青木昌彦

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青木 昌彦(あおき まさひこ、男性、1938年4月1日 - 2015年7月15日)は、経済学者。専門は比較制度分析。スタンフォード大学名誉教授、京都大学名誉教授、中国人民大学名誉客員教授。世界的に著名な日本人理論経済学者。

1982年にEconometric Society のフェローに選出、理事会メンバー、極東部会長などを歴任。1990年日本学士院賞受賞、1993年からスウェーデン王立科学アカデミー外国人会員。1995-6年理論・計量経済学会(現日本経済学会)会長。2008年6月から2011年まで国際経済学連合(International Economic Association:IEA)会長を務める(都留重人(1977-80)に次ぎ日本人として2人目)。歴代会長には、ポール・サムエルソンケネス・アローアマルティア・センロバート・ソローなど、ノーベル経済学賞受賞者らが名を連ねている。ハンガリー出身の経済学者コルナイ・ヤーノシュ(ハーバード大学名誉教授)とは昔ながらの友人で、彼自身も2002-5年にIEAの会長を務めている。青木後の次期IEA会長は、コロンビア大学教授のジョセフ・スティグリッツ

1987年には日本経済専門学術雑誌であるJournal of Japanese and International Economies(JJIE) のFounding Editor(創刊の初代編集長)のほか、数多くの学会誌の編集委員、諮問委員を務めてきた。

なお公共活動としては、2001-4年に独立行政法人・経済産業研究所(RIETI)の初代所長(CRO=チーフ・リサーチ・オフィサー)を務めたほか、世界銀行経済研究所ヨーロッパ復興銀行アジア開発銀行経済研究所の諮問委員などを歴任。

経歴・人物[編集]

愛知県名古屋市生まれ。湘南学園中学校東京都立小山台高等学校を経て、1962年東京大学経済学部卒業、1964年東京大学大学院経済学研究科修士課程修了、1967年ミネソタ大学大学院博士課程修了(Ph.D.)。ジョン・チップマン(John Chipman)、レオニード・ハーヴィッツ(Leonid Hurwicz:2007年ノーベル経済学賞受賞)に師事する(青木氏自身によるハーヴィッツ教授に対する回想を述べたものとしては、単著12.の「7 上野の森とウプサラの城」を参照。ハーヴィッツのインド客員教授という事情により、チップマン教授下でPh.D論文を執筆)。

作曲家の平尾昌晃は中学時代のクラスメイト(単著13.の「8 中学生時代」を参照)。

学生時代は共産主義者同盟(ブント)の指導部の一人。東大在学中に姫岡玲治の筆名で執筆した論文「民主主義的言辞による資本主義への忠勤-国家独占資本主義段階における改良主義批判」は、共産主義者同盟の理論的支柱となり、「姫岡国独資」と略称された(詳細は、1960年に現代思潮社から刊行された新書『日本国家独占資本主義の成立』)。「姫岡理論」の骨子は、単著13(「4 姫岡玲治」43頁)にも解説されている。

学生運動から離脱後、東大大学院に進学して近代経済学に転じた(サムエルソン『経済分析の基礎』、ドブリュー『価値の理論』やアローの『社会的選択と個人的評価』などの代表的著作から学ぶ)。同じブントの仲間西部邁を経済学研究に誘ったのも青木である。マルクス経済学から近代経済学に転じた理由を、青木は「マルクス主義の知的貧困に愛想がつき」たからだと書いている(『資本論』をはじめマルクス主義の魅力は、「経済と社会の動態を統一的にとらえるということにあったのではないか」とも述懐している)。

1967年スタンフォード大学助教授、1968年ハーバード大学助教授、1969年京都大学経済研究所助教授、1977年同教授、1984年スタンフォード大学教授、2001年京都大学名誉教授、2004年スタンフォード大学名誉教授。

この他、1979年から1980年ハーバード大学客員教授、1982年スタンフォード大学客員教授、1987年から1988年スウェーデン社会科学高等研究所フェロー、1994年から1995年東京大学客員教授、1996年慶應義塾大学商学部客員教授、1997年から2001年まで通商産業省経済産業研究所第2代所長、1997年ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスサントリー・トヨタ経済学国際研究センター(STICERD)特別客員学者、2001年から2003年独立行政法人経済産業研究所所長、2001年から現在一橋大学大学院国際企業戦略研究科客員教授、2003年から現在まで精華大学公共管理学院客座教授、2005年から現在スタンフォード大学フリーマン・スポグリ国際研究所(FSI)上級研究員、2007年から東京財団特別上席研究員、仮想比較制度研究所(Virtual Center for Advanced Studies in Institution:VCASI)主宰等を務める。

