豊橋中継局
豊橋中継局(とよはしちゅうけいきょく)とは、愛知県豊橋市とその周辺をカバーする地上デジタルテレビ放送・中波放送・FMラジオ放送の中継局である。
概要[編集]
テレビと県域FM、広域圏FM補完のラジオは、東三河地区の基幹中継局として、岡崎市の本宮山山頂(海抜789m)に、AMラジオとコミュニティFM局のエフエム豊橋は豊橋市内に親局が設置されている。
この他にもテレビの受信障害対策中継局として、豊橋市天伯町の豊橋技術科学大学構内にテレビ中継局が設置されている。
加えて、奥三河の鳳来大野テレビ中継局、NHK設楽田口固定局への中継波の送信元でもある。
テレビ・県域FMラジオ・FM補完局は豊橋市中心部[注 1]だけでなく豊川市のほぼ全域[注 2]、新城市の南西部、蒲郡市の大塚地区、田原市、岡崎市の一部など広範囲をカバーしている他、条件が整えば静岡県湖西市や浜松市南部でも受信が可能である。
一方、AMラジオの可聴エリアは豊橋、豊川両市の全域と田原市東部、蒲郡市大塚地区、湖西市の西部に限られ、コミュニティFMは豊橋市域と豊川市の一部に限られる。
送信チャンネル・周波数[編集]
デジタルテレビ[編集]
リモコン キーID |
局名 | 物理 チャンネル |
空中線電力 | ERP | 偏波面 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 東海テレビ | 15 | 10W | 96W | 水平 |
2 | NHK Eテレ名古屋 |
24 | 125W | ||
3 | NHK 総合名古屋 |
29 | |||
4 | 中京テレビ | 17 | 96W | ||
5 | CBCテレビ | 16 | |||
6 | 名古屋テレビ | 14 | |||
10 | テレビ愛知 | 26 | 135W |
受信障害対策中継局[編集]
リモコン キーID |
局名 | 物理 チャンネル |
空中線電力 | ERP | 偏波面 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 東海テレビ | 15 | 10mW | 27mW | 水平 |
2 | NHK Eテレ名古屋 |
24 | |||
3 | NHK 総合名古屋 |
29 | |||
4 | 中京テレビ | 17 | |||
5 | CBCテレビ | 16 | |||
6 | 名古屋テレビ | 14 | |||
10 | テレビ愛知 | 26 |
FMラジオ[編集]
条件が整えば、静岡県浜松市南部や湖西市、県域FM局は磐田市の一部でも受信が可能である。
CBCラジオ、東海ラジオ放送(SF)のFM補完中継局は2023年の時点では準備段階であった[注 4]が、2024年1月9日に開局に向けての予備免許が交付され、3月25日に運用開始した。
周波数 | 局名 | コールサイン | 空中線電力 | ERP |
---|---|---|---|---|
77.1MHz | ZIP-FM | なし | 50W | 105W |
81.3MHz | FM愛知 | |||
85.3MHz | NHK名古屋FM | |||
91.0MHz | 東海ラジオFM補完 | |||
91.8MHz | CBCラジオFM補完 |
周波数 | 局名 | コールサイン | 空中線電力 | ERP |
---|---|---|---|---|
84.3MHz | エフエム豊橋 | JOZZ6AA-FM | 20W | 28W |
AMラジオ[編集]
歴史[編集]
戦後の復興過程で市の誘致活動を通じて、NHKが独立局舎を持つ豊橋放送局[注 5]を設置。また、名古屋の親局送信所の出力がかつて10kWだったため[注 6]、難聴取対策として、民放局が豊橋中継放送局を設置した。
NHK第2以外で豊橋ローカル番組枠を編成するため全局でコールサインを有していたが、2000年から2002年にかけてコールサインを返上し、中継局となった。
東海ラジオは、2024年8月から親局と飛騨、東紀州の中継局以外で、中波放送休止実証実験参加のため、豊橋、新城ともAM中継局を休止中である。休止前は周波数の低い東海ラジオを中心に、湖西市や浜松市北区でも聴かれていた。
局名 | 周波数 | 空中線電力 |
---|---|---|
NHK名古屋第1 | 1161kHz | 100W |
NHK名古屋第2 | 1359kHz |
局名 | 周波数 | 空中線電力 | 備考 |
---|---|---|---|
東海ラジオ | 864kHz | 100W | 休止中 (2025年1月31日まで) |
CBCラジオ | 1485kHz |
対象エリア[編集]
- 愛知県
- 豊橋市全域、豊川市の大半、田原市東部、蒲郡市大塚地区
新城ラジオ中継局[編集]
詳細は「新城ラジオ中継局」を参照
一方、新城市周辺は豊橋中継局が難聴取で、NHK第2以外で夜間混信対策として新城中継局が設けられている[注 7]。
局名 | 周波数 | 空中線電力 | 備考 |
---|---|---|---|
NHK名古屋第1 | 1026kHz | 100W | |
東海ラジオ | 1332kHz | 休止中 (2025年1月31日まで) | |
CBCラジオ | 1557kHz |
関連項目[編集]
注[編集]
- ↑ 東部の二川・細谷地区は別途テレビの二川テレビ中継局が設けられている。
- ↑ NHK三河一宮テレビ中継局受信が欠かせない地域を除く。
- ↑ アナログテレビもコールサインを有してなかった。
- ↑ このため、三国山にFM補完放送局が開局後も、東三河ではCBC、SFの2局の三国山補完局をFMで直接聴くことは困難である。
- ↑ 1988年に支局に格下げ。
- ↑ 現在はNHK第2以外は50kWに増力。
- ↑ CBC・NHK第一は共同で日吉に、休止中の東海ラジオは字向野に置かれている。なおかつては名古屋親局が聴かれており、中継局のないNHK第二は名古屋親局、浜松中継局(1521kHz、出力1kW)や菖蒲久喜ラジオ送信所(693kHz、出力500kW)の聴取となる。