玉湯町
玉湯町(たまゆちょう)は、かつて島根県八束郡に存在していた町である。現在は松江市の一部に編入されて消滅している。玉造温泉で有名な町である。
概要[編集]
明治38年(1905年)に玉造村・湯町村の2村が合併して玉湯村となる。昭和34年(1959年)1月に町制を施行して玉湯町が誕生した。
この町は松江市の西に位置する宍道湖岸の町である。その町名のとおり、玉造温泉で著名である。
玉湯町の北部には宍道湖沿いに国道9号線と山陰本線が走っており、玉湯町の中央を玉湯川が北流して宍道湖に注ぎ、河口近くの両岸に市街地を形成している。玉湯町の東部には標高199.7メートルの花仙山があり、メノウの産地として知られ、石英粗面岩が風化した砂礫や粘土から採取されている。中でも青メノウは特産で、メノウ細工として党内で加工されている。かつて旧松江市との境に近かった布志名には江戸時代後期の明和元年(1764年)から創始された布志名焼の窯元があった。
主要産業は農業と観光業である。農業に関しては畜産業や林業との多角経営が進められ、松江市へ通勤兼業しているケースも多い。
観光業は言うまでもなく島根県随一の一大温泉郷である玉造温泉を有していることから、年間を通じて県内県外を問わずに主に京阪神や山陽からの観光客が多く訪れる。このため、玉湯町は旧松江市に次いで第3次産業の就業者割合がおよそ7割の高さを誇るサービス業従事者の町であった。これを利用して平成5年(1992年)からはいで湯の里を建設したり、玉湯川の修景事業や公衆温泉浴場施設建設事業などの開発事業も積極的に推し進められた。
平成17年(2005年)3月31日、松江市・鹿島町・島根町・美保関町・八雲村・宍道町・八束町と合併して改めて松江市が発足したことにより、玉湯町は廃止となった。
玉湯町の主要施設[編集]
玉湯町の特産品[編集]
玉湯町の年中行事[編集]
- 花吹雪温泉まつり(3月下旬から4月上旬。玉湯川沿い桜並木2キロ)
- 七福神まつり(7月19日。玉造温泉街)
- 湯薬師まつり(7月19日。湯薬師堂)
- 玉造温泉夏まつり(7月19日から8月31日。玉造温泉街)