21世紀以降の日本に残った吊り掛け電車の一覧

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

21世紀以降の日本に残った吊り掛け電車の一覧では、2001年以降も残留した、駆動方式が吊り掛け駆動方式の電車車両を挙げる。

概要[編集]

日本の電車では20世紀末になると、部品点数は多いが、高速化に対応できるカルダン駆動が完全に普及してしまい、吊り掛け駆動は絶滅寸前となった。そんな中でも2001年以降もしぶとく残った例があるので、これについてを網羅する。

JR各社[編集]

殆どが事業用車であり、旅客用車両としてはイベント用に数例残った程度に過ぎない。JR化後に登場したクモハ84は21世紀を迎えることなく全廃されている。

  • JR東日本クモハ12形電車052号 - 鶴見線の大川支線にて最後まで使用されたが、2022年に入っても除籍されずに保管されている。
  • JR東海クモハ12形電車041号 - イベント用に1両残されていたが、2002年に廃車。リニア鉄道館にて静態保存。
  • JR西日本クモハ42形電車001号 - 小野田線の本山支線にて最後まで稼働していた1両で、2021年現在も車籍を有する。006号も残っていたが、2001年1月30日に廃車、部品取りとされた。
  • 国鉄クモヤ90形電車 - 2002年全廃。
  • 国鉄クモヤ440形電車 - 1両のみ残っていたが、2002年に廃車された。
  • 国鉄クモヤ441形電車 - 2006年全廃。
  • 国鉄クモヤ740形電車 - 2008年全廃。これと同時に63系電車を系譜とする車両はJRから全滅した。
  • 北陸鉄道モハ2300形電車 - 北陸鉄道から豊橋鉄道に移り、廃車後、2両(3301、3302)が「運動エネルギーの回収率を向上させる研究開発」過程の実験車として鉄道総研に譲渡された。鉄道総研では架線レスバッテリートラムに改造され、実験走行に成功した。この改造の際にモーターを含む電気機器の多くが新たに専用で用意された一方、台車は存置されたが故に駆動方式は吊り掛け式のままだった。現在、3301は国立研究所内で、3302は那珂川清流鉄道保存会にそれぞれ保管されている。

東武鉄道[編集]

2001年初頭時点で合計162両が在籍していたが、2007年に全滅した。

富士急行[編集]

1994年までに事業用を含めてすべて一掃されたが、沿線での保存が実現しているのであえて載せておく。

東急電鉄[編集]

東急150形電車が最後まで4両残っていたが、2001年3月までにすべて廃車され全滅。

同時に保有車両全車が回生ブレーキ付きとなった。

京成電鉄[編集]

2007年まで事業用車モニ20が在籍していた。

相模鉄道[編集]

モニ2000形が事業用として残っていたが、2007年までにすべて廃車されて全滅している。

名古屋鉄道[編集]

2001年初頭時点で合計36両が在籍していたが、本線系統の12両は2003年に全廃。瀬戸線系統からも2011年までにすべて廃車されている。

近畿日本鉄道[編集]

2001年以降も特殊狭軌線に残っていたが、2015年までに路線ごと移管されている。

西日本鉄道[編集]

本線系統に事業用車2両、宮地岳線系統に営業用車両15両が残っていたが、2007年までに全廃されている。

その他中小私鉄[編集]

この節は執筆の途中です この節はまだ執筆途中です。加筆、訂正して下さる協力者を募集中!

ここでは、路面電車については一部例外を除き扱わない。

弘南鉄道
上毛電気鉄道
銚子電気鉄道
箱根登山鉄道
  • モハ1形 - 2019年に吊り掛け車は全廃、以降はカルダン化された車両のみ残留。
江ノ島電鉄
伊豆箱根鉄道
福井鉄道
いずれも2006年の小型車投入で一掃された。
豊橋鉄道
鉄道線の渥美線のみ紹介。7300系が名鉄から譲受されたが2003年に全廃。
遠州鉄道
遠州鉄道30形電車 - 2018年全廃。
大井川鉄道
三岐鉄道
三岐線のみ紹介。北勢線は先述の270系が全て引き継がれ2022年現在も現役である。
四日市あすなろう鉄道
260系が全て引き継がれ2022年現在も現役である。
えちぜん鉄道
京福時代からすべてを挙げる。
叡山電鉄
近江鉄道
高松琴平電気鉄道
2007年までに1000形、3000形、5000形、20形各1両とデカ1を残して全廃。残るの旅客車4両も2021年までにすべて現役から引退している。