現在の日本での活動拠点は、自ら主宰を務める東京財団仮想制度研究所(VCASI)で、2008年現在仮想制度研究所主催の他、スタンフォード大学タカハシ席名誉教授、スタンフォード大学経済政策研究所上級研究員、スタンフォード大学フリーマン・スポグリ国際研究所上級研究員、一橋大学大学院国際企業戦略研究科客員教授、東京財団特別上席研究員を務めている[1]

下記の単著13『私の履歴書 人生越境ゲーム』の書評で西條辰義は、「青木は、経済学においては、宇沢二階堂稲田森嶋置塩らの系譜の頂点に立っている」という感覚を読了後に抱かれたと記している。また「聞き手」をつとめた岡崎哲二は、「青木先生と話をしていていつも感じるのは、旺盛な知的好奇心と「企業家精神」です。何か面白いことをやってやろうという意識が全身からあふれています。そのことが多くの優秀な人々を引きつけてきたのでしょう」と語っている。本人も「1つの越境ゲームは他のそれと絡み合い、全体として切れ目のない連鎖をなしているようだ。だから一見、事後的な自己正当化のようではあるが、人生ゲームには生きている限り終わりはなく、勝ちも、負けもないのではないか、という思いにたどり着く」と述べている。

業績内容[編集]

専門分野は、制度理論、企業と組織の理論、コーポレートガバナンス・移行経済論、国際経済論、日本経済論など多岐に及び、主要研究業績の多くは、海外の著名な学術専門誌(ダイヤモンド・リスト・ジャーナル)に掲載発表されている(近年の著書紹介、学術論文、コラム・書評、学会活動についての詳細は青木昌彦HPを参照)。

青木氏の学問観・人生観の知的遍歴をめぐる有益な概観は、単著12.と13.によって与えられている。前者所収の「制度とは何か、どう変わるか、そして日本は?」と題される制度本質論に関する学術エッセイ(単著14.にも再録)は、自身が積極的に牽引し続ける比較制度分析の明快な入門的手引きとなっている。13.は「自分史と時代史の絡み合い」を赤裸々に綴った秀逸な「自伝(メモワール)」である。文庫復刻版『比較制度分析序説』の「まえがき」において、氏はオックスフォード大学での伝統あるクレアレンドン講義内容に触れつつ、「2008年にアメリカで端を発した世界的な金融危機の状況は、比較制度分析の一貫した立場が真剣な考慮に値するということを示唆していると考えたい」と指摘している。比較制度分析などの「関連・推奨文献」は最後に列挙。

氏の学問的業績は比較制度分析に大成してゆくが、最近のインタビューで、1)ゲームの均衡論として制度の本質を「原理」的に考究する次元、2)各国・時代のなかで制度がいかなる様式として出現するのかを「比較形態論」的に検討する次元、3)上記の2点を踏まえて展開される政策論、メカニズム・デザイン論の次元という3段階論(3次元論)を、その特質として語っている。「戦略的補完性」や「制度的補完性」、「歴史的経路依存性」などの概念構築も画期的意義を有する(以下の3.に関連)。「制度派的多元性」論の重要な一翼を担う数々の優れた研究業績は、英文著書の引用回数(単著欄参照)を鑑みても「共有財産」化されている。

