鳴門・淡路エクスプレス号
鳴門・淡路エクスプレス号(なるとあわじエクスプレスごう)は、大阪府大阪市・兵庫県神戸市 - 徳島県鳴門市を結んでいた昼行高速バス路線である。
概要[編集]
大阪から鳴門の渦潮観光への旅客輸送と洲本市納・南あわじ市内・鳴門市鳴門町土佐泊浦から大阪への交通アクセスとして2004年12月17日に「鳴門・淡路エクスプレス大阪号」が運行開始(1日6往復、当時1 - 12号)。2005年7月15日には「鳴門・淡路エクスプレス神戸号」が運行開始している(1日6往復、当時1 - 12号)。当時は大阪駅・新神戸駅(2006年2月16日から神戸空港) - 大塚国際美術館前の運行で、津名一宮ICと本四中川原は通過していた。2006年6月1日より鳴門観光汽船前まで延伸した。
2007年3月16日より2路線を統合して「鳴門・淡路エクスプレス号」となる。淡路市中田と洲本市中川原町市原からの利用客獲得を目指して津名一宮ICと本四中川原に途中停留所を追加、大阪発着便は7往復に増便された。神戸発着については、大阪発着便の一部を三宮バスターミナル停車(101 - 110号)に変更したため利用できる本数は増えたが、新神戸駅発着便は51 - 56号の3往復に減便された。また、神戸空港停留所を廃止した。
2008年12月19日より淡路IC・鳴門市役所前・鳴門駅に新規停車を開始する。これにより四国本土へ乗り入れを開始し、他の阪神地区 - 四国地方を結ぶJRバス路線と同様にJR四国の鉄道駅を発着地または経由地とする路線になる。
「福良湾海上花火大会」(8月中旬)開催時間帯は南淡庁舎前・福良は経由しなかった。
定期乗車券は高速舞子 - 淡路島内間及び新神戸駅・三宮バスターミナル - 淡路IC間で発券。往復乗車券・回数乗車券(4枚綴りの区間式)は鳴門公園口降車及び南あわじ市 - 鳴門市間のみの利用を除く各区間で発券している。学生割引及び乗継割引もあった。
正子を跨いで運行する便はなかった(競合他社を含めても淡路島特急線の下り最終便のみ)。
2009年2月1日以降乗車分より、発車オ〜ライネットでの取扱いを廃止し、マルス枠を除く全席を高速バスネット扱いに統一している。同時に駅コードも廃止。
同年7月17日改正より、鳴門市役所前・鳴門駅に乗り入れる便を減便(10往復→1往復)、3往復を福良(うずしおドーム前)発着にするなどの変更が行われた。
ETC大幅割引の影響もあり、2010年1月21日の運行をもって廃止された。運行期間は5年1ヶ月余りで京阪神 - 徳島間を結ぶ高速バスでは初の廃止路線となった。[1][2][3]
廃止後、翌日から本四海峡バスが「くにうみライナー南あわじ線」として新神戸駅 - 陸の港西淡間で運行開始、2015年8月1日から岸和田観光バスが「SPA LINE鳴門・四国」として湊町バスターミナル - 鳴門観光汽船前間で運行開始している(運行経路が若干異なり、淡路島内に停車しない)。
以下に廃止時の状況を記す。
運行会社・車両[編集]
- 西日本ジェイアールバス
- 本四海峡バス
- 両社とも40人乗りトイレ付のハイデッカー車が使用された。
- 本四海峡バス運行便については、2009年7月17日ダイヤ改正まではすべて徳島営業所が担当していたが、ダイヤ改正以降は、鳴門市内発着については徳島営業所、福良(うずしおドーム前)発着便に関しては洲本営業所の担当となった。
- 四国地方に乗り入れるJRバス路線(BLUEネットワーク)だが、JR四国バスは共同運行に参加していなかった。
停車停留所[編集]
- 奇数号…淡路島・鳴門方面(下り線)
- 偶数号…神戸・大阪方面(上り線)
- ▼…下り線乗車のみ・上り線降車のみ
- ▲…上り線乗車のみ・下り線降車のみ
- ◆…両方向乗降車可能。鳴門市内 - 福良(うずしおドーム前)・南淡庁舎前間の利用が可能となっているのは、淡路交通・徳島バス共同運行(後に淡路交通単独に)の徳島・鳴門~福良線、鳴門市営バスの福良線が全て廃止され、福良~鳴門間の公共交通機関の確保のための代替の意味合いがある。但し、南あわじ市内のみの乗車は不可。
- ∥…他線経由
