島根町
ナビゲーションに移動
検索に移動
島根町(しまねちょう)とは、島根県八束郡にかつて存在していた町である。現在は松江市の一部に編入されて消滅している。
概要[編集]
島根半島の日本海に面する町で、昭和31年(1956年)に野波村・大芦村・加賀村の3村が合併して島根村が発足し、その13年後の昭和44年(1969年)4月に町制を施行したことにより、島根町が誕生した。
町域の78パーセントを山林が占めるため、町域の南には標高503メートルの大平山や標高536メートルの三坂山などの北山山塊などがあり、北は日本海に面して典型的なリアス式海岸線が続いている。山が海に迫るような地形であり、中心部となる民家などは森田川・澄水川・千酌路川などの流域とその河口、海岸部などにある。
古くから漁業の盛んなところのため、沿岸漁業が衰退しつつある中でも漁業人口は多く、沖泊・多古・野井では定置網(ブリ大敷網)が盛んに行なわれている。また、日本海の海岸には加賀の潜戸などの景勝地や多古の七ツ穴などの天然記念物をはじめ、海岸一帯は大山隠岐国立公園に含まれている。加賀湾内には馬島・桂島・黒島・櫛島などの小島があり、加賀の西方の大芦須々海海岸には「洗濯岩」と呼ばれる砂岩と頁岩の互層があるなど、景観に恵まれている。このため、近年では観光振興も行なわれており、平成3年(1991年)には水産観光センターやミニ水族館を備えたマリンゲートしまねができるなど、マリンリゾート地としての開発も進められている。
平成17年(2005年)3月31日、松江市・鹿島町・美保関町・八雲村・玉湯町・宍道町・八束町と合併して改めて新しい松江市]]が発足したことにより、島根町は廃止された。