八雲村 (島根県)
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八雲村(やくもむら)は、島根県八束郡にかつて存在した村である。現在は廃止されて松江市の一部となっている。
概要[編集]
昭和26年(1951年)4月に岩坂村・熊野村の両村と、大庭村の平原地区が合併したことにより八雲村が誕生する。
この村は古代出雲文化発祥地の意宇川上流に位置し、北と北西部が松江市に、東は東出雲町に、南は広瀬町に、南西部は大東町にそれぞれ接していた。村域の75パーセント、つまり4分の3を山林を占めていたため、主要産業は言うまでも無く農林業である。ただし他企業の誘致なども積極的に行なわれ、松江市の近郊にあたることもあって一時期は松江市の近郊住宅地として宅地開発が進められ、それにより昭和40年代(1965年から1974年)に減少していた人口が増加に転じたこともあった。
この村は基本的に松江市のベッドタウンとして機能していたが、意宇川沿いに「水辺のアメニティゾーン」などの整備事業も起こされ、それによって「星上山スターパーク」や林間劇場「しいの実シアター」、八雲温泉を利用した宿泊施設や健康増進施設を建設するなど、憩いの村づくりも進められていた。また、意宇川上流の熊野には出雲きっての古社である熊野大社が存在し、岩坂の別所地区には和紙に関する資料を展示している安部栄四郎記念館や出雲民芸紙の手漉き体験ができる手漉き和紙伝習所もあった。
平成17年(2005年)3月31日に松江市・鹿島町・島根町・美保関町・玉湯町・宍道町・八束町と合併し、改めて松江市が発足したことにより、八雲村は廃止されて消滅した。