Microsoft Windows
OSの系統 | MS-DOS/Windows 9x/Windows NT/Windows CE |
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開発状況 | 開発中 |
ソースモデル | プロプライエタリ |
初版 | Windows 1.0/1985年11月20日 |
最新安定版 | Windows 11 24H2/2024年12月10日 |
アップデート方式 | Windows Update |
パッケージ管理 | PackageManagement |
カーネル種別 | ハイブリッドカーネル |
ウェブサイト | https://windows.com/ |
Microsoft Windows(マイクロソフト ウィンドウズ)は、マイクロソフトが開発・販売するパーソナルコンピューター用のプロプライエタリのOSファミリである。
マルチタスクやGUIを中心とした使い勝手の良さを、一般消費者が入手しやすい標準的な規格のパーソナルコンピュータに取り込んで行くことなどにより、一般向けOSのシェアのほとんどを占めるに至り、一般向けPCにプリインストールされているOSの大多数はWindowsとMacOSとなったが、その市場支配力を利用して、Microsoftは問題行動を繰り返しているという問題がある。
しかし、一般利用者の多くはOSを選択しようとせず、一般向けPCにプリインストールされているOSの大多数はWindowsとMacOSであるため、選択肢がWindowsとMacOSしかないようにされることが多くある。
概要[編集]
Microsoft社が開発している基本OSで、2024年現在世界のPC市場でトップシェアとなっている。[1]近年、Windows10の強制アップデートが何かと有名。
作業の並行、データの保存・相互交換などを行うことができるオペレーティングシステムである。当初はMS-DOS起動を前提としたウィンドウシステムだった。
組み合わせて使用するパーソナルコンピュータは、インテル製CPUを積んだいわゆるPC/AT互換機である。
ロゴ[編集]
製品一覧[編集]
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Windows 9が無いのは公式によると「検索した時にWindows 98や95の情報も表示されるため」らしいが詳細は不明。
呪われたOSとの噂もある。
パソコン用[編集]
- MS-DOS
- Windows 1.0 - 1985年発売
- Windows 2.0 - 1987年発売
- Windows 3.0 - 1990年発売
- Windows 3.1 - 1992年
- Windows 9x
- Windows 95 - 家庭用。1995年発売
- Windows 98 - 家庭用。1998年発売
- Windows 98 Second Edition - 家庭用。1999年発売
- Windows Me - 家庭用。2000年発売
- Windows NT
- Windows NT 3.1 - 業務用。1993年発売
- Windows NT 3.5 - 業務用。1994年発売
- Windows NT 3.51 - 業務用。1995年発売
- Windows NT 4.0 - 業務用。1996年発売
- Windows 2000 - 業務用。2000年発売
- Windows XP - 2001年発売
- Windows Vista - 2006年発売
- Windows 7 - 2009年発売
- Windows 8 - 2012年発売
- Windows 8.1 - 2013年発売
- Windows 10 - 2015年発売
- Windows 11 - 2021年発売
サーバー用[編集]
ポケットPC用[編集]
モバイル用[編集]
市場独占の問題[編集]
Windowsはマイクロソフトによる独自仕様のソフトウェア製品(プロプライエタリ・ソフトウェア)であり、その製品構成や販売手法をめぐり2009年時点でもいくつかの国で独占禁止法訴訟が起きている。独占の影響を回避するため、官公庁などの公的機関でGNU/Linuxなど自由ソフトウェアのOSの採用の動き[2]や、オープンフォーマットなどWindows専用のオフィスソフトに縛られないファイルフォーマットの採用の動きがあり、またOSの役割を低下させるクラウドコンピューティングなどの動きもある。上記のようなマイクロソフトによる独占状態の影響もあり、自由ソフトウェア財団はたびたび「脱Windowsキャンペーン」を行っている。[3]
2011年時点で市販されているパーソナルコンピュータの多くはMicrosoft Windowsがインストール済みであり、そのライセンス費用は迷惑なことに製品価格に既に含まれている。パーソナルコンピュータを購入しても、Windowsを望まず、直後に別のOSで上書きするようなユーザーは、この現状を批判的に「マイクロソフト税」(wp:en:Microsoft tax)[4][5]や「Windows税」(Windows tax)と呼ぶこともあった。
