活動家集団 思想運動
活動家集団 思想運動(かつどうかしゅうだん しそううんどう)は、日本の社会主義運動団体。通称は思想運動。
概要[編集]
文芸評論家で全学連初代委員長の武井昭夫が、1969年3月に津田道夫らと結成した。田代則春によれば、武井は1967年頃まで社会主義革新運動や統一社会主義同盟で活動し、構造改革路線の普及を目的として津田らと思想運動を結成した[1]。機関紙は『思想運動』(月1回、発行:小川町企画)、『SHISO-UNDO news』(英語版)。かつて機関誌として『社会評論』があったが[2]、2019年冬の194号をもって休刊となり、月2回発行だった『思想運動』が2019年1月号から月1回の発行に変更された。2020年6月に国際政治資料と理論研究誌『国際主義』(発行:スペース伽耶)を発刊した。事務所は東京都文京区本郷3-29-10 飯島ビル1F。かつては千代田区神田小川町に事務所を置いていた[1]。
「ブルジョワ・イデオロギーとの闘争」「革命的ジャーナリズムの創造」を掲げ、機関紙誌の発行を中心に活動を展開している。文化運動に力を入れており、2000年から講座「本郷文化フォーラムワーカーズスクール」(HOWS)を開催している。事務所の小川町企画には「小川町シネクラブ」の事務所が置かれ、また旧総評系の文学組織「労働者文学会」の連絡先を引き受けている。作家の大西巨人と友好関係にあり、一時期『社会評論』に長編小説「神聖喜劇」が連載されていた。
マルクス・レーニン主義、プロレタリア国際主義の立場から社会主義革命を目指しており、ソ連、キューバ、朝鮮民主主義人民共和国など既存の社会主義体制を擁護している。また韓国労働運動との連帯を重視している[1]。社共や新左翼勢力など議会主義・社会民主主義・アナーキズム的潮流には批判的立場を取り、共産党側からは「ソ連盲従の反党集団」と批判された[3]。近年は共産党労働者党国際会議を呼びかけたギリシャ共産党との連帯や改憲阻止の統一戦線の形成を主張している。