江西区域
江西区域(カンソ-くいき/강서구역・江西郡とも)は南浦市北東部にある、5区域2郡(2区域5郡とも)の一つ。
位置 | |
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各種表記 | |
チョソングル | 강서구역 강서군 |
漢字: | 江西區域 江西郡 |
日本語読み仮名: | こうさいくいき こうさいぐん |
片仮名転写: | カンソ-グヨク カンソ-グン |
ローマ字転写 (RR): | Gangseo-Guyeok Gangseo-Gun |
ローマ字転写 (MR): | Kangsŏ-Guyŏk Kangsŏ-Gun |
英語表記: | Kangso-District Kangso-County |
統計(2008年) | |
面積: | 735.64 km2 |
総人口: | 143,678 人 |
行政 | |
国: | 朝鮮民主主義人民共和国 |
上位自治体: | 南浦市 |
地理[編集]
平安南道の西南部・南浦市の北東部に位置し、南は龍岡郡・大安区域、東は千里馬区域、北は大同郡・甑山郡、西を温泉郡・甑山郡と境を接する。
海岸に沿って北西に石多山が、西南に雲龍山と鳳凰頭山、東南に舞鶴山と棲鶴山などが連ねている。このほかにワンドゥン山がある。その他の地域は概ね平野地帯である。 平野を流れる小さな川は、大体が朝鮮西海に注ぐが、東部を流れる広灘川・水橋川などは、大同江に注ぐ。
気候は概して大陸性気候に属するが、海洋が非常に高いこともあり気温は比較的穏やかな方だ。 年平均気温10.2℃、1月の平均気温-6.9℃、8月の平均気温は25.2℃であり、年間降水量は818㎜で、全国的に見て寡雨地に属する。通常10月24日頃に氷が凍結開始し、翌年3月30日頃に溶け始める。
1950年代青山里農法が確立された地である。
歴史[編集]
古朝鮮[編集]
- 先史時代 - 東津面台城里付近から1957~1958年にかけて住居1基、ドルメン2基、古墳、高句麗の壁画古墳が多数発見されたことから、人の営みがあった。
- 4世紀初頭 - 郡が置かれたと考えられている
- 4世紀 - 平壌遷都に伴い高句麗の中心になった。
高麗[編集]
- 建国前後 - 北進政策を使って平壌を修復し西京とし、再び当地も開拓された。
- 顕宗王時 - 地方行政区画を整備。周辺を特殊行政区から西京畿に編入
- 1135年 - 西京派が私兵を起こし、蜂起
- 1136年 - 甑山・梨岳など6郷をあわせて江西県とする
李氏朝鮮時代[編集]
大韓帝国時代[編集]
日本統治時代[編集]
- 1914年4月1日 – 郡面併合により、平安南道甑山郡の一部、平壌府の一部を江西郡に編入。
- 1929年4月1日
- 桐林面・豊井面および新興面の一部が合併し、新井面が発足。
- 長安面および新興面の残部が咸従面に編入。
- 1947年
- 1952年12月 - 郡面里統廃合により、平安南道江西郡江西面・水山面・東津面・普林面・芿次面・草里面・大宝面をもって、江西郡を設置、面を廃し、洞と里を設置。
- 1953年
- 大平里の一部を分離し、高昌里が発足
- 東浦里の一部を降仙労働者区に編入
- 1954年
- 岩底里が巨庄里に編入
- 塩廛里が鶴泉里に編入
- 白雲里・雲南里・於京里を合併し、雲龍里が発足
- 可生里・佳興里を水山里に編入
- 新橋里・徳鳳里を灘浦里に編入
- 石峴里を青山里に編入
- 東浦里を降仙労働者区に編入
- 朝陽里を箴津里に編入
- 1956年
- 江西邑を徳興里に降格。
- 岐陽労働者区・灘浦里を合併し、江西邑が発足
- 1959年9月 - 八青里・大宝山里が大同郡に編入
- 1967年
- 鶴泉里、三墓里の一部を徳興里に編入
- 西綺里を箴津里に編入
- 鶴松里を三墓里に編入
- 雲龍里と温泉郡龍月里の一部を水山里に編入
- 巨庄里を薬水里に編入
- 普林里を台城里に編入
- 大平里を高昌里に編入
- 水山里の一部が温泉郡龍月里に編入
- 宝鳳里・降仙里・高昌里の各一部が降仙労働者区に編入
- 降仙里の残部を堡山里に編入
- 1969年 - 堡山里が堡山労働者区に昇格
- 1978年3月
- 江西郡廃止。
- 江西邑・徳興里・堡山労働者区・三墓里・水山里・薬水里・箴津里・青山里・台城里・降仙労働者区・高昌里・宝鳳里が新設の大安市に編入
- 1983年 - 南浦直轄市大安市セギル洞・産業洞・センムル洞・岐陽洞・文化洞・楽園洞・鳳翔洞・前進洞・岐山洞・棲鶴洞・灘浦洞・南山洞・観浦洞・青山里・台城里・薬水里・箴津里・徳興里・三墓里・水山里をもって、江西区域を設置
- 1984年
- 徳興里が徳興洞に昇格
- 観浦洞が千里馬区域に編入
- 1986年末
- 1987年
- 平安南道大同郡大宝山里および八青里の一部を編入
- 八青里が大宝山里・箴津里に分割編入
- 1989年
- 箴津里・徳興洞・大宝山里の各一部が合併し、西綺洞が発足。
- 大宝山里が千里馬区域に編入。
- 2004年1月 - 南浦直轄市の廃止に伴い、平安南道江西郡となる
- 2010年 - 南浦特別市の設置に伴い、南浦特別市江西区域となる
行政区画[編集]
- 岐山洞(キサンドン)
- 岐陽洞(キヤンドン)
- 南山洞(ナムサンドン)
- 徳興洞(トクンドン)
- 楽園洞(ラグォンドン)
- 文化洞(ムヌァドン)
- 鳳翔洞(ポンサンドン)
- 産業洞(サノプトン)
- センムル洞(センムルトン)
- 西綺洞(ソギドン)
- 棲鶴洞(ソハクトン)
- セギル洞(セギルトン)
- 前進洞(チョンジンドン)
- 灘浦洞(タンポドン)
- 三墓里(サンミョリ)
- 水山里(スサンニ)
- 薬水里(ヤクスリ)
- 箴津里(チャムジンニ)
- 青山里(チョンサルリ)
- 台城里(テソンニ)
交通[編集]
鉄道[編集]
道路[編集]
施設[編集]
産業[編集]
ほとんどの地域が平野をなしており、他の郡よりも比較的水田が多い。したがって米の生産も多く、畑作物の穀類算出も多い。近くにある平壌・南浦・松林などが近代的な工業都市として発達するにつれ、当該地域は近郊農業が急速に発達するようになり、穀類・果実・野菜の栽培が増えた。 特産物としては、江西メロンが有名であり、他にも養豚・養鶏・畜牛などを副業にする農家が多い。江西薬水は胃腸病に良いと知られている。地下資源には、無煙炭・鉄鉱・カオリンの埋蔵量が多く、岐陽の軽金属工業工場と降仙の製鋼工業に原料を出している。
農産物と畜産物の取引のために各地で定期的に市場や家畜市場が運営されて交易が活発に行われている。 二日市・七日市は郡內市場と泗川市場が、三日市と八日市では、文洞市場、新興市場、四日市と九日市では岐陽市場などがある。 ここでは、産物と生活雑貨が取引されている。平壌と近接している関係で、大きな物の取引や貴重品は、平壌に直接行って取引する。その他家畜市場で最も活発な取引をなすのは、岐陽家畜市場である。