戒厳令
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戒厳令(かいげんれい)とは、指定された地域において、国家の統治権の全て、もしくはその一部を国軍に移行して、市民の権利や自由を保障する法律の一部の効力停止を宣告する命令のことである。戦争や紛争、災害などによって国家の秩序や治安が極度に悪化した非常事態時に発令されることがある。日本においては大正12年(1923年)の関東大震災、昭和11年(1936年)に発生した2.26事件の際に敷かれているが、これは大日本帝国憲法における規定によるものであり、戦後の日本国憲法に戒厳令の規定は無い。
日本以外では中華人民共和国で、平成元年(1989年)の天安門事件の際に北京に戒厳令が発令されている。フィりピンなどでもイスラム過激派対策を理由にして何度も出されている。令和3年(2021年)にはミャンマーでクーデターが起きた際に国軍によって戒厳令が発令されている。