教頭

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教頭(きょうとう、vice-principal)とは、校長園長の次に(副校長・副園長を置いている場合はその次)に偉い学校職員である。

概要[編集]

学校教育法

校長・園長(および副校長・副園長)を助け、校務・園務を整理し、および必要に応じ幼児の保育、または児童・生徒の教育をつかさどる学校職員

と定められている。また、教頭を置かねばならないのは幼稚園から高等学校とそれらに準ずる小中一貫校中高一貫校、特別支援学校と定められている。
教頭先生と呼ばれることもあるが、必ずしも教員免許を有している必要はない。しかし実態としては教頭への昇進試験の受験資格として一定年数の教育経験を必要とする[注 1]ことが多く、教員として経験を積んだ人が昇進試験を受けるため、殆どの教頭が教員免許を持っている。なお教員免許を持たずに教頭に就任するルートとしては行政職員である学校事務職員学校栄養職員として一定年数の経験を得る、教育委員会事務局で一定年数勤務を経るというものがある。
国公立校であれば、教頭として他校への異動もある。私立校の場合は、校内の教員が教頭に昇格することが多い。

学校の管理職であり、ナンバー2として、校長・園長にアクシデントが起きて職務遂行が不可能となった場合、その職務を代行する。
普段は校務の整理を行うため、机は職員室にある。さらに、校長・園長の補佐を務め、必要に応じて子供の教育をつかさどる。
分校に置かれる分校主事も大規模分校であれば、教頭格の分校主事が置かれる。

副校長や副園長を置く場合は教頭の職務を行わせることで教頭は置かないことが多い。一方で、副校長や副園長を置かない場合は、事実上の副校長であり、次期校長候補であることも多い。

教頭の授業時数は自治体によって異なるが、持つ場合は概ね2〜4時間程度である。授業を持たない場合、家庭の事情、疾病、懲戒処分ストライキなどの理由で突発的な欠員が生じた場合に臨時で授業を持つ事もある。
複数学校管理職制で副校長と教頭を共に置く場合、副校長は管理職務に専念して授業を持たず、教頭は上記のように数時間授業を持つ場合が多い。

大学には教頭に相当する職は置かれないが、総合大学には教授会を取り仕切る学部長が置かれる。

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  1. 昨今は主幹教諭の経験も要件とされることがある。