日新報道

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株式会社日新報道
nisshin-houdou
画像募集中.png
種類株式会社
本社所在地日本国旗.png日本
105-0011
東京都港区芝公園3-6-23
設立1967年5月2日[1]
業種情報・通信業
事業内容総合図書出版
代表者代表取締役 遠藤留治
資本金1000万[2]
外部リンクhttp://www.nisshin-p.co.jp/
特記事項:2017年に破産手続き開始

株式会社日新報道(にっしんほうどう)は、かつて存在した出版社

概要[編集]

1967年昭和42年)5月に設立。東京都港区芝公園3-6-23に本社を置き、政治・ビジネス・社会などに関する書籍を出版していた。

代表作は植田正也著『電通「鬼十則」――広告の鬼・吉田秀雄からのメッセージ』(2001年)、ベン・アミー・シロニー著『日本の強さの秘密――ユダヤ人が歴史から読み解く日本の精神 なぜ、われわれは日本の天皇に関心を持つか』(2013年)[3]ケント・ギルバート著『不死鳥の国ニッポン』(2013年)など[4]

1969年(昭和44年)に出版した藤原弘達著『創価学会を斬る』は創価学会公明党による“言論出版妨害事件”[5]に発展したが[6]、その後も創価学会批判本を出版し続けた。ジャーナリストの井上静からは「権力の側から創価学会と共産党を罵る本が主な商品だったが、80年代から公明党が自民党にすり寄り始めたので、矛先を朝日新聞などに変え、さらには排外主義や歴史修正主義を叫ぶ活動をしている人達の主張を売りものにし、ヘイト度とネトウヨ度をエスカレートさせていた」と評されている[7]

2017年平成29年)7月18日に東京地裁より破産手続き開始決定を受けた。ピークの1992年(平成4年)4月期は年売上高約2億3000万円[4]、2002年(平成14年)4月期は年売上高約1億500万円を計上していたが[3]、2016年(平成28年)4月期の年売上高は約4500万円にまで落ち込んでいた。

主な刊行物[編集]

  • 竹中労 『芸能界をあばく』(1970年)
  • 森田必勝 『わが思想と行動――遺稿集』(1971年)
  • 猪野健治 『日本の右翼――その系譜と展望』(1973年)
  • 佐々木嘉信 『刑事一代――平塚八兵衛聞き書き』(1975年)
  • 中村建治 『社会主義協会を斬る――その思想と戦略・戦術を衝く』(1977年)
  • モルデカイ・モーゼ(=久保田政男) 『日本人に謝りたい――あるユダヤ人の懺悔』(1979年)
  • 福永法源 『誤解を恐れずに生きてみよう――平凡な人生が非凡に転ずるとき』(1980年)
  • 奥原唯弘桶谷繁雄太山壌土田隆中川八洋松原正大久保典夫 『猪木正道の大敗北――ソ連を愛し続けた前防大校長の“言論抑圧裁判”の真相』(1983年)
  • 福田博幸 『過激派に蹂躙されるJR――経営をおびやかすJR総連の実態』(1992年)
  • 鈴木邦男 『これが新しい日本の右翼だ――「恐い右翼」から「理解される右翼」へ』(1993年)
  • 山村明義 『創価学会・公明党の政権乗っ取りの野望』(1993年)
  • 西岡昌紀 『アウシュウィッツ「ガス室」の真実――本当の悲劇は何だったのか』(1997年)
  • 殿岡昭郎 『体験的本多勝一論―本多ルポルタージュ破産の証明』(2003年)
  • 関谷晧元 『レムリアの風――高橋信次・日蓮・ゼウスからも熱いメッセージが』(2004年)
  • 安東幹 『日本共産党に強制収容所――僕が体験した共産主義という狂気の支配』(2004年)
  • 遠藤欣之助 『創価学会=公明党が政権の"オーナー"でいいのか――『政党・マスコミ』は沈黙していてはいけない』(2005年)
  • 水間政憲編集 『南京の実相――国際連盟は「南京2万人虐殺」すら認めなかった』(2008年)
  • 黒田大輔 『「きもカルト」撃退記――創価学会員やシンパとのお笑い真剣バトル全記録』(2010年)
  • 金友隆幸 『支那人の日本侵略――排害主義者宣言』(2011年)
  • 中川八洋 『脱原発のウソと犯罪』(2012年)

脚注[編集]

  1. 出版年鑑編集部編『日本の出版社2016-2017』出版ニュース社、2015年、274頁
  2. 会社案内(2013年7月2日時点のアーカイブ)会社案内(2016年10月13日時点のアーカイブ)
  3. a b 株式会社日新報道 - 倒産速報 帝国データバンク(2017年7月26日)
  4. a b (株)日新報道 東京商工リサーチ(2017年7月26日)
  5. 両者は藤原に上梓をやめさせようとし、拒否されるや同社の刊行を止めようとしたり、取次各社に圧力を掛けて注文が受けられないようにしようとした
  6. 創価学会を本気で怒らせた一冊 当事者が"大事件"の裏を語る サイゾー(2008年12月8日)
  7. 倒産した日新報道とアマゾンのレビュー 楽なログ(2018年2月14日)

外部リンク[編集]