田尾憲男
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田尾 憲男(たお のりお、1942年 - )は、憲法・皇室法研究家[1]。
経歴[編集]
香川県三豊市詫間町出身[2]。香川県大手前高等学校卒[3]。東京大学法学部私法ならびに政治コース卒。英国・サセックス大学留学経済学専攻[4]。1967年日本国有鉄道に入社[1][5]。国鉄分割民営化後は鉄道情報システム株式会社(JRシステム)に移り、専務[6]、監査役[7][8]、顧問[9][10]、特別顧問[11][12][1]。
皇學館大学客員教授[13][8](特別招聘教授)[4][14]、名誉教授[15]。日本会議常任理事[16]。神道政治連盟(神政連)首席政策委員[16][4]。神社新報論説委員[16][17]。一般社団法人日本交通協会理事[4][18]。一般財団法人日本文化興隆財団(2018年より公益財団法人)皇室報道協力委員会委員[9][19]、理事[19][20]。公益財団法人交通道徳協会評議員[20][21]。明治の日推進協議会代表委員[22]。明成社代表取締役[23][24]。「美しい日本の憲法をつくる国民の会」の「「国民の会」役員から、「憲法改正への提言」」に名を連ねる[25](役員名簿には不記載)[26]。
人物[編集]
- 葦津珍彦の門弟[27][28]。田尾の門弟には三荻祥(日本青年協議会職員、一般社団法人日本令和研究所理事長)がいる[29]。田尾は三荻が設立した日本令和研究所の顧問を務めている[30]。
- 東京大学合気道部OB[5]。東大で田中茂穂師範の下で合気道を修行した[31]。明治神宮至誠館元武学師範[32]。明治神宮至誠館名誉師範[33]、顧問[34]。
- 元・国鉄職員。1980年頃は金沢鉄道管理局[35]、1987年頃は本社総裁室調査役にいた[6]。江藤尚志(第24代東京駅長、JR東日本スポーツ代表取締役社長)は大学3年生のとき、全日本学生合気道連盟に加盟する大学の学生が参加する研修会に参加し、研修会の夜に指導者として来ていた田尾が国鉄で若手社員向けに勉強会を開き、「働きもしないで賃上げ要求するのはおかしい」などと説いていると知り、国鉄に興味を持ったという[5]。田尾は江藤の結婚式の仲人を務めた[6]。
- 清洲山王宮日吉神社の三輪隆裕宮司は神道政治連盟(神政連)主席政策委員の田尾について「神社界の一番の思想提供者(イデオローグ)と目される」[36]「田尾氏は、主席政策委員であり、古くから神社本庁の言論をリードしている。その考えについては、すでに、別稿「神政連の思想の問題点」で述べた通り、日本国憲法がすべての戦後の悪の元凶であるとする立場であり、谷口雅春氏と同じ思想を持っている」と述べている[37]。
著書[編集]
単著[編集]
- 『英国と日本』(交通研究社、1975年)
共著[編集]
- 『戦後皇室祭祀の歩みと現下の問題点/現行皇室法の法理解釈と批判』(渋川謙一共著、神道政治連盟編、神道政治連盟、1988年)
- 『御代替り――平成から令和へ、私たちが受け継ぐべきもの』(百地章共著、明成社、2019年)
- 『日本人の底力――コロナ禍で問われる日本の針路』(渡辺利夫共著、明成社、2020年)
分担執筆等[編集]
- 皇室法研究会編『共同研究 現行皇室法の批判的研究』(神社新報社、1987年、増補改訂2017年)
- 頭山満翁生誕百五十年祭実行委員会編『近現代戦闘精神の継承――西郷隆盛・頭山満・葦津珍彦の思想と行動 頭山満翁生誕百五十年祭記念誌』(頭山満翁生誕百五十年祭実行委員会、2006年)
- 神社本庁編『日本を語る 皇室と伝統文化篇』(小学館スクウェア、2007年)
- 神社新報社編『次代へつなぐ葦津珍彦の精神と思想――生誕百年・歿後二十年を記念して』(神社新報社[神社新報ブックス]、2012年)
- 澁川謙一氏を偲ぶ会『澁川謙一氏 偲び草』(神社新報社、2015年)
