フィリピン

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国旗

フィリピンPhilippines)とは、東南アジア東インド諸島の北端に位置する島嶼国である。ルソン島ミンダナオ島を中心に大小7107の島々から成立する国家である。国土面積は30万76平方キロメートル。人口2002年の時点で7779万6000人。2014年には1億人を突破した。首都マニラ。正式な国名はフィリピン共和国Republic of the Philippines)。漢字では比律賓。略称は。フィリピンはスペイン国王フェリペ2世にちなみ、「フェリペ王の島々」を意味する。公用語はフィリピン語[注 1]、英語。

概要[編集]

1521年フェルディナンド・マゼランが来航してマクタン島で死去した。1565年以来、スペイン領となる。1898年に独立を宣言したが、米西戦争が起こるとアメリカに割譲することになる。第2次世界大戦になると日本軍によって占領下に置かれるが、日本の敗色が濃くなると連合軍の攻撃を受けて激戦地となる。1946年、正式に独立する。1965年フェルディナンド・マルコス政権を掌握すると、長期独裁体制が続いたが、1986年革命が発生して独裁政権は崩壊する。1991年9月アメリカとの軍事基地協定を拒否し、90年に及ぶ米軍駐留に終止符が打たれた。1996年9月ミンダナオ島を拠点にしたイスラム教徒反政府組織・モロ民族解放戦線(MNLF)と最終和平協定に調印し、4半世紀にわたった分離独立運動はほぼ収束しているが、過激派組織・アブ・サヤフなどが武装闘争を展開するなど、政治情勢は不安定である。

アジアで珍しい厳格なカトリック教国であり、憲法離婚を禁止している世界でも数少ない国家である。大地主制度による貧富の格差が激しく、イスラム教勢力による分離独立運動、ピナトゥボ火山の爆発などで経済再建の足取りは順調ではなく、出稼ぎ労働者450万人による年間およそ50億ドルの送金が最大の外貨獲得減となっている。

政体[編集]

アメリカ式の大統領制を採用している。
フィリピンの大統領の任期は1期6年で行政府の長である。そして任期折り返しの年に上院・下院の両院と地方の統一選挙が実施される。全国区で争われる任期6年の上院は定数24の半数が、下院は全約300議席が改選される。地方選挙では州知事、市長、町長、地方議員など約1万8000のポストが対象になり、大統領の任期の中間に行なわれるため、3年間の政権運営への評価が反映される選挙とされている。

フィリピンの戒厳令が出された場合、治安当局が令状無しで身柄拘束や捜索ができるようになる。1945年の第2次世界大戦後から2020年までに3回出されている。

フィリピン残留2世の無国籍問題[編集]

フィリピンは太平洋戦争中に日本に支配され、日本の敗戦後の混乱や現地人の反日感情の高まりにより、身元を証明する書類が紛失や廃棄されるケースが相次いだ。そのため、父親が日本人であることの証明が非常に困難となり、日本に戸籍が無い場合は日本国籍が取得できなくなっている。戦前は日本人として生活していたため、フィリピン国籍もなく、無国籍状態に置かれている問題である。

主な都市[編集]

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  1. タガログ語は厳密にはマニラ周辺で話される言語で、日本の標準語的存在である。

外部リンク[編集]