京都市営バス50号系統

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50号系統は、京都市営バス京都市交通局)のバス路線。運転区間は、京都駅前~四条西洞院~堀川中立売~北野白梅町~立命館大学前である。京都市交通局内部では、「北野線」が正式名称である。

概要[編集]

本系統は、京都駅から西洞院通堀川通中立売通を経由して、立命館大学を結んでいる。担当営業所は九条営業所であり、京阪バスが運行委託を受けて運行している。また、担当操車場は三哲操車場である。

1961年8月1日市電北野線(堀川線)廃止時に新設された代替バスで、京都駅前から千本中立売まで、京都市電では珍しい狭軌(1067mm)の路線である北野線の跡を、ほぼ忠実にたどって走る。そのため、この区間では九条通東山通北大路通西大路通に囲まれた旧市街地内にて、2車線道路(西洞院通、中立売通)を長距離にわたって走行する、京都市営バスの中でも珍しい路線である。千本中立売から先は北野線の終着駅であった北野天満宮前を経由し、終点の立命館大学前まで向かう。

沿革[編集]

50号系統は、京都市電北野線が廃止になった1961年8月に誕生した。当初は北野線と同じく北野神社前(現・北野天満宮前)を発着しており、千本中立売~北野天満宮間は、七本松中立売を経由していた。1976年に現在の千本今出川経由となり、1978年に衣笠(現・立命館大学前)まで延長となった。1978年から現在まで、経路はほとんど変わっていない。

経路とは別に、担当営業所は何度か変わっている。現在の経路となった1978年当時は担当営業所は烏丸営業所北野支所であったが、北野支所廃止に伴い、1979年5月1983年10月九条営業所三哲支所の担当であった。三哲支所廃止に伴い、1983年11月1997年10月は五条営業所の担当であった。1997年10月以降は、現在と同じく九条営業所の担当となっている。

利用実態[編集]

高速鉄道とは、京都駅前(地下鉄烏丸線琵琶湖線JR京都線嵯峨野線奈良線近鉄京都線)、堀川御池(地下鉄東西線二条城前駅)で接続しているのみである。そのため、京都駅と上京区西部の流動が主体である。起終点が立命館大学前ということもあり、立命館大学への通学客も多い。また、沿線に二条城北野天満宮といった観光地も控えているため、観光客も多い。一応、四条堀川からは阪急京都本線大宮駅へ歩ける距離ではある。

立命館大学は一部の学部がびわこ・くさつキャンパスや大阪いばらきキャンパスに移転したこと、50号系統と似たような経路で急行101号系統快速205号系統などのバイパス系統を運行するようになったことから、最盛期に比べると利用者数は少なく、また運転頻度も落ちているが、それでも京都市営バスの他の系統に比べると多い方である。

停留所一覧[編集]

停留所名 接続路線・備考 所在地
京都駅前 西日本旅客鉄道A 東海道本線琵琶湖線JR京都線)・B 湖西線[1]D 奈良線E 山陰本線嵯峨野線
東海旅客鉄道東海道新幹線
近畿日本鉄道B 京都線
京都市営地下鉄K 烏丸線
下京区
下京区総合庁舎前 京都駅行きのみ
七条西洞院
西洞院正面
西洞院六条
五条西洞院
西洞院松原
西洞院仏光寺
四条西洞院 立命館大学行きのみ
四条堀川 阪急電鉄HK 京都本線大宮駅)※徒歩連絡 下京区 / 中京区
堀川蛸薬師 中京区
堀川三条
堀川御池 京都市営地下鉄:T 東西線二条城前駅
二条城前
堀川丸太町 上京区
堀川下立売
堀川下長者町
堀川中立売
大宮中立売
智恵光院中立売
千本中立売
千本今出川
上七軒
北野天満宮前
北野白梅町 京福電気鉄道B 北野線 北区
衣笠校前
わら天神前
桜木町
立命館大学前

ダイヤ[編集]

平日・土曜日・休日とも、昼間は15分間隔で運行している。均一区間系統の中では、同じ堀川通の主力路線である9号系統12号系統と共に運行頻度が高い。五条営業所担当の頃は、最終便の入庫のために北野白梅町止まりの便もあったが、現在はすべて京都駅前~立命館大学前の運転となっている。また、沿線に北野天満宮が控えていることもあり、毎月25日の縁日や正月時には臨時バスも運転される。この臨時バスには、九条営業所以外の車両も使用される。

なお、停留所および時刻表の詳細は、以下のサイトを参考のこと。

「ハイパー市バスダイヤ」

50号系統の方向幕[編集]

50号系統は、北野神社前発着の時期があった関係で、昔から前後の方向幕には「北野神社」もしくは「北野天満宮」の文字が入っていた。昔は50号系統以外の北野天満宮を経由する系統では、前後の方向幕で「北野天満宮」の文字は入っていなかった。最近の方向幕では、50号系統以外の系統でも「北野天満宮」の文字を入れることが多い。

脚注[編集]

  1. 湖西線の正式な起点は東海道本線山科駅だが、運転系統上は全列車が京都駅に乗り入れる