青木昌彦氏の壮大な研究業績をあえて簡潔に整理すれば、その主要内容は以下の4点(学会・公共活動は既述)。

  1.  ともにノーベル経済学賞受賞者であるアローハーヴィッツの共著論文「資源配分における計算と分権化」(1960年)に大きな影響を受け、ミネソタ大学ではチップマン教授、ハーヴィッツ教授に師事。Ph.D論文は「外部性のある場合の一般均衡分析」(チップマン教授の下で執筆)で、規模の経済や公害などの外部不経済が存在する非新古典派的な(非完全競争的な)経済環境における情報効率的メカニズムを設計した(それに基づく日本語単著は1.)。一連の氏の研究は、経済メカニズム・デザインの最先端の研究に従事するものとして、1973年のアメリカ経済学会におけるハーヴィッツ教授によるElly Lecture(イーライ・レクチャー)のなかで言及されている。
  2.  1970年代末から80年代・90年代にかけて、新古典派の株主支配企業モデルと労働者管理企業(ユーゴ型モデル)を特殊ケースとして含む、より一般化した「企業の協調ゲーム理論モデル」を構築し、いわゆるコーポレート・ガバナンス(企業統治)論におけるStakeholder(ステーク・ホルダー)理論に経済学的基礎付けを与えたほか、日本経済の終身雇用制、企業における情報共有、メインバンク・システム、(氏のいう)「仕切られた多元主義(官僚制多元主義)」などの間の制度的補完性を、情報・インセンティブ理論やバーゲニング・ゲーム論などに依拠して解明した。こうした研究業績は、経済学に固有の最新の諸理論を積極的に援用していることで、文化特殊性論(日本経済特殊性論)に依存しない国際的な日本経済の仕組みの理解に大きく寄与するものであった(特に単著の4.~6.)。
  3.  1990年にはスタンフォード大学で、博士号取得の研究フィールドとしての比較制度分析(CIA)を、ポール・ミルグロムアブナー・グライフチェン諸教授ら第一級の研究者とともに開設した(単著13.の「25 比較制度分析に向けて」参照)。制度の多様性(多元性)を普遍的分析言語である「ゲーム理論(ことにナッシュ均衡)」によって解き明かす方法的アプローチは、経済学・政治学・社会学や法学、認知理論といった社会科学諸分野における制度理論を「架橋・統合」するダイナミックな知的営為である。その集大成はシュンペーター賞を受賞した記念碑的大著『比較制度分析に向けて』(単著11.)として結実し、国際的に高い評価を獲得している(氏の先駆的貢献は、レギュラシオン学派のベルナール・シャバンス『入門 制度経済学』(2007年)において、「ゲーム理論と比較制度分析」の項目で「共有予想としての制度」として紹介)。
  4.  最後に1990年代から2000年代にかけて、世界銀行経済研究所、ストックホルム経済大学、経済産業研究所などのプロジェクトとして、銀行・企業制度、政治経済制度、社会経済規範、コーポレート・ガバナンスなどをめぐる比較制度分析の国際プロジェクトを組織し、計7冊の学術研究論文集(Oxford大学出版社)を編纂した。その参加者は17カ国から総勢150人の学者に及ぶ(その一端は単著13.の「28 中国とかかわる」を参照)。

関連・推奨文献[編集]

  • 青木昌彦 [2005] 「比較制度分析の方法:制度のシュンペーター的革新と革新の制度」『比較経済体制学会年報』 Vol.42, No.1, 1-13頁。
  • 奥野正寛瀧澤弘和 [1996] 「いま、なぜ「比較制度分析」なのか」『経済セミナー』(通号494),6-12頁。
  • 瀧澤弘和 [2006] 「比較制度分析:枠組みと最近の展開」『成城大学経済研究所年報』第19号,75-100頁。
  • ジョン・マクミラン [2007] 『市場を創る―バザールからネット取引まで』(瀧澤弘和・木村友二訳、NTT出版)
    • マクミランの学術書は「叢書《制度を考える》」の一環として刊行され、巻末には青木昌彦氏による「創刊の辞」が掲載されている。

社会的活動[編集]

著書[編集]

単著[編集]

