鵜飼祐充

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鵜飼 祐充(うかい ひろみつ、1959年/1960年 - )は、日本裁判官名古屋地裁岡崎支部の裁判長である。

略歴[編集]

情報が少ないため、誕生日などは不明である。ただ平成31年(2019年4月時点で59歳とあるため、少なくとも昭和34年(1959年4月以降から昭和35年(1960年)4月以前までに生まれているはずである。

その後の経歴であるが、以下のようになる。

  • 平成5年(1993年) - 名古屋地裁判事補。
  • 平成7年(1995年) - 神戸地家裁 姫路支部判事補。
  • 平成8年(1996年) - 神戸地家裁 姫路支部判事補・姫路簡裁判事。
  • 平成10年(1998年) - 岐阜地家裁 御嵩支部判事補・御嵩簡裁判事。
  • 平成13年(2001年) - 名古屋地裁判事補・名古屋簡裁判事。
  • 平成15年(2003年) - 名古屋地裁判事・名古屋簡裁判事。
  • 平成16年(2004年) - 広島地裁 呉支部判事・呉簡裁判事。
  • 平成19年(2007年) - 津地家裁判事・津簡裁判事。
  • 平成23年(2011年) - 福井地家裁部総括判事・福井簡裁判事。
  • 平成26年(2014年) - 名古屋地裁部総括判事・名古屋簡裁判事。
  • 平成29年(2017年) - 名古屋地家裁 岡崎支部部総括判事・岡崎簡裁判事。
  • 司法修習は45期とのことであり、45期は平成5年(1993年)にあたる。

娘と性交した父親に無罪判決[編集]

鵜飼の名前が一躍著名になったのは、平成31年(2019年)3月26日に、2年前に愛知県に住む当時19歳の女性を2度にわたって性交した容疑で父親が準強制性交等罪に問われていたが、鵜飼はこれに無罪判決を下したことである。これにより、「娘と性交した父親に無罪判決」ということで一気に名の知られた裁判官となった。この判決には多くの識者から疑問符が付けられており、検察4月8日控訴している。なお、週刊新潮2019年4月18日号で『娘を性のはけ口にした父が無罪というバカ判決「裁判長」』という記事を出しており、同誌の記者が帰宅途中の鵜飼に無罪判決について直撃したが、自転車で逃げ去ったという。

この無罪判決は2020年名古屋高裁における控訴審において鵜飼が出した無罪判決が破棄され、「継続的な性的虐待の過程で抵抗する意欲や意思を無くし、精神的、心理的に抵抗できない状態だった」と判断されて懲役10年の判決が出されている。これに対して被告側の父の弁護人は懲役10年の判決を不服として上告した。

数々の疑問判決[編集]

鵜飼の判決に関しては多くの疑問が持たれているが、実は娘と性交した父親に対する無罪判決だけではなく、他にも多くの無罪判決を出している問題裁判官であるという。

  • 平成27年(2015年3月藤井浩人美濃加茂市長が岐阜県美濃加茂市の雨水浄化設備導入をめぐり30万円を受け取ったとして、事前収賄罪などに問われたが、贈賄側業者の供述について「不自然に変遷している。現金授受は認められない」と述べ、無罪(求刑懲役1年6月、追徴金30万円)を言い渡した(控訴審では逆転有罪、最高裁でも上告を棄却され、有罪が確定している)。
  • 平成28年(2016年6月ペルー人の男が女性を殺害しようとした事件でも「意図的だったとは言えない」として無罪判決。
  • 平成28年(2016年)7月愛知県安城市コンビニフィギュア(人形)を盗み、追い掛けた男性店員を車から振り落としたとして強盗致傷罪に問われた3被告の裁判員裁判で名古屋市守山区の建築業男性(当時29歳)に無罪判決。
  • 令和元年(2019年5月に愛知県西尾市で妊娠中の母親と2歳の子どもを車ではねて死傷させた罪に問われた派遣社員に「生まれてくるはずの生命まで一度に失い、幸せな生活が一変した家族の悲しみは大きい」として、執行猶予4年の付いた禁錮3年の有罪判決(余りにも軽い)。

ただし一方では一応は、納得のいく判決も出しているようである。

  • 平成31年(2019年)1月に介護疲れから夫を手にかけてしまった事件で「夫の介護を一人で続け、心身の疲弊が限界に達した末の犯行で、態様が際立って悪質とは言えない」として懲役3年、執行猶予5年(求刑・懲役8年)の判決を下した。
  • 平成31年(2019年)3月、傷害致死事件で、ベトナム人女性が暴行を受けて亡くなり、被告はベトナム国籍の男性3人であったが、被告は正当防衛を主張したが「被害者の攻撃を予想した加害目的があり、暴行が正当防衛として許容される状況にはなかった」と判断、懲役3年6月(求刑・懲役7年)の判決を下した。

ただし「娘と性交した父親に無罪判決」は多くの識者や一般から疑問が出されており、鵜飼の能力に疑問が付けられているのは紛れも無い事実である。