このような中、さらに問題が発生した。fossBytesに2016年8月6日(米国時間)に掲載された記事「Linux Users Claim That Windows 10 Anniversary Update Deletes Dual-boot Partitions」によると、デュアルブートが行われている場合、Windows10がGNU/Linux環境を削除する恐れがあり、[6]GNU/Linuxユーザーからも独占状態に対する批判が高まっている。
こうしたGNU/Linuxディストリビューションの一般化やショップブランドパソコンの増加などによりOSなしで販売する業者も増え、自分でOSをインストールするような中級以上のユーザーはOSなしのパソコンを選択肢に入れられるようになった。
独占に好意的な見方[編集]
このようにWindowsというOSの問題やMicrosoftの市場独占にもかかわらず、残念ながら、以下のような好意的な見方がある。
- 2000年代に入ってからのGoogleを筆頭とするネットサービス企業の台頭・2008年以降のスマートフォン市場を刷新したAppleの躍進、組み込み機器向け製品(鉄道駅に設置されている発車標[7]や列車・バスの車内で稼動する車内案内表示装置[8]などのデジタルサイネージ製品や、自動車に搭載されているカーナビゲーションシステム、POSシステム、アーケードゲーム、ファクトリーオートメーション[9]、キオスク端末で利用される)の機能性・カスタマイズ性・安定性が向上したことなどに伴い、Windowsを目の敵にする風潮は以前に比べるとずいぶんと薄れているどころか、Windowsの支持に転じる者もいる[10]。
- これらはすなわちクラウドコンピューティングとモバイルコンピューティングの影響力のIT業界における増加によるパーソナルコンピュータOSの影響力の低下であり、マイクロソフトとインテルによる市場支配力の低下をも意味している。
- OS市場の独占によるマイクロソフトの強靭な企業体力や統一された操作性が功を奏し、従業員教育にかかるコストが低下したことや、同一系統のプラットフォーム間におけるアプリケーションの互換性がある程度確保されていることに加え、サービス水準合意 (SLA) を締結すれば、競合他社より高品質なサポートを受けることが出来るため、金融機関(WindowsやIEのバグに起因するシステムトラブルが原因で取引金額に狂いが生じたり、残高データが滅失するなどの金銭的損害が発生した場合であっても、適切なSLA契約を締結していれば、マイクロソフトの企業体力により納得できる金額の補償を受けられる可能性があるため。)などのインフラ系企業などを中心に独占状態による悪影響よりも良い影響のほうが大きいと考える者もいる。
- 日本を含むいくつかの国や地域では、独占禁止法の適用除外の対象と見做され、政府機関との随意契約を締結するケースすら存在する[11][12][13]。
- また、日本や韓国など、いくつかの国や地域ではマイクロソフトとクライアントOSおよびウェブブラウザに関するSLA契約を独占的に締結しているだけでなく、Windows APIを用いた専用のクライアントソフトやActiveXコントロールを用いている場合がある関係上、WindowsとInternet Explorerを用いて電子政府サービスに接続することを利用者に対し推奨ないしは強制しているため、Windows を持っていないユーザーは、街頭に設置されている専用の端末を用いてサービスを利用しなければならない。政府機関がこのように民間企業によって開発されたプロプライエタリ・ソフトウェアを強制していることを残念に思う。[注 1]
- 日本国内の金融機関も、マイクロソフトとOSやブラウザに関するSLAを独占的に締結している事業者が多く、指定以外のOSやブラウザのバグによる重大事故への対策の観点から、macOS、GNU/Linux、スマートフォンなどからサービスを利用する行為を禁じている事例が少なくない。
- また、英国ではLynxを使用しスマトラ沖地震の支援団体のウェブサイトにアクセスしたロンドン在住の男性が、英国のコンピュータ不正使用法に抵触したとして逮捕され不当に有罪判決が出るという事例が存在している[14]。
問題点[編集]
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この節に挙げられている問題はWindowsの問題の一部に過ぎない。
Windows Update[編集]
Windows Updateが強制的に行われ、Windowsを起動すると、更新中であるということも多くある。ひどい場合は、強制的に再起動されることさえある。[15]なお、Windows Updateにおいては、Windows Recallなどのスパイウェア機能が、勝手に有効化されたり、追加されたりすることもある。[16]前述のWindows Recallの強制追加など、Windows Updateの結果セキュリティが強化されるのではなく、弱化することもある。テザリングなどを使用している場合は、勝手に行われた更新によりパケット通信料が増えたり、速度制限が起きたりすることもある。停止する方法はあるものの、User:naidepneが停止しようとした際は「セキュリティ」の更新は依然として勝手に行われ続けた。
