温泉郡 (朝鮮)
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温泉郡(オンチョン-ぐん/온천군)は、平安南道南西部・南浦市東部に位置する、2区域5郡のひとつ。
位置 | |
---|---|
各種表記 | |
チョソングル | 온천군 |
漢字: | 溫泉郡 |
日本語読み仮名: | おんせん-ぐん |
片仮名転写: | オンチョン-グン |
ローマ字転写 (RR): | Oncheon-Gun |
ローマ字転写 (MR): | Onch'ŏn Kun |
英語表記: | Onchon County |
統計(2008年) | |
面積: | 351.4 km2 |
総人口: | 145,508 人 |
行政 | |
国: | 朝鮮民主主義人民共和国 |
上位自治体: | 南浦市 |
地理[編集]
東の方は高くなり、西の方は低くなる地形である。東の境界に沿って烏石山脈の端が南北方向に伸びている。ここに烏石山・クァンウォン山・リョンサ峰・シンドク山・ブヒョン山などがそびえている。 西南部一帯の丘陵地帯を除けば、平野部である。郡の面積の76%以上が標高50m以下の地域である。これは海を埋め立てて造成したためである。
主な河川としては、シンドク山から源を発し、温泉邑を通って朝鮮西海に流れ込む温泉川、クァク山を源を発し北西に流れて温井里から西海に流れ込む鳳龍川がある。鳳龍川に閘門を設置して、潮による塩害を被害を防ぎ、水は農業用水をはじめ、様々な用途で使用されている。河川水系には、クムソン貯水池・アンソク貯水池・中央貯水池などが造成されている。
温泉邑には、高血圧に効力があることが知られている龍岡温泉がある。周囲には美しい景観と付帯施設が揃っている。森林は郡の面積の14%に過ぎず、主要な種は、松・オークなどで構成されている。
この地域の気候は、海の影響を受けており、年較差が小さい。年平均気温は10.4℃、1月の平均気温は-4.5℃、8月の平均気温は24.0℃である。降水量は796㎜で、少雨地域に該当する。その上、強い海風と強い日照に塩を作ると稲作に有利な自然条件を備えている。また、西風が頻繁に吹く上に降雨が少なく平野が発達した地理的条件は、風力発電の天恵の条件を提供する。現在の海岸には、デンマークから取り寄せた、高さ22~24m・発電容量90キロワット級の風力発電機が稼動している。
歴史[編集]
- 〜1952年 - 元々は龍岡郡と江西郡に属していた
- 1952年 - 郡面里統廃合により、平安南道龍岡郡大代面・新寧面・金谷面・貴城面・瑞和面・龍月面および海雲面の一部地域をもって、温泉郡を新設
- 1953年 - 大代里の一部を花島里に編入
- 1958年
- 甑山郡安石里を編入
- 城峴里・大嶺里の各一部を温泉邑に編入
- 麻永里・瑞和里の各一部を松峴里に編入
- 甑山郡長安里の一部を麻永里に編入
- 1963年 - 大代里・花島里を南浦市に編入
- 1965年
- 元邑里が元邑労働者区に昇格
- 甑岳里が甑岳労働者区に昇格
- 宝林里が宝林労働者区に昇格
- 1967年
- 元邑労働者区の一部を大嶺里に編入
- 貴城里の一部を甑岳労働者区に編入
- 安石里の一部を瑞和里に編入
- 龍月里が江西郡水山里との境界線を確定
- 1974年 - 蘇康里・嶺南里・新寧里を南浦市に編入
- 1991年
- 安石里の一部(干拓地)を分離し、恩徳里・恩情里を新設
- 貴城里が貴城労働者区に昇格
- 麻永里が麻永労働者区に昇格
- 2010年 - 南浦特別市の設置に伴い、南浦特別市温泉郡となる
- 2019年11月7日 - 朝鮮中央通信が高麗初期の石仏像を松峴里で発掘したと発表
行政区画[編集]
- 温泉邑(オンチョヌプ)
- 貴城労働者区(クィソンノドンジャグ)
- 麻永労働者区(マヨンノドンジャグ)
- 宝林労働者区(ポリムノドンジャグ)
- 元邑労働者区(ウォヌムノドンジャグ)
- 甑岳労働者区(チュンアンノドンジャグ)
- 金谷里(クムゴンニ)
- 金塘里(クムダンニ)
- 金城里(クムソンニ)
- 大嶺里(テリョンニ)
- 龍月里(リョンウォルリ)
- 瑞和里(ソファリ)
- 石峙里(ソクチリ)
- 城峴里(ソンヒョンニ)
- 松峴里(ソンヒョンニ)
- 安石里(アンソンニ)
- 雲霞里(ウナリ)
- 恩徳里(ウンドンニ)
- 恩情里(ウンジョンニ)
- 漢峴里(ハニョンニ)
交通[編集]
施設[編集]
- 龍岡温泉
- 貴城製塩所
- クァンリャンマン製塩所
- 金城製塩所
- 雲霞製塩所
- 温泉水産作業所