猪野健治

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猪野 健治(いの けんじ、1933年11月7日 - )は、フリージャーナリスト 。

滋賀県生まれ。地方紙記者、PR会社、双葉社などを経て、1962年よりフリー。1980~83年まで季刊『民族宗教研究』編集長[1]日本ジャーナリスト専門学校専任講師・評議員。やくざ右翼総会屋などをテーマとした分野では先駆者にして第一人者であり、「新右翼」の名付け親としても知られる。そのアウトロー集団研究は一貫して「差別」がもう一つのテーマとなっている。著書に『やくざと日本人』(三笠書房、1973年)、『日本の右翼』(日新報道、1973年)、『東京闇市興亡史』(編、草風社、1978年)、『戦後仁侠史の研究』 (現代書館、1994年)、『山口組概論』(ちくま新書、2008年)などがある。

著書[編集]

単著[編集]

  • ゼンガクレン――革命に賭ける青春』 双葉社、1968年
  • 『親分――実録・日本侠客伝』 双葉社(双葉新書)、1968年/増補改訂版、1976年
  • 『児玉誉士夫の虚像と実像――現代の黒幕』 創魂出版(偶像破壊シリーズ)、1970年
  • 『天下り官僚――日本を動かす特権集団』 日新報道、1972年
  • 『やくざと日本人――日本的アウトローの系譜』 三笠書房、1973年
    • 『ヤクザと日本人』 現代書館(猪野健治アウトロー論集・1)、1993年
    • 『やくざと日本人』 筑摩書房(ちくま文庫)、1999年
  • 『日本の右翼――その系譜と展望』 日新報道、1973年
    • 『日本の右翼』 筑摩書房(ちくま文庫)、2005年
  • 『関東義侠伝 戦前編』 徳間書店、1974年
  • 『侠客の条件――実録・吉田磯吉伝』 双葉社(双葉新書)、1977年
    • 『侠客の条件――吉田磯吉伝』 現代書館(猪野健治アウトロー論集・3)、1994年
    • 『侠客の条件――吉田磯吉伝』 筑摩書房(ちくま文庫)、2006年
  • 『すぐ役立つ実践的編集・取材の知識100』 日本ジャーナリスト専門学院出版部(ジャーナリスト双書)、みき書房(発売)、1979年
  • 『新宿残侠伝――実録・関東尾津組伝』 現代史出版会、1980年
  • 『雑誌記者入門』 日本ジャーナリスト専門学院出版部(ジャーナリスト双書)、1981年
  • 山口組の研究――日本最大の広域組織の内幕』 双葉社(Futaba books)、1982年
  • 『実録・人生劇場――ドキュメントで描く"渡世人"の凄まじい生きざま!!』 双葉社(Futaba books)、1984年
  • 『雑誌編集者』 実務教育出版(気になる仕事の本)、1984年
  • 『戦後水滸伝――仁侠史の研究』 現代評論社、1985年
  • 『評伝・赤尾敏――叛骨の過激人間』 オール出版(虹の本)、1991年
  • 『戦後仁侠史の研究』 現代書館(猪野健治アウトロー論集・2)、1994年
    • 『やくざ戦後史』 筑摩書房(ちくま文庫)、2000年
  • 『現代親分論』 現代書館(猪野健治アウトロー論集・4)、1994年
    • 『やくざ親分伝』 筑摩書房(ちくま文庫)、2002年
  • 『「暴対法」下のヤクザ』 現代書館(猪野健治アウトロー論集・5)、1994年
    • 『暴対法下のやくざ』 筑摩書房(ちくま文庫)、2001年
  • 『義理回状の研究』 現代書館(猪野健治アウトロー論集・補巻)、1997年
  • 『三代目山口組――田岡一雄ノート』 筑摩書房(ちくま文庫)、2000年
  • 『やくざ外伝柳川組二代目――小説・谷川康太郎』 筑摩書房(ちくま文庫)、2001年
  • 『興行界の顔役』 筑摩書房(ちくま文庫)、2004年
  • 『山口組永続進化論――変貌する4万人軍団のカネ・ヒト・組織力』 大和書房(だいわ文庫)、2008年
  • 『山口組概論――最強組織はなぜ成立したのか』 筑摩書房(ちくま新書)、2008年
  • 『やくざ・右翼取材事始め』 平凡社、2014年
  • 『テキヤと社会主義――1920年代の寅さんたち』 筑摩書房、2015年

