コールサイン

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コールサインとは、無線局を識別するために割り当てられる識別子のことである。呼出符号と呼ばれることもある。

概要[編集]

無線局免許が必要な無線機器に対して政府(日本の場合は総務省の各総合通信局)が割り当てることが一般的である。この場合はコールサインが被ることはまずない。コールサインは国別のプリフィクスが定められており、国を超えて被ることも無いため世界でただ一つのコールサインとなる。 一方でライセンスフリー無線の場合は各個人がコールサインを真似た物を作り、そのコールサインで呼び合うことも珍しくない。

テレビ[編集]

基本的に日本で、ラジオ(AM)はJO〇R又はJO〇Fと表記される[注 1][注 2]。尚、Rの符号はRadioのこと。テレビではJO〇までは一緒だが、ラテ兼営の場合ラジオと同、テレビ一本の場合は後ろの引数がHIMXなど。[注 3]

アマチュア無線[編集]

日本においては国際識別コード2桁+地域番号1桁+ランダムな識別子3桁で構成されている。なお、コールサインにはQ符号SOSなどの通信符号と被らないようになっている。
移動運用時などの常置場所以外で運用する場合はさらに/と運用場所の地域番号を付けて運用されることが多い。自動車のナンバープレートと同様に再使用の無い一度きりの番号であったが、関東総合通信局管内ではコールサインが底をついてしまい、期限切れのコールサインが再使用されるようになった。
声で読み上げるときはフォネティックコード(通話表)が使用されるのが一般的である。

軍用[編集]

無線通信の傍受は諜報の基本でもあり、誰が発信したのかわかりやすい上に固定されているコールサインは格好の餌食となりやすい。そのため、軍事用途の無線局においてはコールサインを一定期間で変更している組織は少なくない。しかし、これは作戦時や戦時中の対応であり、平時は固定のコールサインを使用していることが多い。

TACネーム[編集]

戦術的を意味する「Tactica」に由来し、コールサインとは別に便宜上使用されるものとされる。コールサインや本名で呼ばない理由として、同姓同名の隊員の識別や戦闘中に読みにくいコールサインではなく、愛称的な読みやすいTACネームを使用することでパイロットの負担を減らすなどの効果があるとされている。なお、あくまで部隊内などの内輪的な識別子であり、管制塔などに対する通信はコールサインで行われるのが一般的。
日本では航空自衛隊戦闘機パイロットのみが使用しているといわれている。空自は上官から命名されることが多いとのこと。

関連項目[編集]

[編集]

  1. NHKの場合はR1がK、GまたはP、R2がB、CまたはD。
  2. 民放FM単営局はUまたはV。
  3. NHKの場合はK又は教育テレビの場合B