冬至
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冬至(とうじ)とは、太陽の赤緯が最も低くなる(-23°26')ときである。その瞬間が訪れる日全体を指していうこともある。南半球では夏になるが、便宜上北半球と同様に冬至という。
性質[編集]
このとき、太陽の黄経は270°になる。言い換えれば、南極側の地軸が最も太陽に向くときである。北半球では太陽の南中高度が最も低くなり、昼が最も短くなり、夜が最も長くなる。また、太陽は最も南寄りから昇り、南寄りに沈む。南半球では太陽の南中高度が最も高くなって、南回帰線上で真上になるため、昼が最も長くなり、夜が最も短くなる。また、太陽は最も北寄りから昇り、北寄りに沈む。
そして、白夜や極夜となる地域が最も多くなり、北極圏のほぼ[1]全域で極夜、南極圏の全域で白夜となる。また、南極圏では冬至のときに、太陽の1日のうちで最も低い高度が最も高くなる。
時期[編集]
グレグリオ暦では、21世紀現在は、12月21日もしくは12月22日となり、クリスマスの前になる。二十四節気の一つでもあり、この場合は冬至の日から、次の小寒(1月6日ごろ)までの、約半月を指す。
太陰太陽暦では冬(陰暦の10〜12月)の半ばあたりで、冬至のある月を旧暦の11月に固定して、これから二十四節気のうち12の中気を各月に割り当てる。
気温との関係[編集]
理論的には冬至のときに北半球では最低気温、南半球では最高気温を記録するはずだが、実際には地面が温まって、もしくは冷えてから、大気が暖まる、あるいは冷えるまでには時間がかかるので、冬至より1カ月ほど遅れた1月下旬が、北半球では最も寒い時期に、南半球では最も暑い時期になる地域が多い。この期間の差は、概ね内陸部ほど小さく、沿岸部ほど大きくなる。
太陰太陽暦(旧暦)だと、気温の一番低い時期は旧暦の大晦日あたりとなる。
脚注[編集]
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