共著[編集]

編著[編集]

  • 電通公害論――広告王国のゆがんだマスコミ操作』 日新報道、1971年
  • 『続 電通公害論――政治権力と癒着する広告大国』 日新報道、1972年
  • 『買占め黒書』 日新報道、1973年
  • 『日本の反政治詩集』 向井孝寺島珠雄共編、立風書房、1973年
  • 『官僚の商法』 エフプロ出版、1977年
  • 『誰も書かなかったもう一つの官僚論――官僚の商法』 エフプロ出版、1978年
  • 『東京闇市興亡史』 東京焼け跡ヤミ市を記録する会著、編、草風社、1978年
    • 『東京闇市興亡史』編、双葉社(ふたばらいふ新書)、1999年
  • 『ゴースト・ライター――“影"の大作者たち』 エフプロ出版、1978年
  • 『現代若者コトバ辞典――この一冊でワカモノの思想がわかる』 編、日本経済評論社、1988年
  • 『右翼民族派・総覧――平成3年=1991年版』 編、二十一世紀書院、1990年
  • 『パチンコ苦悩白書――30兆円産業に未来はあるか』 毎日新聞社、1994年
  • 『混沌の丸山実を想う――丸山実追悼文集』 いいだもも、大野明男、榊原史郎、猪野健治編者代表、創樹社内丸山実追悼文集刊行委員会、2000年
  • 『右翼・行動の論理』 編、筑摩書房(ちくま文庫)、2006年[2]
  • 『「暴力団壊滅」論――ヤクザ排除社会の行方』 宮崎学共編、筑摩書房、2010年

その他[編集]

原作

  • 鳥居しげよし画『劇画 戦後水滸伝(前編・後編)』 現代評論社(現評コミックス)、1976年
  • 高橋晴雅画、天龍寺弦脚本『実録覇道ヤクザ伝山口組三代目田岡一雄 三代目襲名編』 竹書房(バンブーコミックス)、2007年

解説

  • 島津書房編『証言・昭和維新運動』 島津書房、発売:仮面社、1977年
  • 山平重樹『残侠――会津小鉄・図越利一の半生』 双葉社(双葉文庫)、1999年
  • 鈴木邦男『テロ――東アジア反日武装戦線と赤報隊』 新装版、彩流社、1999年
  • 田岡一雄『完本 山口組三代目 田岡一雄自伝』 徳間書店(徳間文庫カレッジ)、2015年

寄稿等

  • 東京都学生文学懇談会、学園評論編集部共編『日本学生詩集――ささやくように』 理論社、1953年
  • 『滋賀詩集』 近江詩人会、1957年
  • 社会問題研究会編『全学連各派――学生運動事典』 双葉社、1969年/増補改訂'70年版、1969年
  • 社会問題研究会編『右翼事典――民族派の全貌』 双葉社、1970年
  • 社会問題研究会編『右翼・民族派事典』 国書刊行会、1976年
  • 黒井文太郎編著『謀略の昭和裏面史』 宝島社(別冊宝島real)、2006年/宝島社(宝島社文庫)、2007年/宝島社(宝島SUGOI文庫)、2011年
  • 鈴木邦男編著『BEKIRAの淵から――証言昭和維新運動』 皓星社、2015年[3]
  • 井上順孝編『リーディングス戦後日本の思想水脈 6 社会の変容と宗教の諸相』 岩波書店、2016年

出典[編集]

  1. 義理回状の研究の通販/猪野 健治 - 紙の本:honto本の通販ストア
  2. 衛藤豊久、野村秋介、猪野健治『行動右翼入門』(二十一世紀書院、1989年)の改題増補
  3. 島津書房編『証言・昭和維新運動』(島津書房、発売:仮面社、1977年)の改定・増補版

関連項目[編集]

  • 現代の眼 - 「猪野健治の現代右翼の動向」を連載

外部リンク[編集]

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