中国地方のトップ都市問題
中国地方のトップ都市問題(ちゅうごくちほうのとっぷとしもんだい)は、中国地方の政令指定都市であり、二大都市である広島市と岡山市では、どちらがより都会か、どちらがより優れているか、県内一の都市はどちらかを問題のことである。
概要[編集]
広島市の人口は現在110万人であり岡山市は70万人と人口面だと広島が上に見える。しかし、都市圏で見ると周辺に倉敷、総社、玉野、赤磐、瀬戸内といった市を抱えた岡山都市圏が10万人上回る150万人と都市圏で見れば岡山が大きく見える。ただ人口密度は590人/km2であり広島市の790人/km2と比較すると小さくなる。この差をそれぞれの分野で見ていきたいと思う。
地理[編集]
可住地面積で見ると岡山が上回っており明石市の様に子育て政策を行うと人口が増える可能性がある。また近年までは人口が増加していた。また広島市に比べると坂が少なく地震の原因になる活断層も少ないためそういう面で見ると岡山市の方がトップになるだろう。
交通[編集]
広域鉄道[編集]
岡山は四国への鉄道路線があり、山陰への路線も、圧倒的に充実しているため、岡山駅が中国四国地方最大の鉄道ハブとなっている。
他方、広島は公団建設区間もある三江線を活かせず廃止されるなど、JR在来線での中距離輸送は貧弱で「在来線特急の無い県庁所在地」となっている。
有名な通り、どちらの都市も近年まで国鉄広島、国鉄岡山と称されるほど国鉄車が残っており都市規模も似ていると思われる。ただ広島の方がボロクハと称される300番台のボロボロクハが残っていたり、国鉄分民化直後、新車を導入したJR四国から各種列車が岡山へ乗り入れたり、前述の通り山陰へも特急「やくも」などが運行されたため、そういう意味で見れば岡山が上にも見えるだろう。一方、岡山には快速がなく近年減便が続いている。ただし227系の導入が広島のほうが9年早く導入されており岡山より輸送密度は高いところもある。
路面電車[編集]
広島では8系統、岡山では2系統が運行しており、広島の圧勝。ただ、広島では1980年代に市民の支持が少なからずあった可部線の広電市内線直通を市が拒否ったように、経営等は広電任せのところがある一方、岡山では多数の路面電車延伸計画や吉備線のLRT化、津山線への直通などで伸びろしろがある。
民営鉄道[編集]
広島には戦前の一時期民営だった宇品線が都市交通線として脱皮できず廃止された一方、広島電鉄宮島線が現存するが、岡山は戦前にあった中国鉄道線が戦時国有化され、国鉄戦後に存在した両備バス西大寺鉄道線や最後の民営鉄道線の岡山臨港鉄道が1984年(昭和59年)に廃止されたため、これも広島の圧勝。
地下鉄[編集]
どちらの都市も軟弱地盤のため地下鉄が建設できないが実施的にアストラムラインこと広島高速交通広島新交通1号線があることから広島に軍配が上がる。
高速バス[編集]
周辺県への鉄道交通が貧弱な分、広島周辺では中国自動車道経由の高速バスが1980年代半ばから運行されており、大阪への高速バス路線も広島・安佐北区停車ではあるが1980年代半ばに通じた。また、京都・東京への夜行高速バスも早く通じた。
一方、岡山は市内の交通を担う民間バス会社が広島以上に多く、中でも両備と下電の規模か拮抗していることもあり、東京への夜行高速バス路線がなかなか一本化できずに広島の後塵を拝し、大阪へのバス路線も山陽自動車道の開通まで開設が待たされた。
高速道路[編集]
広島では、中国自動車道と同時に広島自動車道も通じ、岡山よりいち早く高速自動車国道が通じた。また広島では平地の狭さや大阪以上に橋の架橋か必要な河川が多く分岐する地理的状況も相まって一般道路の渋滞が激しく、都市高速道路が5路線建設され、一路線も建設されていない岡山と比べれば、広島の圧勝。
商業[編集]
デパート[編集]
岡山市本店の天満屋はかつて広島市中心部に広島店を構えるなど広島県下に進出した一方、広島市本店の福屋は市内に留まり広域進出はしていない。
総合スーパー[編集]
広島市本拠のイズミはゆめタウンを中国他県にも進出させているが、岡山市本拠の天満屋ストアは県外は広島県備後に留まりデパートと真逆である。
ドラッグストア[編集]
岡山県南部ドラッグストア激戦区となっているがそこの地元資本としてザグザグがありザグザグは岡山・広島中心に約200店舗を有しているが、広島県備後の地元資本のププレひまわりはザグザグと進出している県とほぼ同じ県に出店していながらまだ約130店舗と見劣っている。一見、岡山に軍配が上がる様相となっているが、広島県西部はププレひまわりより、ウォンツ(旧・道下薬局)の方が店舗が多い。
文化[編集]
メディア[編集]
香川県を取り込んて、民放テレビが5系列見れる岡山に比べ、広島は未だ4系列で、岡山の圧勝。もっとも、広島県は、海岸部で愛媛県の電波のスピルオーバーがあったものの、北東部に盆地状地形が多く、県面積の広い新潟県よりも中継局を多く設置しなければならない地形的なハンデがあることが見逃せない。
新聞[編集]
広島県紙の中国新聞は山口県にも発行拠点を設け、事実上中国地方のブロック紙化しているが、岡山県紙の山陽新聞はせいぜい福山で中国新聞と競合しているくらいで、こちらは広島の勢力の方が大きい。
スポーツ[編集]
広島はプロ野球球団やJリーグのオリジナル10のチームがあり、岡山の先をいっている。
首都構想[編集]
岡山は近年首都化構想が進展しておりもし岡山が首都になったら岡山がトップなるだろう。また筆者は親戚が岡山に土地を持っているため岡山が首都になってほしい。