円徳寺 (岐阜市)
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円徳寺(えんとくじ)とは、岐阜県岐阜市神田町6丁目24に存在する寺院である。宗派は浄土真宗本願寺派。
概要[編集]
平安時代末期の寿永2年(1183年)、寂円が堂宇を建立して法泉寺(ほうせんじ)と名付けたのが起源と言われている。その後、寂円の跡を継いだ寂照の時代に親鸞に帰依したので、真言宗に改められた。
戦国時代の永禄10年(1567年)、織田信長が斎藤龍興の稲葉山城を攻略した際、自らの本陣跡だった場所に寺院を移し、その門前で楽市令を出して商売を奨励したという。さらに慶長5年(1600年)、関ヶ原の戦い前夜の際に信長の嫡孫で当時の岐阜城主であった織田秀信が福島正則らの攻撃に敗れて降伏した際、この寺院で剃髪してから高野山に向かったといわれている。
寺院の境内には、信長の父・織田信秀が龍興の祖父・斎藤道三と天文16年(1547年)に加納口の戦いで死闘を演じた末に敗れた際、戦死した織田方の将兵を祀った織田塚の改葬地がある。また、信長やその家臣だった池田輝政が出した楽市・楽座の制札、さらに信長寄進の梵鐘などがある。