蓑輪明子

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蓑輪 明子(みのわ あきこ、1975年 - )は、女性労働研究者[1][注 1]名城大学経済学部准教授。

経歴・人物[編集]

富山県生まれ。2010年一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了[1]。「近代日本における「家」制度の成立とその変容」で博士(社会学)(一橋大学)[5]。一橋大学大学院社会学研究科特任講師(2011~2013年)[6]、同特別研究員を経て[4]、2015年名城大学経済学部経済学科助教、2018年同准教授。唯物論研究協会(全国唯研)、経済理論学会などに所属[1]

2018年3月に名古屋市内の認可保育所で働く保育士の労働実態を調べ、月平均16.6時間の残業があること、うち超勤手当が支払われている時間が平均3.6時間であることなどを明らかにした[7][8]。元々は女性労働や生活構造の研究をしていた。保育士に注目した理由は、2010年頃に待機児童が大きな社会問題になったとき、母親たちの労働実態の分析をしていたが、保育士の労働実態の分析を依頼されたからだという[1]

著書[編集]

編著[編集]

分担執筆等[編集]

  • L・T・ホブハウス『自由主義――福祉国家への思想的転換』(社会的自由主義研究会訳、大月書店、2010年)
  • 池谷壽夫、市川季夫、加野泉編『男性問題から見る現代日本社会』(はるか書房、発売:星雲社、2016年)
  • 高橋祐吉鷲谷徹赤堀正成兵頭淳史編『図説 労働の論点』(旬報社、2016年)
  • 松本伊智朗編『「子どもの貧困」を問いなおす――家族・ジェンダーの視点から』(法律文化社、2017年)
  • 木下武男、後藤道夫、中澤秀一、今野晴貴、福祉国家構想研究会編『最低賃金1500円がつくる仕事と暮らし――「雇用崩壊」を乗り越える』(大月書店、2018年)
  • 唯物論研究協会編『唯物論研究年誌 第24号 貧困の「隠され方」――不可視化の力学を読む』(大月書店、2019年)

脚注[編集]

[編集]

  1. 名城大学のウェブサイトによると、専門は現代資本主義論、経済理論、女性労働論[2]。Readin’ Writin’ BOOKSTOREのウェブサイト(2021年)によると、専門は女性労働論、現代資本主義論[3]。『キーワードで読む現代日本社会(第2版)』(2013年)によると、専門は日本近現代史、家族法・家族政策史[4]

出典[編集]

外部リンク[編集]