都市再生機構
URであーーーーーーる。
- 吉岡里帆
都市再生機構(としさいせいきこう)とは、国土交通省が所管する独立行政法人のことであーーーる。都市基盤整備公団と地域振興整備公団が平成16年(2004年)7月に統合して発足した。通称は「UR」。
激安物件目白押し[編集]
築年数の古い物件をリノベーションして貸し出している。営利企業ではなく、いわゆる「公団」の一種と考えてよい。
そのため、家賃はびっくりするほど安い。西東京であれば、3LDK・50㎡ぐらいで月5万円(!)という激安物件が、ゴロゴロ転がっている。
一括払いで賃貸する際の注意点[編集]
URは「礼金ナシ・仲介手数料ナシ・更新料ナシ・保証人ナシ」で、物件を借りられることを売りにしている。特に「保証人ナシ」はありがたい項目であるが、その分、収入の審査基準はやや厳しい。一般的な不動産屋では「家賃が収入の1/3以下」に収まっていれば審査が通るが、URでは「家賃が収入の1/4以下」である必要がある。
では、前年の収入状況が悪かった人は諦めるしかないのか。まだ手がある。1年分の家賃(+共益費)を一括前払いすれば、収入審査をパスして借りることができる。(なお、2年目からは普通の「毎月引き落とし」になる。)
契約時には、敷金2ヶ月分が必要となる。また、入居する日にちによっては「日割りの家賃」も発生する。そのため、家賃(+共益費)×15ヶ月分程度を一括前払いすれば、前年の収入に関係なく借りることが可能である。
以下では、実際に一括前払いで借りようとする際の細かな注意点を解説する。
まず、UR はインターネットで契約を申し込むことができず、かならず店頭に顔を出さなければいけない。
そして驚くことに、15ヶ月分の家賃は銀行振込で支払うことができない。契約締結の際には、(1)URの営業所に現金を持ち込んで支払うか、(2)払込票をもらって、近くの銀行で支払いを済ませ、その払込票をまた営業所に持っていって見せる必要がある。近場で引っ越しするだけなら、一旦、払込票をもらって帰宅して、後々また営業所に行って本契約...ということも可能であろう。しかし、遠方に引っ越しする場合(例えば地方から上京する場合など)、何度も営業所に足を運ぶことは難しく、できれば1日で済ませたい。
15ヶ月分の家賃となれば、当然、大金である。月5万円の物件だとしても、合計70~80万円にはなるため、できれば持ち運びたくはない。となると、(2)払込票での支払いを行いたい。
あなたのメインバンキングがりそな銀行やゆうちょ銀行などであれば、そこに払込票を持っていけばよいだけで、べつに問題はない。しかし、地方銀行や、実店舗の存在しないネットバンキング(楽天銀行など)を使っている場合は問題である。近くのりそな銀行に「払込票」を持っていったところで、振込で支払うことはできない。[1]結局、その銀行窓口に現金を支払う必要がある。現金を払う相手が「UR」から「よその銀行」に変わっただけであり、大量の現金が必要であることに変わりはない。
従って、こういう人は大量の現金をおろして用意するしかない。(もはや、払込票をもって銀行に行く意味もないので、(1)営業所で現金を支払うのがよいだろう。)ここでもう一つ注意するべきことは、ATMの引き落としには限度額があるということである。セキュリティの関係上、1日最大50万円程度しかおろせない場合が多い。
銀行のコールセンターに電話をすれば、上限額を一時的に上げることは可能である。ただし、前もって「●月●日に●●万円を引き落としたい」という希望を伝えてもつっぱねられる場合が多く、たいていは当日に電話する必要がある。銀行側がどういった基準で上限額アップを認めているかは、当然シークレットである。あまり考えたくないことだが、契約当日になって電話をしても、上限額アップが認められない可能性もある。不安な人は、事前に全額を引き落として持っていくしかないだろう。あるいは、もう一泊して2日に分けて全額を引き落とす、といったスケジュールの立て方をしておく必要がある。
その他、ATM関連の注意点
- コールセンターに電話する前に、自分の支店名・口座番号・暗証番号などのメモを用意しておくこと
- 一部の銀行では、セキュリティ設定によって、ATM引き落としができる都道府県が決まっている場合がある。インターネット上で、自分で設定を変えられる場合が多い。今とは異なる都道府県へ引っ越したい場合は、この設定も事前にチェックしておく必要がある。
脚注[編集]
- ↑ 「払込」と「振込」の違いに注意。
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
- 独立行政法人 都市再生機構
- 都市再生機構(@UR_TOSHIKIKOU) - X(旧:Twitter)
- UR 賃貸住宅 くらしのカレッジ - Facebook
- UR は全国のまちづくりを応援します - Facebook
- 都市再生機構 - YouTubeチャンネル
- 全国公団住宅自治会協議会
- 都市基盤整備公団 - ウェイバックマシン(2003年6月24日アーカイブ分)