ダンディ坂野
ダンディ坂野 (ダンディ さかの、1967年1月16日 - ) は石川県加賀市出身のお笑い芸人。本名は坂野賢一 (さかの けんいち) 。血液型はAB型。
人物[編集]
1993年に芸能界入り。スクールJCA出身で、ブッチャーブラザーズに師事し、彼らのサンミュージック復帰時に、同行して移籍している。1996年からピン芸人として活動している。
2003年にCM出演を気にブレイクし、当時は10か月ほど非常に多忙な毎日を過ごしていた。現在はスケジュールにある程度余裕があるようだが、それでもテレビ番組やCM、地方営業などに出演している。『笑点』の演芸コーナーに出演したこともある。
衣装は基本的に黄色のタキシードに赤の蝶ネクタイで定着している[1]。
ネタ[編集]
基本的に漫談を披露する。近況報告からダジャレまで、ネタの範囲はさまざまである。漫談の中では、自分のことを「ダンディ」と呼んでいる。代表的なギャグ「ゲッツ!」については後述する。
最近では漫談の冒頭で、「生きてました。どうも、お久しブリーフ。」と言いながら、ビートたけしのコマネチににた所作から横綱土俵入りの雲龍型に似たせり上がりのギャグを見せることも多い。
ゲッツ[編集]
ダンディ坂野の代表的なギャグといえば、もちろん「ゲッツ!」である。これは足を少し広げて膝を曲げ、両手は親指を立て人差し指を正面に向けるポーズである。そしてこのポーズをとると同時に「ゲッツ!」と言うのがお約束。当初はダジャレなどで滑って気まずくなった雰囲気の中で行うものだったが、今ではこれがメインのギャグとなってしまい、地方営業では漫談を始める前に「ゲッツ!」の撮影の時間が設けられるようになった。
ウルフルズの『ガッツだぜ!』の替え歌の『ゲッツだぜ』もリリースしている。
プロ野球選手のアレックス・ラミレスはヤクルト時代から、ホームランを打って本塁に戻ってきた直後にこのネタを披露しており、当時は球団マスコットのつば九郎と一緒に披露するのが恒例だった[2][3]。これは巨人、そしてDeNAに移籍してからも続け、DeNAの監督時代である2018年には、8月11日に行われた阪神戦にダンディ坂野が来場し、始球式ではラミレスと坂野本人が一緒に「ゲッツ!」を行い話題になった。この時、坂野はDeNAのチームカラーに合わせて青のタキシードを着用した[4]。
また川崎フロンターレの中村憲剛は2020年のゴールパフォーマンスが「ゲッツ!」だった。この年、中村は前十字靭帯断裂による長期の戦線離脱から復帰したばかりであり、膝に負担をかけないゴールパフォーマンスを考えた結果これになった。この中村の復帰初戦となった、J1リーグ第13節の清水エスパルス戦に坂野がチームカラーの水色のタキシードを着用して来場し[5]、試合前には坂野本人が「ゲッツ!」を披露、そして後半40分には中村が自身の今シーズン初ゴールとなる、4点目の追加点を決め、坂野本人を目の前にして「ゲッツ!」を披露した。
脚注[編集]
- ↑ ただし、ごく稀に黄色以外のタキシードを着用する場合がある。これに関しては後述する。
- ↑ この場合、「アイーン!」(志村けん) や「そんなの関係なーい!はーい、オッパッピー!」(小島よしお、ただし本家は『そんなの関係ねぇー!』) など別のネタを組み合わせて披露し、最後に「ゲッツ!」で締めていた。
震災が発生した直後の、2011年の東京ドーム開幕戦では「WE ARE ONE!頑張ろう日本!」の後に「ゲッツ!」で締めた。 - ↑ ただしビジターゲームではマスコットが帯同しない場合があり、この場合はラミレスが単独で行う。
- ↑ ちなみに対戦相手の阪神のイメージカラーは黄色である。
- ↑ この日、川崎は黒を基調としたイベント用のユニフォームを、清水は1stユニフォームであるオレンジのユニフォームを、審判員は水色の審判服を着用していた。