JR東海交通事業城北線
城北線は、愛知県春日井市にある勝川駅から清須市にある枇杷島駅までを結ぶ路線である。
概要[編集]
日本鉄道建設公団の工事線。津軽海峡線や本四備讃線と共に、JR新会社の直営開業路線とされ、建設継続されたが、JR東海の関連会社が路線を引き受け、建設費用はJR東海が40年かけて返済している。
年表[編集]
- 1991年12月1日 - 勝川 - 尾張星の宮間が開業。
- 1992年3月18日 - 尾張星の宮 - 枇杷島間が開業し城北線全通。
- 2024年(令和6年)9月1日 - 社名変更に伴い、運営者がJR東海交通事業となる。
駅一覧[編集]
括弧内は勝川駅からのキロ数を表す。名古屋市北区の区域も通過するが駅は設置されていない。
駅ナンバリングは設定されていない。
駅名 | 営業キロ | 乗り換え | 路線数 | 備考 |
---|---|---|---|---|
勝川駅 | 0.0 | JR中央線 | 1面1線 | |
味美駅 | 1.8 | 1面2線 | 名鉄小牧線との連絡なし | |
比良駅 | 4.5 | 2面2線 | ||
小田井駅 | 6.7 | 名鉄犬山線・地下鉄鶴舞線と徒歩連絡 | 1面2線 | |
尾張星の宮駅 | 9.3 | 2面2線 | ||
枇杷島駅 | 11.2 | JR東海道線 | 1面2線 | 2面4線だが、城北線側は1 - 2番線のみ。 |
車両[編集]
開業当初は自社で車両を用意できず、キハ40形2両をJR東海から借り入れていた。その後、枇杷島まで全通したことに伴いキハ11形200番台を4両自社で用意。うち2両は美濃太田常駐とされ、特に204は一度も当路線で使用されることはなかった。
2015年にキハ11形300番台2両がJR東海から転入すると4両ともひたちなか海浜鉄道に譲渡され、うち現在も2両が湊線での運用に就く。
2022年現在は300番台のうち301と302が在籍し、うち302は東海交通事業色に塗り替えられた。トイレは汚物処理施設がないことから使用はできず、業務用室として封鎖されている。代走の際は名古屋車両区の305号車にステップが取り付けられて運用に入る。
今後[編集]
2032年に減価償却期間が終わり、以降は電化・他線接続も可能になる。しかし、勝川駅の他線接続は中央線側の高架化を行った昨今難しい状況になってしまった。また、2016年度の、1日1kmあたりの輸送密度は500人と、電化するどころか、もはやいつ廃止になってもおかしくないレベルである。
それでも、類似性格の武蔵野線以上に他線接続を軽視[注 1]した利便性の悪さと運賃の高さが乗客の少ない主な要因であることや名駅への短絡路線としても千種や金山といった高乗降実績の駅を通過しないことを考慮すると、減価償却期間が終わったあとに、線路を撤去してBRT化するのも手ではないかと推測される一方、稲沢での方転を解消する観点で勝川での高架接続や電化を行い、愛環線ともリンクさせ、2024年問題以降増強が予想される貨物輸送を主体に活用する[注 2]ことも検討してもよいと思われる。
脚注[編集]
- 注
JR東海の鉄道路線 |