  1. 『組織と計画の経済理論』(岩波書店、1971年)
    • 第14回日経・経済図書文化賞受賞
    • 総評:青山秀夫「高い水準,多彩な研究」日本経済研究センター会報(通号164:1971.11.15)
  2. 『企業と市場の模型分析』(岩波書店、1978年)
  3. 『第二版経済学全集(13)分配理論』(筑摩書房、1979年)
  4. 『現代の企業――ゲームの理論からみた法と経済』(岩波書店、1984年/岩波書店[岩波モダンクラシックス]、2001年)
  5. The Co-operative Game Theory of the Firm (Oxford University Press,1984)
    • 日本語訳版は上記4.
  6. Information, Incentives, and Bargaining in the Japanese Economy (Cambridge University Press,1988)
    • 永易浩一訳『日本経済の制度分析――情報・インセンティブ・交渉ゲーム』(筑摩書房、1992年)
    • 邦訳以外にも、イタリア語、フランス語、スペイン語、ロシア語、中国語に翻訳
    • The Hiromi Arisawa Prize (有沢広巳記念)第1回受賞作、イタリア・イグネシア経済科学賞受賞
    • 5.と6.の二冊の英文著書により日本学士院賞受賞(1990年)
    • Google Scholarで1200回以上の引用を記録(2008年10月末時点)
  7. 『日本企業の組織と情報』(東洋経済新報社、1989年)
  8. 『スタンフォードと京都のあいだで』(筑摩書房、1991年)
  9. 『経済システムの進化と多元性――比較制度分析序説』(東洋経済新報社、1995年)
  10. Information, Corporate Governance, and Institutional Diversity: Competitiveness in Japan, the USA, and the Transitional Economies,trans. by Stacey Jehlik (Oxford University Press,2001)
    • 上記9.の英訳版
  11. Toward a Comparative Institutional Analysis (MIT Press,2001)
    • 瀧澤弘和、谷口和弘訳『比較制度分析に向けて』(NTT出版、2001年、新装版2003年/NTT出版[叢書《制度を考える》]、2007年)
    • 英・中・日同時出版(07年に仏訳)
    • 第6回国際シュンペーター学会のシュンペーター賞受賞(1998年)
    • Google Scholarで約900回以上の引用を記録(2008年10月末時点)
    • 書評(上記の邦訳版『比較制度分析に向けて』)
      1. BOOKS in REVIEW (32) 岡崎哲二 「制度と経済の発展プロセス」Harvard business review. 28 (6) (通号 177: 2003. 6)
      2. ブックレビュー注目の1冊 松井彰彦 「市場原理と制度を統一的に分析する記念碑的大著」週刊東洋経済. (5730: 2001.11.17)
    • 英文書評(上記の英語版)
      1. Binmore, K.G. Journal of Institutional and Theoretical Economics(2002, Vol.158, No.4)
      2. Dosi, G. Journal of Economics (2003, Vol.80, No.1)
      3. Dow, Gregory K. Journal of Economic Behavior & Organization (2003, Vol.52, No.4)
      4. Eggertsson, T. Economic Systems (2002, Vol.26, No.4)
      5. Seabright, Paul. Journal of Economic Literature (2003, Vol.41,No.4)
  12. 『移りゆくこの十年 動かぬ視点』(日本経済新聞社[日経ビジネス人文庫]、2002年)
    • 上記8.を再録
  13. 『私の履歴書 人生越境ゲーム』(日本経済新聞出版社、2008年)
    1. 書評:西條辰義「「挑戦」の軌跡をたどる」『経済セミナー』No.643 (2008.11)
    2. Book & Trend 「『私の履歴書 人生越境ゲーム』を書いた青木昌彦氏に聞く(聞き手:岡崎哲二)」週刊東洋経済.(6158: 2008.8.9)
    3. Book & Trend 竹内洋の読書日記(第21回) 青木昌彦『私の履歴書 人生越境ゲーム』週刊東洋経済. (6150: 2008. 6.28)
    4. 書評:塚本恭章 「越境ゲームの多元的ダイナミズム―自分史と時代史の融和世界へのいざない
  14. 『比較制度分析序説――経済システムの進化と多元性』(講談社[講談社学術文庫]、2008年。~基本的に上記9.の文庫復刻版)
  15. Corporations in Evolving Diversity: Cognition, Governance and Institutions (Oxford University Press,2010)
    • 谷口和弘訳『コーポレーションの進化多様性――集合認知・ガバナンス・制度』(NTT出版[叢書《制度を考える》]、2011年)
  16. 『青木昌彦の経済学入門――制度論の地平を拡げる』(筑摩書房[ちくま新書]、2014年)

共著[編集]

  • 『モダン・エコノミックス(5)企業の経済学』(伊丹敬之共著、岩波書店、1985年)
  • 『日本企業の経済学』(小池和男、中谷巌共著、TBSブリタニカ、1986年)
  • 『日本企業グローバル化の研究――情報システム・研究開発・人材育成』(小池和男、中谷巌共著、PHP研究所編、PHP研究所、1989年)
  • 『脱グローバリズム宣言――パクス・アメリカーナを超えて』(R・ボワイエ、P-F・スイリ編、青木昌彦、榊原英資、佐々木かをり、藤本隆宏他著、山田鋭夫、渡辺純子訳、藤原書店、2002年)
  • Corporate Governance in Japan: Institutional Change and Organizational, edited with Gregory Jackson and Hideaki Miyajima, (Oxford University Press,2007).

