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ほの国号

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
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ほの国号(ほのくにごう)とは、豊鉄バスが幹事社となって運行する高速バスの愛称である。愛称は三河国発足前の東三河地域の旧名である「穂国」に由来。愛知県東三河南部と東京都京都府を結ぶ2路線があるが、京都方面の路線は主に多客期を中心とした不定期運行となっている。

前史[編集]

豊橋鉄道時代の1990年(平成2年)3月18日JRバス関東東京支店)・JR東海バス(新居町営業所)との共同運行で伊良湖ライナー号(昼行・夜行各1往復)の運行を開始した。伊良湖ライナー号は伊良湖岬と東京駅を途中三河田原駅豊橋駅、心道教前バス停などを経由して結んでいた[注 1]

しかしJRバス関東は1993年(平成5年)に撤退。以後はJR東海バス・豊橋鉄道の2社共同運行となり、伊良湖行夜行便と東京行昼行便を豊橋鉄道、伊良湖行昼行便と東京行夜行便をJR東海バスが担当する形となった。しかし昼行便は午前中移動のダイヤ設定と東名ハイウェイバス乗り継ぎより高い運賃設定のために徐々に利用者数が減少し、2001年に運行を終了。昼行便の運行終了と同時にJR東海バスは新居町営業所から静岡営業所へ担当営業所を移管した。

夜行1往復となってからは隔日で豊橋鉄道とJR東海バスが車両を出す形となり、同時に車両の所属会社に関係なく東名静岡から東京方面はJR、豊橋・伊良湖方面は豊橋鉄道の乗務員が運転を担当するようになった。2003年(平成15年)には使用車両を従来の3列シート平屋車から4列シート平屋車へ置き換えて運賃を値下げするも利用者数の回復には繋がらず、2006年(平成18年)1月14日の運行を最後に路線廃止となった。

伊良湖ライナー廃止後は、浜松駅まで電車利用で設定間もないドリーム静岡・浜松号の利用となったが、東三河地区と東京方面を安価で乗り換え無しでの移動ニーズは根強く、これに応える形で2006年8月に共同運行相手と東京都区内のルートを変更する形で東京方面への高速バスが復活した。これがほの国号である。

新宿豊橋線[編集]

2006年8月1日運行開始。愛称は新宿・豊橋エクスプレスほの国号。共同運行相手をケイビーバス関東バス子会社)へ、東京都内での発着地を新宿駅練馬駅へと変更したもの。夜行便1往復の設定。

共同運行相手は当初はケイビーバスであったが、2009年11月1日に関東バス丸山営業所へと移管された。

夜行便1往復でスタートしたが、2023年5月には関東バスの単独運行で昼行便の運行がスタート。夜行便が4列シートハイデッカー車での運行に対し、昼行便は3列シート2階建て車両で運行することで差異をつけていたが、わずか半年ほど経った同年12月で運行を休止した。

停車バス停[編集]

練馬駅北口 - 中野駅 - バスタ新宿(1号車のみ)/新宿駅西口(2号車のみ) - 渋谷マークシティ(練馬行のみ) - 本野原(豊川IC近隣) 豊川駅前(駅西口) - 豊川市役所前 - 心道教前名鉄諏訪町駅近隣) - 豊橋駅前 - 藤沢町(ホリデイ・スクエア) - 植田車庫前 - 田原駅前

東京都内のみ、愛知県内のみの利用はできない。三ヶ日JCT以東で新東名高速道路を経由する。

使用車両[編集]

夜行便
4列シート・トイレ付・ハイデッカー車
昼行便
スカニア・InteCity DDまたは三菱ふそう・エアロキング
InterCity DDは2階3列シート1階4列シート、エアロキングは1・2階とも3列シート。

豊橋京都線[編集]

2010年7月1日運行開始。豊鉄バスの単独運行で、昼行便1往復の設定。

京都方の共同運行会社を持たず、東三河地区の日帰り利用のみを想定した豊橋朝発夜着のダイヤ設定となっている。新宿系統と異なり、田原市街、ホリデイ・スクエア(藤沢町)、豊川諏訪地区で客扱いしない。

2020年の新型コロナウイルス流行に伴う旅行需要の大幅な低下以降は運休と運行再開を繰り返す多客期を主とした不定期運行となっており、近々は2024年9月17日に一旦休止後、12月21日に再開し、年末年始運休後、2025年1月5日に再開となっている。

停車バス停[編集]

植田車庫前 - 豊橋駅前 - 豊川駅東口 - 東名豊川 - 東名音羽 - 東名本宿 - 長島温泉 - 京都駅八条口
愛知県内のみ、長島温泉 - 京都のみの利用はできない。
長島温泉は事前の予約がない場合は乗車・降車ともに通過する。
豊川駅東口は年始交通規制時は経由しない。

使用車両[編集]

4列シート・トイレ付・ハイデッカー車

運行開始当初は2010年3月に運行を休止した中部国際空港リムジンバスから転用した補助席付4列シートハイデッカー車を使用していたが、2019年秋頃に名鉄バスから移籍してきた三菱ふそう・エアロエースに置き換えられた。

競合路線[編集]

脚注[編集]

  1. 当初は豊川駅は経由せす豊川駅からやや距離のある稲荷公園前バス停で客扱いしていた。