる。

デジタルカメラにおける画像撮影のサイズ(画質、ピクセル)は、機種によりさまざまであり、一眼レフなどではサイズがL・M・Sの3段階で示されることがある。また画質もファインとノーマルなどで示され、大きいサイズや高画質に設定するほど画像ファイルのデータ量も増える。

撮影サイズの比率はフルサイズ機やフィルムカメラの場合は「3:2」、一般的なデジカメやマイクロフォーサーズなどでは「4:3」が多い。スマートフォンやデジカメなどで「3:2」や「1:1(スクエア)]を選ぶこともできるが、これは生データからトリミングして得られるデータとなる。デジカメなどで「4:3」が主流になったのはビデオカメラ用の素子を流用したためともいわれており、当時のテレビの比率が「4:3」であったことも関係している。一方、フルサイズセンサやAPS-Cが「3:2」なのは普及した写真用フィルムが35㎜フィルムであり、その比率が「3:2」であったことに由来している。

職業[編集]

カメラを用いた職業としてカメラマンフォトグラファーが代表的である。どちらも写真を撮影する人を指す言葉であるが、日本では主にカメラマンが、海外ではフォトグラファーが使用される傾向にある。近年では日本でも静止画をメインとする商業カメラマンをフォトグラファーと呼ぶようになってきており、カメラマンはテレビ局などの動画撮影者を指す呼称として細分化しつつある。また、写真家という概念もあるが、こちらは作品としての写真を撮影する静止画専門の人を指すことが多い。

脚注[編集]

  1. スマートフォンやタブレットなど、両面にカメラレンズがある端末で主に使われる言葉であり、どちらか片面だけの場合は単にWebカメラと呼ばれることが多い
  2. これこそがフイルムのカメラの醍醐味でもあるので、利点でもある
  3. いわゆるレトロニム
  4. 勿論、これを利点ともいえる場合があるが

関連項目[編集]