GNU/Linux
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GNU/Linuxは、UNIX互換のOSファミリである。1つのOSではない。単に「Linux」と呼ばれることが多いが、これは物議を醸している。#名称論争も参照。
概要[編集]
- GNU/Linuxディストリビューションの多くは自由/オープンソースである。GNU/Linuxは主に組み込みシステムやサーバー、パーソナルコンピュータなど広い範囲で使用されている。また、世界中の技術者や企業が協力し改善していくことで高い信頼性をもっている。
- 現在では特にサーバ[1]、メインフレーム、スーパーコンピュータ用のOSとして首位を走っている。
- デスクトップOSとしてGNU/Linuxディストリビューションが使用されることは、かつては技術者や上級ユーザだけが行うことというイメージが強かったが、現在では一般ユーザでも容易に使用できるGNU/Linuxディストリビューション(Linux Mintなど)もある。
- なお、ユーザ空間のシステムツールやライブラリの多くは、GNUプロジェクト(FSF)によって作られたものである。
歴史[編集]
GNU[編集]
- GNUは1984年、リチャード・ストールマンによって100%自由ソフトウェアのUnix互換[注 1]のシステムを目標として開始された。[2][3]
GNU/Linuxの始まり[編集]
- 1990年代初頭時点で、オペレーティングシステムに必要な多くのプログラム(ライブラリ、コンパイラ、テキストエディタ、Unixシェル、ウィンドウシステム[注 2])は、完成していたが、[注 3]低水準の要素であるデバイスドライバ、デーモン、カーネルといったものは未完成であった。[4]
- 1991年、当時、フィンランドの大学院生であったリーナス・トーバルズがMINIX(UNIX)のカスタマイズをきっかけにゼロからカーネルを作成し始めたのがLinuxカーネルの始まりである。
- 1992年にTanenbaum教授は古い技術のモノシリックカーネルであることやポータビリティに欠けることからLinuxを批判した。
- 1994年にLinux 1.0がリリースされた。
GNU/Linuxディストリビューション[編集]
詳細は「GNU/Linuxディストリビューション」を参照
- GNU/Linuxは、使用しているパッケージ管理システムなどにより、「ディストリビューション」という枠組みで分類される。以下、特に著名な二大ディストリビューションを示す。
- Debian系
- 「deb」をパッケージ管理システムとして採用しているディストリビューション。
- RedHat Enterprise Linux系(RHEL系、Fedora系)
- 「RPM」、をパッケージ管理システムとして採用しているディストリビューション。
- 他にも、全部自力でビルドするディストリビューションから、ディストリビューションですらないものまで、さまざまなものがある。
名称論争[編集]
GNU/Linuxについては、GNU/Linuxと呼ぶべきか、「Linux」と呼ぶべきか、という論争が存在する。GNU/Linux_FAQも参照。
その他[編集]
- Linuxカーネルを含み、GNU/Linuxではない完全なシステムも存在し、Androidはその例の1つである。[5]
- また、Linuxカーネルのコンパイルは、実用的には、GCC以外で行うことはできない。
脚注[編集]
注記[編集]
- ↑ UNIX互換はあるが著作権に触れないように一から作り直されており、UNIXそのものではない。
- ↑ X Window Systemを使用
- ↑ 大部分は一から書かれたが、X Window Systemといった共有可能なサードパーティーの自由ソフトウェアコンポーネントが既にあった場合は、それらを使用した
出典[編集]
- ↑ “Server Operating System Market Volume”. 2025年3月1日確認。
- ↑ “GNUを一言で説明すると - GNUプロジェクト”. 2025年3月1日確認。
- ↑ “File:Unix timeline.en.svg - Wikimedia Commons”. 2025年3月2日確認。
- ↑ “GNU プロジェクトの概要 - GNU プロジェクト”. 2025年3月1日確認。
- ↑ “GNU/Linux FAQ - GNUプロジェクト”. 2025年3月2日確認。