- 加戸守行『日本の魂――加戸守行遺稿撰』(明成社、2021年)
出典[編集]
- ↑ a b c 「日本の国体について考える」 憲法・皇室法研究家・田尾憲男氏 国家基本問題研究所、2023年9月25日
- ↑ 新・さぬき野 冬 No.35(PDF)香川県広聴広報課、2011年12月1日
- ↑ 東京大手前とは 東京大手前会
- ↑ a b c d 日本人の底力―コロナ禍で問われる日本の針路 紀伊國屋書店
- ↑ a b c 【話の肖像画】第24代東京駅長・江藤尚志(2)恩人と合気道で出会った 産経新聞、2017年7月4日
- ↑ a b c 【話の肖像画】第24代東京駅長・江藤尚志(3)ビラはがし…労組との闘い 産経新聞、2017年7月5日
- ↑ 2009/05/19 日本訪問(2) 一般社団法人日本クルド友好協会
- ↑ a b 平成24年度 事業実績報告書(PDF)学校法人皇學館、2013年5月
- ↑ a b 平成24年度事業報告書(PDF)一般財団法人日本文化興隆財団、2013年6月30日
- ↑ 日本文化興隆財団 役員・評議員・顧問名簿 平成30年4月28日現在(PDF)一般財団法人日本文化興隆財団
- ↑ 令和元年度事業報告書(PDF)公益財団法人日本文化興隆財団、2020年8月27日
- ↑ (公財)日本文化興隆財団 役員・評議員等 名簿 令和4年9月26日現在(PDF)公益財団法人日本文化興隆財団
- ↑ 平成22年度事業実績報告書(PDF)学校法人皇學館
- ↑ 皇學館学園報 第56号(PDF)学校法人皇學館、2015年6月15日
- ↑ 平成26年度 事業報告書(PDF)学校法人皇學館、2015年5月
- ↑ a b c ■「皇室の伝統を守る大阪府民の会」設立総会の記念講演に田尾憲男氏が決定! 日本会議大阪、2012年10月12日
- ↑ ◆本社論説委員委嘱 神社新報、2022年8月15日
- ↑ 2022年度(一社)日本交通協会理事名簿(PDF)一般社団法人日本交通協会
- ↑ a b 平成26年度事業報告書(PDF)一般財団法人日本文化興隆財団、2015年6月30日
- ↑ a b (公財)日本文化興隆財団 役員・評議員等 名簿 令和5年10月25日現在(PDF)公益財団法人日本文化興隆財団
- ↑ 公益財団法人交通道徳協会役員名簿(PDF)公益財団法人交通道徳協会、2024年7月1日
- ↑ 明治の日推進協議会役員一覧 明治の日推進協議会
- ↑ 株式会社明成社 YELLOW PAGE
- ↑ 元北部方面総監・千葉德次郎氏が語る『国の守りと自衛官の矜持』出版記念講演会 パスマーケット
- ↑ 「国民の会」役員から、「憲法改正への提言」 美しい日本の憲法をつくる国民の会
- ↑ 役員名簿 美しい日本の憲法をつくる国民の会
- ↑ 藤生明「日本会議と葦津珍彦(PDF)」『現代宗教 2018』国際宗教研究所、2018年1月31日
- ↑ 【考・皇統】(下) 天皇の弁護人、葦津珍彦の思想に従えば…皇統に属する男系男子を皇族に 産経新聞、2021年5月5日
- ↑ 三荻祥さん、インタビュー |SHITATE 60 LEADERS Quality Order SHITATE
- ↑ 【日本令和研究所】設立大会 開会挨拶 田尾憲男 一般社団法人日本令和研究所 公式チャンネル、2022年7月9日
- ↑ ピーター・ゴールズベリ 合気道六段|どう出版 note
- ↑ 武道とはなにか 明治神宮至誠館
- ↑ 各課の錬成時間/年間行事 明治神宮至誠館
- ↑ 講師紹介 日本伝統文化の承継と普及を考える勉強会
- ↑ 【話の肖像画】第24代東京駅長・江藤尚志(3)ビラはがし…労組との闘い 産経新聞、2017年7月5日
- ↑ 神政連の思想の問題点 清洲山王宮日吉神社、2016年6月12日
- ↑ 神社本庁(日本会議)の見果てぬ夢 清洲山王宮日吉神社、2016年10月11日