Windows Recall[編集]
Windows Recallというスパイウェア機能は、いくつかの小さな例外を除いて、数秒ごとに画面をスクリーンショットとして撮影し、Azure AIにより、自動的にOCR処理され、利用者のフォルダ内のSQLite データベースに書き込む。[17][18][19][20][21][22][23]このデータベース ファイルには、PC 上でこれまでに表示したすべての情報がプレーン テキストで記録される。[17]機密情報なども例外ではない。[17][18]データベースのクラッキングは簡単に行うことができ、データベースを読み取るために管理者である必要さえない。[17]なお、Recallの無効化は設定から行うことができるが、プロプライエタリであるため、実際に無効化されていることを外部の者が監査することはとても困難であるか不可能である。
脚注[編集]
注釈[編集]
出典[編集]
- ↑ https://gs.statcounter.com/os-market-share/desktop/worldwide
- ↑ 井上 理 (2002-12-12) 「電子政府が脱Windowsへ」の真相. 2009-12-6 閲覧
- ↑ https://www.fsf.org/windows/
- ↑ The Microsoft Tax revisited - FREE SOFTWARE MAGAZINE
- ↑ "The Microsoft Tax" Definition - LINFO
- ↑ https://fossbytes.com/windows-10-anniversary-update-deletes-linux-dual-boot-partitions/
- ↑ 近鉄名古屋駅 早朝の発車案内ディスプレイの立上げ - YouTube
- ↑ レシップ株式会社 製品情報 鉄道用機器 液晶式車内表示器
- ↑ 産業用PC - コンテック
- ↑ 株式会社北國銀行 マイクロソフト導入事例
- ↑ “落札者等の公示”. 日本政策金融公庫 (2016年2月22日). 2016年6月19日確認。
- ↑ 防衛省行政情報化推進委員会 (2012年8月30日). “航空自衛隊補給3 システム及び航空自衛隊データ処理近代化システムの業務・システム最適化実施評価報告書(PDF)”. 防衛省. 2016年6月19日確認。
- ↑ “21C-2834マイクロソフト株式会社製のソフトウェアライセンスの調達について”. 日本郵政 (2016年6月7日). 2016年6月19日確認。
- ↑ FRANCIS TILL (2005年1月29日). “Tsunami 'hack' -- London cops Swat lynx : The National Business Review”. National Business Review. 2016年6月19日確認。
- ↑ https://pc-kaizen.com/windows11-completely-disable-windows-updates
- ↑ https://www.windowscentral.com/software-apps/windows-11/how-to-disable-windows-recall
- ↑ a b c d https://doublepulsar.com/recall-stealing-everything-youve-ever-typed-or-viewed-on-your-own-windows-pc-is-now-possible-da3e12e9465e
- ↑ a b https://www.techspot.com/news/103087-microsoft-new-ai-powered-recall-feature-log-everything.html
- ↑ https://decrypt.co/231649/microsoft-recall-is-spyware-a-privacy-nightmare-security-experts
- ↑ https://www.reddit.com/r/StallmanWasRight/comments/1d9hf89/hacking_windows_recall_to_see_everything_windows/
- ↑ https://www.tomshardware.com/software/windows/microsoft-recall-screenshots-credit-cards-and-social-security-numbers-even-with-the-sensitive-information-filter-enabled
- ↑ https://www.bleepingcomputer.com/news/microsoft/microsofts-new-windows-11-recall-is-a-privacy-nightmare/
- ↑ https://www.reddit.com/r/privacy/comments/1f99x0r/recall_20_microsoft_plans_another_ai_feature_that/