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オホーツク (列車)
オホーツクとは、札幌と網走を結ぶJR北海道の定期特急である。
概要[編集]
札幌から函館本線を通り旭川駅から石北本線を通り終点網走まで2往復運行する列車。
2017年3月より、4往復のうち2往復が旭川から網走間運転の特急大雪となり、その延長版の位置付けである。
札幌 - 旭川間で特急宗谷と共に、特急カムイの補完の役割を担う他、遠軽・北見・網走といったオホーツク管内の都市間相互や旭川とオホーツク管内を結ぶ役割も担っている。
車両は、2023年3月18日にキハ183系からJR北海道キハ283系気動車に置き換えられた。
列車名[編集]
愛称のオホーツクは網走の近くにあるオホーツク海が由来で、JRでは珍しいロシア語由来の列車名である。なお、遠軽駅から北へ約1700kmの所に、オホーツク海の由来となった都市オホーツクがある。
停車駅[編集]
札幌駅、岩見沢駅、美唄駅、砂川駅、滝川駅、深川駅、旭川駅、上川駅、白滝駅、丸瀬布駅、遠軽駅、生田原駅、留辺蘂駅、北見駅、美幌駅、女満別駅、網走駅(オホーツク2号は美唄駅、砂川駅を通過)
歴史[編集]
1972年10月にキハ80系を用いて設定。新設時、函館中心ダイヤだった当時には珍しい札幌発着特急だった。
その後、急行「大雪」の格上げや特急「おおとり」の系統分割で最盛期は昼行4往復、夜行1往復の運行だった。
キハ80系引退後は、しばらくキハ183系による運転で「最後の砦」的な列車であったが老朽化などで2023年3月17日に引退。
類似列車[編集]
特急大雪[編集]
2017年3月にオホーツクの2往復を旭川で系統分割して設定。所要車両数を減らすための系統分割で、旭川で特急カムイに乗り継いでも特急料金は通算される。 ちなみに札幌に乗り入れない旭川 - 網走間の「大雪」は1980年9月まで急行1往復があった。
コロナ禍の影響で2023年現在は臨時列車扱いになっている。
なお、人件費削減を目論んで、ワンマン特別快速への格下げが検討され、2025年3月改正に実施予定である。
特快きたみ[編集]
「オホーツク」、「大雪」の空白時間帯を埋めるように設定している特別快速列車。旭川 - 北見間で運行。
2025年3月には、快速への種別変更と網走への延伸が実施される予定である。
急行大雪[編集]
石北本線で運行された急行列車。過去には釧網本線直通列車や旭川折り返し列車もあった。1982年の時点では3往復だったが、1985年(昭和60年)3月に札幌 - 網走間の昼行1往復が特急格上げし、1986年11月の名寄本線直通の昼行消滅後は、札幌 - 網走間の夜行1往復のみ残っていた。1992年に特急格上げでオホーツクに編入されたが、2006年に定期運行が廃止された。
急行天都[編集]
網走・北見から名寄本線の紋別・興部に直通した急行。1980年(昭和55年)10月ダイヤ改正で、遠軽以東で併結していた旭川折り返しの急行「大雪」と共に廃止。
特急おおとり[編集]
1964年10月改正で、函館発の三階建て急行だった「オホーツク・摩周・宗谷」のうち、オホーツク、摩周を格上げし、東海道本線から愛称を移植して設定。
JR化後も、JR北海道最長の特急として函館 - 網走間を運行し、千歳空港駅と石北本線沿線を直結していたが、青函トンネル開通に伴う改正で、札幌で系統分割され、札幌以北は「オホーツク」に立て替えられた。
関連項目[編集]
- 国鉄白糠線#足寄への延伸:石勝・池北線経由の札幌 - 網走間特急の妄想。
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