三国山 (岐阜県)
三国山(みくにやま)とは、岐阜県にある山である。同じ名前の山が岐阜県内に3箇所あるが、そのいずれもが岐阜県と隣接する愛知県・長野県との県境に所在する。
岐阜・愛知県境[編集]
土岐市と豊田市の境に位置する標高701mの山で美濃、三河、尾張の3国に接する。矢作川と庄内川に挟まれた美濃三河高原の山で、プロミネンスは247m。
近くに高い山がなく、濃尾平野を一望できる。山頂には四国八十八箇所の三国山大権現社殿がある。
濃尾平野を一望できるロケーションの良さと山頂まで自動車が乗り入れられるアクセスの良さから、放送・通信関係の設備が多く所在する。
名古屋圏での地上デジタルテレビ放送開始に際し、親局をここ三国山に整備する計画があり、実際に実験用送信所も建設された。しかし愛知県域局であるテレビ愛知のスピルオーバーが広範囲になりすぎたため、瀬戸市に瀬戸デジタルタワーが整備されることとなった。もし三国山にデジタル基幹局が整備されていたら、岐阜県や三重県でのテレビ東京系番組視聴事情も改善されていたのかもしれない。
一方FMラジオの送信所として、CBCラジオ、東海ラジオ放送のFM補完中継局が2015年に開局している[注 1]。これ以前にも愛知国際放送[注 2]と2005年愛知万博のイベント放送局であるFM LOVEARTHの親局が設置されていた。
最寄駅は尾張瀬戸駅。
岐阜・長野県境[編集]
下呂市、中津川市、木曽郡王滝村の境にある標高1611mの山で、飛騨、美濃、信濃の3国に接する。
「さんごくさん」とも呼ばれる。小秀山の西方、尾根上にある小さい山で、プロミネンスは13mほど。
最寄駅は下呂駅。
岐阜県・長野県・愛知県境[編集]
恵那市、下伊那郡根羽村、豊田市の境にある標高1162mの山で、美濃、信濃、三河の3国に接する。恵那山の南方、尾根上の小さい山で、プロミネンスは44mほど。
最寄駅は岩村駅。