学級担任
学級担任(がっきゅうたんにん)とは、ある学級を担任する教員である。担任・担任教員(教師)、俗に担任の先生とも言う。初等教育と中等教育で学級担任の役割は大きく異なる。
概要[編集]
幼稚園や小学校といった初等教育では、低学年を中心に担任教員が殆ど全ての授業を受け持つ。朝の会・帰りの会、道徳、学級活動、総合的な学習の時間なども担任の受け持ちである。そのため、担任教師は1日の大半を受け持つクラスに所属する子供と一緒に過ごす。
一方中学校、高等学校といった中等教育では各教科ごとに担当教師が交代する教科担任が一般的で、各学級に担任教師はいるものの、担任が自クラスに来るのは担任教師が受け持つ教科[注 1]と朝と夕方のショートホームルーム、ロングホームルーム、総合的な学習の時間などに限られ、日によって担任が朝と夕方のショートホームルームにしか教室に来ないこともある。
授業以外では受け持つ生徒の日々の生活指導や進路指導も担任の業務であり、指導要録や通知表、調査書の作成も担任教師の業務である。また家庭訪問や学期末懇談会で保護者と対話するのも担任教師である。
担任教師は新入生は入学式の日に、新入生以外は新年度始業式の日に発表される。担任教師は年度開始から終了まで1年間同じ教師が原則だが、疾病・事故や家庭の事情などで休職・退職したり、非違行為によって出勤停止、懲戒解雇などの懲戒処分に処されたりといった事情で学年の途中で交代する事例も無いわけではない。
本来の担任教師がその職務を遂行できない期間中、副担任、教務主任等の担任を持たない他の教員が臨時で担任を代行するか、管理職の教頭や校長が担任を代行し、後任が決まり次第引き継がれる。
担任は小学校では
- 毎年変わる
- 2学年ごとに変わる
- 5・6年生のみ持ち上がり
が主流で、中学校以上では毎年変わるか入学から卒業までずっと同じのどちらか。入学から卒業まで持ち上がりが原則の高校で、あるクラスのみ1・2年生は持ち上がりだったが、3年生ではその教師が受け持つ科目の授業が無いか、教師自身の分掌が変わるために3年生だけ担任が代わったということもある。
大学には高校以下のような学級担任の制度は無く、学部主任や学科主任が進路指導等を総覧する。大学によってはチューター等の名称で学生からの相談担当の教員が割り当てられることがある。
副担任[編集]
中学校以上では各学級に1人或いは2~3学級に1人の割合で副担任を置く事が出来る。主となる担任教員をサポートし、学級運営に携わる。
担任が出張や疾病等で不在の時に担任の代理を務める事もある。
注[編集]
- ↑ 課程や時間割の都合で学級担任が担当クラスの授業を受け持たないこともある。