富士川
概要[編集]
日本三大急流の川の一つであり、古くから甲斐と駿河を結ぶ重要な川として密着してきた。読み方は「ふじかわ」であり、「ふじがわ」ではない。これは同名のものに関しても同じであり、山梨県にある富士川町、身延線を走行していた急行「富士川(現特急ふじかわ)」についても「ふじかわ」と読むのが正しい。
川[編集]
富士川は釜無川と呼ばれる川を源流とし、笛吹川を最大の支流とする2つの川が合流した地点より下流を一般的には富士川と言う。なお、合流した地点には山梨県富士川町と同県市川三郷町の町境がある。
歴史[編集]
富士川は先述の通り、甲斐と駿河を結ぶ交通網として駿州往還/甲州往還と同様重要な役割を果たしていた。なお、この川の船舶による運送を「富士川水運」と呼び、鰍沢などで船着場である河岸が栄えていた。
廃止となったのはかなり最近のことであり、身延線の前身、富士身延鉄道の全通により1928年に廃止となった。だが、実際は1903年の中央本線の開通でかなり輸送実績を落としていた。
水質汚染[編集]
富士川は「死の川」と揶揄されるほど川が汚いとも言われる。実際、中流域より下流には魚がいないと言われている
1980年代[編集]
この問題は静岡県で発生。富士川の下流域にあたる静岡県富士市では当時から製紙工業が盛んだったものの、それが仇となり汚水が富士川に流入。その結果河口が汚れヘドロまみれになるという事案が発生している。このような問題は高度経済成長期だった当時、全国各地で起きていたとされている。
2010年代[編集]
この問題は山梨県にある雨畑ダムで発生。不法に泥を廃棄処分した結果、下流にあたる駿河湾での水質汚染が確認。それの影響もありサクラエビ不漁にまで追い込まれることとなる。が…この問題には両県での視点の違いがある。
- 山梨県
- 山梨県では雨畑ダムへの不法投棄が特に問題となったが水質汚染については特に問題視されることもあまりなく、雨畑ダムの汚染が駿河湾の汚染の原因とははっきり断定していない。また、富士川に元々生息していたアユ等をはじめいくつかの生物が絶滅している可能性があるということも分かっていなかった模様。
- 静岡県
- やはりサクラエビ全国水揚げNo.1の静岡県。この問題は外せずに静岡新聞を巻き込み大事件にまで発展した。静岡県は山梨県自治体や議員に情報開示請求や弁論文の執筆などを依頼している
なお、山梨県はこの事件に関しては「海無し県だから河川以外興味なし」旨の発言を行っている模様。静岡県と山梨県は協力して排除することになっているものの、実際はかなり対立している。
現在では静岡県はこの議論から撤退し、山梨県と雨畑ダムを管理している日本軽金属とで問題を押し付け合う形となっている。静岡県はどこにいったのやら…
関連項目[編集]
一級水系の河川 |