校務分掌

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校務分掌(こうむぶんしょう)とは、各教職員に割り振られる学校の運営に必要な業務を分担する仕組みである。

概要[編集]

非常勤教員以外のほぼ全員が何らかの分掌に所属し、1人の教職員が複数の分掌に所属することもある。なお分掌が同じ名称でも学校によって分掌の役割が異なっていることがある。

分掌は児童・生徒の生活指導や進路指導、時間割の作成、保護者団体や同窓会などの外部団体との交渉・調整などについて中心となって担当する。そして職員会議の一つに分掌会議というものがある。

主な分掌[編集]

以下の業務内容は代表的なもので、学校によって異なる場合がある。

  • 総務・庶務
  • 教務
    • カリキュラムの検討、時間割の作成、児童・生徒の学籍や成績に関する事務処理、教科書に関する事務処理、定期テストの運営など。
  • 生徒指導・生活指導
    • 校則などの検討、児童・生徒の校内/校外生活の指導指針の作成、補導、交通安全指導、落とし物の管理など。
  • 特別活動指導
    • 児童会・生徒会、部活動の統括など。生徒指導・生活指導分掌が兼務することもある。
  • 保健
    • 保健室の管理、健康・身体に関する統計、身体測定・各種検診の計画・実施、学校医との連絡調整など。生徒指導分掌の中に保健係として置かれることもある。
  • 進路指導
    • 進学・就職の支援、進学・就職情報の収集と広報、進路統計、模擬試験・模擬面接の計画・実施など。
  • 図書
    • 学校図書室の管理・運営、読書指導、視聴覚室・器材の管理など。
  • 情報システム
    • パソコン室・校内LANの管理、学校ホームページの作成・更新など。
  • 研修
    • 教職員研修の計画・実施など。教育実習もここで扱う。

リーダー[編集]

分掌のリーダーは部課長または主任と呼ばれる。
但し、対外的に、生徒指導のリーダーは生徒指導主事、保健のリーダーは保健主事、進路指導のリーダーは進路指導主事の職掌名で呼ばれる。
加えて、教務のリーダーは小中と高校で位置付けが違い、高校は他の分掌同様のリーダーに過ぎないが、小中の教務のリーダーである教務主任は、全教科横断的な計画管理と高校では総務のリーダーが担当する行事調整の役目を負い、副教頭的なポジションを担う。