所在地 | 停車停留所名 | 1・2・4号 | 3号 | 101・103・110号 | 104・107号 | 105・108号 | 102・106・109号 | 51・53・54・56号 | 52・55号 |
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大阪府 大阪市 |
大阪駅桜橋口 | ▼ | |||||||
湊町バスターミナル | ▼ | ||||||||
兵庫県 神戸市 |
新神戸駅 | ‖ | ▼ | ||||||
三宮バスターミナル | ‖ | ▼ | |||||||
高速舞子 | ▼ | ||||||||
兵庫県 淡路市 |
淡路IC | ▲ | |||||||
東浦IC | ▲ | ||||||||
本四仁井 | ▲ | ||||||||
北淡IC | ▲ | ||||||||
遠田 | ▲ | ||||||||
津名一宮IC | ▲ | ||||||||
兵庫県 洲本市 |
本四中川原 | ▲ | |||||||
洲本IC | ▲ | ||||||||
兵庫県 南あわじ市 |
緑PA | ▲(休憩) | ▲ | ▲(休憩) | ▲ | ||||
榎列 | ▲ | ||||||||
陸の港西淡 | ▲ | ||||||||
南淡庁舎前 | ◆ | ▲ | ◆ | ▲ | ◆ | ▲ | |||
福良(うずしおドーム前) | ◆ | ▲ | ◆ | ◆(休憩) | ▲ | ◆ | ▲ | ||
淡路島南IC | ▲ | ▲ | ▲ | ||||||
徳島県 鳴門市 |
鳴門公園口 | 奇数号の降車のみ | 奇数号の降車のみ | 奇数号の降車のみ | |||||
鳴門市役所前 | ‖ | ‖ | ▲ | ‖ | ‖ | ||||
鳴門駅 | ‖ | ‖ | ▲ | ‖ | ‖ | ||||
鳴門グランドホテル前 | ▲ | ▲ | ▲ | ▲ | |||||
大塚国際美術館 | ▲ | ▲ | ▲ | ||||||
鳴門観光汽船前 | ▲ | ▲ | ▲ |
運行回数[編集]
- 1日10往復(両社5往復ずつ)。
歴史[編集]
- 2004年12月17日 - 「鳴門・淡路エクスプレス大阪号」運行開始(1日6往復)。
- 2005年7月15日 - 「鳴門・淡路エクスプレス神戸号」運行開始(1日6往復)。
- 2006年2月16日 - 「鳴門・淡路エクスプレス神戸号」、一部便を新神戸駅 - 神戸空港間延伸。
- 2006年6月1日 - 一部便を大塚国際美術館前 - 鳴門観光汽船前間延伸。
- 2007年3月16日 - 2路線を統合して「鳴門・淡路エクスプレス号」として運行開始。バス停追加(津名一宮IC、本四中川原)。神戸空港への乗り入れを廃止。
- 2008年12月19日 - バス停追加(淡路IC、鳴門市役所前、鳴門駅)
- 2009年2月1日 - 発車オ〜ライネットでの取扱いを廃止。駅コード廃止。
- 2009年6月13日 - 同年7月26日までの期間限定で、土・休日グループ割引が設定される。
- 2009年7月17日 - ダイヤ改正。これまで全便鳴門市内まで乗り入れていたが、この改正より一部は福良(うずしおドーム前)止・発となる。あわせて鳴門市役所前・鳴門駅前発着便が10便全便→1便のみに減便となる。
- 2010年1月21日 - この日の運行をもって廃止。
競合他社[編集]
- 淡路交通(高速舞子 - 淡路IC - 東浦IC - 本四仁井 - 北淡IC - 遠田 - 津名一宮IC - 本四安乎 - 本四中川原 - 洲本IC - 緑PA - 榎列 - 志知・陸の港西淡 - 淡路島南IC - 苅藻 - 仁尾 - 原田 - 福良バスターミナル)
- 淡路交通・神姫バス(神戸空港 - 三ノ宮 - 高速舞子 - 洲本IC - 緑PA - 榎列 - 陸の港西淡 - 福良バスターミナル)
- みなと観光バス (南あわじ市)(淡路島特急線)
脚注[編集]
- ↑ 鳴門-阪神線21日廃止 高速バス路線で初、「1000円」影響(徳島新聞 2010年1月15日)
- ↑ 高速バス廃止相次ぐ 「上限千円」が影響(朝日新聞 2010年1月16日)
- ↑ 鳴門-阪神線が廃止 高速バス、他社も路線削減の動き(徳島新聞 2010年1月22日)