編著[編集]

  • 『ラディカル・エコノミックス――ヒエラルキーの経済学』(編著、中央公論社、1973年)
  • 『経済体制論(1)経済学的基礎』(東洋経済新報社、1977年)
  • The Economic Analysis of the Japanese Firm (Elsevier Science Pub.,1984).

共編著[編集]

  • 『日本経済の構造分析』(森口親司、佐和隆光共編、創文社、1983年)
  • 『モダン・エコノミックス(全20巻)』(島田晴雄、野口悠紀雄、浜田宏一共編、岩波書店、1984-97年)
  • The Firm as a Nexus of Treaties, co-edited with Bo Gustafsson and Oliver E. Williamson, (Sage,1990).
  • The Japanese Firm: the Sources of Competitive Strength, co-edited with Ronald Dore, (Oxford University Press,1994).
NTTデータ通信システム科学研究所訳『国際・学際研究システムとしての日本企業』(ロナルド・ドーア共編、NTT出版、1995年)
  • The Japanese Main Bank System: Its Relevance for Developing and Transforming Economies, co-edited with Hugh Patrick, (Oxford University Press,1994).
東銀サーチインターナショナル訳『日本のメインバンク・システム』(ヒュー・パトリック共編、東洋経済新報社、1996年)
  • Corporate Governance in Transitional Economies: Insider Control and the Role of Banks, co-edited with Hyung-Ki Kim, (The World Bank,1995).
  • 『経済システムの比較制度分析』(奥野正寛共編著、東京大学出版会、1996年)
  • The Role of Government in East Asian Economic Development: Comparative Institutional Analysis, co-edited with Hyung-Ki Kim and Masahiro Okuno-Fujiwara, (Clarendon Press,1996).
白鳥正喜監訳『東アジアの経済発展と政府の役割――比較制度分析アプローチ』(金瀅基、奥野(藤原)正寛共編、日本経済新聞社、1997年)
  • The Institutional Foundations of East Asian Economic Development: Proceedings of the IEA Conference held in Tokyo, Japan, co-edited with Yujiro Hayami, (Macmillan,1998).
  • 『市場の役割 国家の役割』(奥野正寛、岡崎哲二共編著、東洋経済新報社、1999年)
  • Finance, Governance, and Competitiveness in Japan, co-edited with Gary R. Saxonhouse, (Oxford University Press,2000).
  • 『転換期の東アジアと日本企業』(寺西重郎共編著、東洋経済新報社、2000年)
  • Communities and Markets in Economic Development, co-edited with Yujiro Hayami, (Oxford University Press,2001).
  • 『大学改革――課題と争点』(澤昭裕、大東道郎、『通産研究レビュー』編集委員会共編、東洋経済新報社、2001年)
  • 『モジュール化――新しい産業アーキテクチャの本質』(安藤晴彦共編著、東洋経済新報社[経済政策レビュー]、2002年)
  • 『日本の財政改革――「国のかたち」をどう変えるか』(鶴光太郎共編著、東洋経済新報社[経済政策分析シリーズ]、2004年)

監修[編集]

  • 『比較制度分析のフロンティア』(岡崎哲二、神取道宏共監修、NTT出版[叢書《制度を考える》]、2016年)

監訳[編集]

  • 呉敬璉著、日野正子訳『現代中国の経済改革』(NTT出版[叢書《制度を考える》]、2007年)

姫岡玲治名義の著書[編集]

単著[編集]

  • 『日本国家独占資本主義の成立』(現代思潮社、1960年/現代思潮新社、2010年)

訳書[編集]

  • トロツキー『トロツキー選集 第5巻 永続革命論』(現代思潮社、1961年)
    • 『永続革命論』(現代思潮社[トロツキー文庫]、1969年/現代思潮新社、2008年)
  • トニー・クリフ『ロシア=官僚制国家資本主義論――マルクス主義的分析』(対馬忠行共訳、論争社、1961年)

脚注[編集]

外部リンク[編集]