黒海
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黒海(こっかい)は、ヨーロッパとアジアの境にある海。トルコ、ブルガリア、ルーマニア、ウクライナ、ロシア、ジョージアの6か国に囲まれている。
概説[編集]
海水の色が黒く見えるため、「黒海」と呼ばれている。(硫化鉄が混じっているからという説と、微小藻類が豊富だからという説がある。)内海だが、エーゲ海、地中海に繋がっている。エーゲ海に繋がる部分は幅1kmに満たないボスポラス海峡で、両岸はイスタンブルの市街地、地下を鉄道路線マルマライが横切っている。北東部は、アゾフ海として区切られている。
なおトルコでは、アナトリア半島の北に「黒い海」があるのに対し、半島の南にある地中海はアクデニズ、和訳すると「白い海」と呼ばれている。
農業[編集]
温暖な気候で、ヘーゼルナッツの栽培に適している。黒海沿岸の、トルコでは、サクランボの栽培が行われている。2023年現在、ロシアのウクライナ侵攻の影響で、黒海を通した、ウクライナ産の小麦とトウモロコシの輸出が厳しい状況となっている。
統計[編集]
地理[編集]
北岸に、4つの大河が流れ込む。西から順に、ドナウ川、ドニエストル川、ドニエプル川、ドン川で、いずれもDonで始まるという共通点がある。
歴史[編集]
古代より、ローマ帝国、後の東ローマ帝国が進出した。中世は、南岸が東ローマ帝国領であった一方、北岸にはフン族、アヴァール族、ブルガール族などの遊牧民の支配下に入った。13世紀には、モンゴル帝国、後のキプチャク・ハン国が黒海沿岸のほとんどを支配した。その後黒海周辺を支配する国は現れなかったが、16-18世紀には沿岸の大部分がオスマン帝国の支配下となる。その後ロシアが南下し、19世紀には北岸がロシア領となった。ロシア領となった地域は、ソ連崩壊後ウクライナなど複数の国に分割された。
関連項目[編集]