中西新太郎

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中西 新太郎(なかにし しんたろう、1948年7月18日[1] - )は、社会学者。横浜市立大学名誉教授。専攻は現代日本社会論・文化社会学[2]

経歴・人物[編集]

静岡県生まれ[3]東京都立大学人文学部卒[4]。1979年一橋大学大学院社会学研究科社会哲学専攻博士課程修了[1]。博士課程単位修得論文は「マルクスの生産分析の一考察――社会の物質性把握をめぐって――」、指導教官は岩崎允胤[5]

鹿児島大学教育学部助教授[1]、1990年横浜市立大学国際文化学部助教授を経て、教授[1][4]。2014年退職[6]関東学院大学経営学部教授、横浜市立大学名誉教授[2]

渡辺治後藤道夫二宮厚美木下武男とともに季刊雑誌『ポリティーク』(旬報社、2001-2006年。12号まで刊行)の編者を務めた[7]

2004-2007年、季刊『前夜』編集委員[8]。2006-2008年、唯物論研究協会(全国唯研)委員長[9]

著書[編集]

単著[編集]

  • 『情報消費型社会と知の構造――学校・知識・消費社会』(旬報社、1998年)
  • 『思春期の危機を生きる子どもたち』(はるか書房、発売:星雲社、2001年)
  • 『若者たちに何が起こっているのか』(花伝社、発売:共栄書房、2004年)
  • 『〈生きにくさ〉の根はどこにあるのか――格差社会と若者のいま』(前夜[前夜セミナーbook]、発売:JRC、2007年)
  • 『〈生きづらさ〉の時代の保育哲学』(ひとなる書房、2009年)
  • 『シャカイ系の想像力』(岩波書店[若者の気分]、2011年)
  • 『「問題」としての青少年――現代日本の〈文化-社会〉構造』(大月書店、2012年)
  • 『人が人のなかで生きてゆくこと――社会をひらく「ケア」の視点から』(はるか書房[Haruka selection]、発売:星雲社、2015年)
  • 『保育現場に日の丸・君が代は必要か?』(ひとなる書房[ひとなるブックレット]、2017年)
  • 『若者は社会を変えられるか?』(かもがわ出版、2019年)
  • 『若者保守化のリアル――「普通がいい」というラディカルな夢』(花伝社、発売:共栄書房、2019年)

共著[編集]

  • 『競争の教育から共同の教育へ』(池谷壽夫、後藤道夫竹内章郎、吉崎祥司、吉田千秋共著、青木書店、1989年)
  • 『講座現代日本 3 日本社会の再編成と矛盾』(木下武男鷲谷徹乾彰夫共著、大月書店、1997年)
  • 『戦争論妄想論』(宮台真司、姜尚中、水木しげる、若桑みどり、石坂啓、沢田竜夫、梅野正信共著、教育史料出版会、1999年)
  • 『平等主義が福祉をすくう――脱〈自己責任=格差社会〉の理論』(竹内章郎、後藤道夫、小池直人、吉崎祥司共著、青木書店、2005年)
  • 『格差社会とたたかう――〈努力・チャンス・自立〉論批判』(後藤道夫、吉崎祥司、竹内章郎、渡辺憲正共著、青木書店[現代のテキスト]、2007年)
  • 『「生きづらさ」の臨界――"溜め"のある社会へ』(湯浅誠、河添誠編、本田由紀、後藤道夫共著、旬報社、2008年)
  • 『仕事と就活の教養講座――生きのびるための働き方』(細谷実編著、小園弥生共著、白澤社、発売:現代書館、2016年)
  • 『ここまで進んだ!格差と貧困』(稲葉剛、青砥恭、唐鎌直義、藤田孝典、松本伊智朗、川口洋誉、杉田真衣、尾藤廣喜、森田基彦共著、新日本出版社、2016年)
  • 『子どもの貧困の解決へ』(浅井春夫、田村智子、山添拓、大山とも子、林信敏、宮城登、岡田ゆき子、中里光夫、中村尚史、植松直人、滝本博史、秋山千尋、岡村千尋、山本正人、清水孝、川野純平、岩藤智彦共著、新日本出版社、2016年)
  • 『ぼちぼち行こうか――保健室の窓から』(藤田照子、藤巻久美子、鹿野晶子、小林令子、膝館ひろ子、佐藤左貴、大津育子、佐藤崇、石田かづ子共著、本の泉社、2017年)
  • 『教育DXは何をもたらすか――「個別最適化」社会のゆくえ』(谷口聡、世取山洋介共著、福祉国家構想研究会編、大月書店、2023年)

編著[編集]

  • 『フレネの教室 1 学びの共同体』(佐伯胖、若狭蔵之助共編、青木書店、1996年)
  • 『フレネの教室 2 生活から学びへ』(佐伯胖、若狭蔵之助共編、青木書店、1996年)
  • 『離脱願望――唯物論で読むオウムの物語』(亀山純生、後藤道夫、中村行秀共編、労働旬報社、1996年)
  • 『子どもたちのサブカルチャー大研究』(編、片岡洋子、中山一樹、占部慎一、佐藤洋作、川口啓明著、労働旬報社、1997年)
  • 『1995年――未了の問題圏』(編、雨宮処凛、中島岳志、湯浅誠、栗田隆子、杉田俊介述、大月書店、2008年)
  • 『ノンエリート青年の社会空間――働くこと、生きること、「大人になる」ということ』(高山智樹共編、大月書店、2009年)
  • 『21世紀への透視図――今日的変容の根源から』(古茂田宏、鈴木宗徳共編、青木書店[哲学から未来をひらく]、2009年)
  • 『若者の気分(全6巻)』(浅野智彦、土井隆義、本田由紀共編集委員、岩波書店、2011-2012年)
  • 『キーワードで読む現代日本社会』(蓑輪明子共編著、植上一希、柴田努、鈴木航、二宮元著、旬報社、2012年、第2版2013年)

出典[編集]