オオムギ
オオムギとは、植物界種子植物門被子植物亜門単子葉植物綱イネ目イネ科の一年草もしくは越年草の草本である。
関東では播種は十一月ごろなので、越年草とされることもある。緑肥や牧草や、ウサギの飼料や猫草などとして利用される。
概要[編集]
世界中で栽培されている穀物である。やや寒冷なところでも栽培できるのでイネが栽培できないところでも栽培できる。施肥が重要であるが、窒素系肥料を与えすぎるとタンパク質が増えてビールの濁りの原因となる。
節間が長いので、麦藁細工に用いられ、「麦藁帽子」の材料でもある。古代のメソポタミアでは、ビールを麦藁(節は切る)で吸って飲んだ。いわゆる「ストロー」である。プラスチック・ストローが「環境に優しくない」というので紙製のストローを使うという話があったが、「フツーに大麦のストローでいいんじゃね?」と思う。
日本のオオムギ[編集]
日本にはイネより遅れて入ってきた。米の代用食として、あるいは脚気予防のために食べられてきた。特に大日本帝国海軍では脚気予防のために潜水艦以外では麦飯を給食に用いられてきた。太平洋戦争後も押し麦として米飯に混じって提供されたが、21世紀に入り、押し麦と米の値段が逆転した。
食味は「あまりよくない」とされるが、メソポタミアでは砕いて粥として食したという。発芽させたものは「麦芽」として知られ、酵素ジアスターゼを含む。
食感は押し麦としても「まるで虱を噛むよう」という評価もあるが、大麦に赤小豆と米を加えて炊いたものを「二紅飯」と呼ぶという話はある。
とはいえ中国を舞台としたマンガ作品の中での話なので時代考証については厳密ではなく、大陸では日本のように「米を炊く」文化があるかどうかも不確かなので、粥かもしれないし、いわゆる「強飯(こわめし)」かもしれず糯米であるかもしれない。また、「赤小豆」も日本の小豆(あずき)であるかどうかは不確かであり、「インドには“アドゥキ”と呼ばれる豆がある」ともいわれるので、実際に作って食べ比べるくらいしか評価のしようがない。
追記をお願いしたい。
関連文献[編集]
- 『マメな豆の話』
- 大河原 遁『東坡食譜』(集英社ヤングジャンプコミックス、2017、pp-112『二紅飯』)