海水浴

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海水浴(かいすいよく)とは、避暑、健康、余暇のために海で泳ぐこと。

概要[編集]

元々は、温泉と同じく、海水に浸かって健康に保つためであった。明治時代に入ると、積極的に泳ぐようになり、今日の海水浴が広められた。

季節[編集]

海水浴に適している場所は、遠浅の砂浜の海岸である。海水浴に適した時期は、関東地方においては7月初めから8月末までで、ちょうど夏休みの期間に相当する。南にいくほど海水浴に適した時期は長くなり、奄美諸島では5月下旬から9月末まで、沖縄本島では4月半ばから10月下旬まで、八重山諸島では3月下旬から11月上旬までになり、さらに南の台湾南端やフィリピンまで行くと1年のうち気温的に海水浴に適さない時期はほとんどなくなる。逆に、東北北部以北では7月下旬から8月中旬までと短くなる。

危険性[編集]

指定された海水浴場で泳ぐことである。遊泳禁止区域は深みがあったり、離岸流があったりして危険である。

沿革[編集]

日本では、武士や高貴な身分の人の間では古くからおこなわれていたが、一般庶民に広まったのは1880年代以降である。その後大正時代には鉄道会社によって本格的に広められ、さらに、沿岸の漁村が民宿を営業するなどして貴重な現金収入となった。太平洋戦争に入ると国民の体力向上ために文部省が奨励したが、戦局の悪化に伴い、衰退した。戦後、1960年代から全盛を迎えるが、21世紀に入り、屋内レジャーの多様化により衰退しつつある。

関連項目[編集]