二宮厚美

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二宮 厚美(にのみや あつみ、1947年7月6日[1] - )は、経済学者。神戸大学名誉教授。専攻は経済学、社会環境論[2]

略歴[編集]

愛媛県生まれ[2]。1971年香川大学経済学部卒業[3]京都大学大学院経済学研究科経済政策専攻博士課程中退[1]大阪外国語大学助教授を経て、1992年から神戸大学発達科学部勤務[4]。同助教授を経て、教授[1]。2003年時点で神戸大学発達科学部附属養護学校(現・神戸大学附属特別支援学校)校長、学童保育指導員専門性研究会(現・日本学童保育士協会)会長、福祉倶楽部塾塾長も兼務[2]。2012年神戸大学名誉教授[5]

渡辺治後藤道夫中西新太郎木下武男とともに季刊雑誌『ポリティーク』(旬報社、2001-2006年。12号まで刊行)の編者を務めた[6]

2008年12月「福祉国家構想研究会」を発足させ、共同代表に就任[7]。2009年10月「福祉国家と基本法研究会」の発足に参加[8]。2010年6月日本学童保育学会の設立に参加、共同代表理事に就任[9]

著書[編集]

単著[編集]

  • 『日本経済と危機管理論』(新日本出版社、1982年)
  • 『保育運動と保育料、何が問題か』(あゆみ出版[あゆみブックレット]、1984年)
  • 『生活と地域をつくりかえる――「願いわけ集団」づくり』(労働旬報社[現代社会を考えるシリーズ]、1985年)
  • 『円高列島と産業の空洞化――日本経済はどうなるか』(労働旬報社[どうなるBook's]、1987年)
  • 『21世紀への構図を読む』(自治体研究社、1992年)
  • 『生きがいの構造と人間発達』(労働旬報社、1994年)
  • 『現代資本主義と新自由主義の暴走』(新日本出版社、1999年)
  • 『自治体の公共性と民間委託――保育・給食労働の公共性と公務労働』(自治体研究社、2000年)
  • 『日本経済の危機と新福祉国家への道』(新日本出版社、2002年)
  • 『構造改革とデフレ不況――やさしく、ふかく、現代日本経済入門』(萌文社、2003年)
  • 『構造改革と保育のゆくえ――民営化・営利化・市場化に抗して』(青木書店[現代のテキスト]、2003年)
  • 『憲法25条+9条の新福祉国家』(かもがわ出版、2005年)
  • 『発達保障と教育・福祉労働――コミュニケーション労働の視点から』(全国障害者問題研究会出版部、2005年)
  • 『ジェンダー平等の経済学――男女の発達を担う福祉国家へ』(新日本出版社、2006年)
  • 『福祉国家の姿とコミュニケーション労働――発達保障の福祉の視点から』(文理閣[手話を学ぶ人たちの学習室・全通研学校講義集]、2007年)
  • 『格差社会の克服――さらば新自由主義』(山吹書店、発売:JRC、2007年)
  • 『新自由主義の破局と決着――格差社会から21世紀恐慌へ』(新日本出版社、2009年)
  • 『保育改革の焦点と争点』(新日本出版社、2009年)
  • 『新自由主義からの脱出――グローバル化のなかの新自由主義VS.新福祉国家』(新日本出版社、2012年)
  • 橋下主義解体新書』(高文研、2013年)
  • 安倍政権の末路――アベノミクス批判』(旬報社、2013年)
  • 『終活期の安倍政権――ポスト・アベ政治へのプレリュード』(新日本出版社、2017年)
  • 『社会サービスの経済学──教育・ケア・医療のエッセンシャルワーク』(新日本出版社、2023年)
  • 『人間発達の福祉国家論』(新日本出版社、2023年)

共著[編集]

編著[編集]

  • 自治体問題研究所)『地域生活者と共同への回路――「私生活保守主義」をこえて』(自治体研究社[地域と自治体]、1986年)
  • 今崎暁巳)『暮らしと女と街づくり――協同のネットワーク』(労働旬報社[現代社会を考えるシリーズ]、1986年)
  • 山田達夫)『生協運動の新時代――「転換期」から地域づくりへ』(労働旬報社[現代社会を考えるシリーズ]、1988年)
  • (自治体問題研究所)『国家改造と自治体リストラ』(自治体研究社、1997年)
  • 晴山一穂)『公務員制度の変質と公務労働――NPM型効率・市場型サービスの分析視点』(自治体研究社[シリーズ地方自治構造改革を問う]、2005年)
  • 池上惇)『人間発達と公共性の経済学』(桜井書店、2005年)
  • 神戸大学附属養護学校)『コミュニケーション的関係がひらく障害児教育――神大附属養護学校の教育実践』(青木書店[Aoki教育library]、2005年)
  • 福祉国家構想研究会)『誰でも安心できる医療保障へ――皆保険50年目の岐路』(大月書店[シリーズ新福祉国家構想]、2011年)
  • (福祉国家構想研究会)『福祉国家型財政への転換――危機を打開する真の道筋』(大月書店[シリーズ新福祉国家構想]、2013年)

監修[編集]

脚注[編集]

  1. a b c 日外アソシエーツ編『現代日本人名録 1998 4. そ~ひれ』日外アソシエーツ、1998年、1459頁
  2. a b c 未来の日本へ、未来の福祉へ / 福祉倶楽部/福井 典子【編】/暉峻 淑子/中沢 正夫/二宮 厚美【著】 紀伊國屋書店ウェブストア
  3. 卒業生の紹介(経済学部・商業短期大学部) 香川大学経済学部
  4. ポリティーク編者紹介 旬報社
  5. 誰でも安心できる医療保障へ / 二宮 厚美/福祉国家構想研究会【編】 紀伊國屋書店ウェブストア/新自由主義からの脱出 / 二宮 厚美【著】 紀伊國屋書店ウェブストア
  6. ポリティーク編者紹介 旬報社
  7. 研究会について 福祉国家構想研究会
  8. 福祉国家と基本法研究会についてPDF”. シンポジウム:新しい福祉国家の姿を展望する ―社会保障憲章・基本法の提起を通じて (2010年4月28日). 2019年12月2日確認。
  9. 現代日本の学童保育 株式会社旬報社

外部リンク[編集]