JR東日本209系電車500番台ケヨ34編成
南船橋駅手前のカーブを曲がるケヨ34編成 | |
所属事業者 | 東日本旅客鉄道(JR東日本) |
形式 | 209系 |
製造年 | 2000年 |
廃車/改造年 | 転用:2001年・2009年 更新:2016年・2020年 |
主な走行路線 | 京葉線・外房線・内房線[注釈 1] |
所属車両 センター | 京葉車両センター |
両数 | 10両固定編成 |
電源方式 | 直流 |
制御装置 | IGBTVVVFインバータ制御 |
保安装置 | ATS-SN・ATS-P |
塗装 | 赤14号(ワインレッド) |
編成結成年 | 2009年 |
あだ名 | ケヨ34、Y34[1]、ケヨサシ |
製造所 | JR東日本新津車両製作所(現:総合車両製作所新津事業所) |
備考 | 京葉線に現存する唯一の209系500番台 |
JR東日本209系電車500番台ケヨ34編成(JRひがしにほん209けいでんしゃ500ばんだいけよ34へんせい)とは、209系のうち、京葉線系統にて運用される車両編成の1つである。
概要[編集]
京葉線に唯一残る209系500番台である。過去にケヨ34編成のような209系500番台が同線に存在した(ケヨ31~33編成)が、現在は当編成を除いて全てE233系5000番台に置き換えられている。もともとは京葉線に25編成250両ものE233系5000番台を導入する計画だったが、訳あって1本減らされて24本の導入に留まったことから、209系はこの1編成のみが残存している[2]。武蔵野線にも209系500番台が在籍しているが、当編成は保安装置の関係で西船橋までの運用範囲でとどまっている[3]。
元・京浜東北線のウラ81編成であり、中間車は過去に沿線火災で一度被災している。その関係で、ウラ84編成の中間車とトレードしていた時期がある[4]。京浜東北線ではE233系1000番台導入により数年で活躍の場を失った。また、京浜東北線に渡る前は中央・総武緩行線でラシ67編成として活躍していた[5]。当初は、同線で長らく活躍してきた国鉄103系電車の損傷が激しく、E231系0番台の導入までの繋ぎ目的として導入された。
たびたび武蔵野線への転用や、豊田車両センターのトタT71編成・トタT40編成などによる置き換えの噂が流れているが、未だ転属などの公式発表は無い。このケヨ34編成を1本だけいまも残すのは「乗務員のハンドル訓練や操作慣れのため」という噂もある[6]。2022年3月のJR東日本ダイヤ改正では京葉線全体の運用数が削減され、いよいよ本格的に引退が騒がれたが、結局は引退することは無かった[7]。その後も東京総合車両センターへ入場の噂が流れる度に転属・転用が騒がれたが、やはり転用などは見られることなく入場より約2週間後に出場した。本編成はドアエンジンなどの機器更新が済んでいるということもあり、今後の動向は全く持って不明である。
また、仮にE233系に置き換えられ、武蔵野線への転用の余地がない場合でも2代目のMUE-TrainやB.B.BASEへの改造種車となる可能性も否定できず、何らかの形で活用されるべきと考えても良い。
沿革[編集]
- 2000年(平成12年)
- 2008年(平成20年)
- 2009年(平成21年)
- 2010年(平成22年)
- 2016年(平成28年)
- 2017年(平成29年)1月9日:京葉線の運用に復帰する[20]。
- 2022年(令和4年)
編成表[編集]
方向 | ←東京 | 蘇我・上総一ノ宮→ | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
号車 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
構造 | Tc' | M' | M | T | T | T | M' | M | T | Tc |
34編成 | クハ208-517 | モハ208-534 | モハ209-534 | サハ209-568 | サハ209-567 | サハ209-566 | モハ208-533 | モハ209-533 | サハ209-565 | クハ209-517 |
- ソース[21]
脚注[編集]
出典[編集]
- ↑ “JR東209系ケヨ34編成(Y34編成)(ケヨ34)(Y34)のデータ”. 2nd-train. 2022年5月26日確認。
- ↑ “1編成のみ在籍、各線の特徴的な鉄道車両たち”. 鉄道コム (2020年5月17日). 2022年5月15日確認。
- ↑ “JR東日本 209系500番台 京葉線 ケヨ34”. おでかけライフ. 2022年5月26日確認。
- ↑ a b c d e f g “500番台の転属”. 4号車の5号車寄り. 2022年5月15日確認。
- ↑ “【珍車】京葉線209系500番台ケヨ34編成 定期検査出場・いつまで使う?”. 鉄道ファンの待合室 (2019年12月11日). 2022年5月15日確認。
- ↑ “京葉線E233系5000番台ファミリーのなかで孤高の存在、209系500番台ケヨ34編成はいまも快走中”. 鉄道チャンネル (2022年5月9日). 2022年5月26日確認。
- ↑ “【ダイヤ改正を乗り越えた!】ダイ改後も京葉線で活躍するケヨ34編成”. てつおのブログ (2022年3月16日). 2022年5月26日確認。
- ↑ a b “209系ラシ67編成”. 4号車の5号車寄り. 2022年5月15日確認。
- ↑ “浦和電車区所属209系500番台 ウラ81編成”. 209系500番台全編成写真館. 2022年5月15日確認。
- ↑ “209系ウラ81編成”. 4号車の5号車寄り. 2022年5月15日確認。
- ↑ “京浜東北線209系 全編成写真館 ウラ80-84,515”. 抜け蔵 (2002年). 2022年5月14日確認。
- ↑ “【JR東】元ウラ81編成 転属回送”. 鉄道ホビタス (2009年1月13日). 2022年5月15日確認。
- ↑ kazan (2010年7月26日). “Re:205系”. 4号車の5号車寄り. 2022年5月15日確認。
- ↑ すいごう (2010年7月26日). “Re:205系”. 4号車の5号車寄り. 2022年5月15日確認。
- ↑ “ケヨ34編成の配給準備が整う”. 4号車の5号車寄り (2016年10月26日). 2022年5月15日確認。
- ↑ いちさと (2016年10月30日). “ケヨ34編成大宮から動けず”. 4号車の5号車寄り. 2022年5月15日確認。
- ↑ りんかい線直通 (2016年11月2日). “209系ケヨ34編成秋田へ”. 4号車の5号車寄り. 2022年5月15日確認。
- ↑ いちさと (2016年12月17日). “ケヨ34編成が機器更新”. 4号車の5号車寄り. 2022年5月15日確認。
- ↑ りんかい線直通 (2016年12月19日). “209系ケヨ34編成出場回送”. 4号車の5号車寄り. 2022年5月15日確認。
- ↑ すいごう (2017年1月13日). “ケヨ34編成はサハも機器更新済み”. 4号車の5号車寄り. 2022年5月15日確認。
- ↑ “209系 34編成 (京葉車両センター)JR東日本 209系”. レイルラボ. 2022年5月15日確認。