体罰

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体罰(たいばつ)とは、子供の身体に対して苦痛や不快感を引き起こす行為、あるいは罰のことである。体罰などが問題で自殺する事件なども発生しており、日本教育関係で大きな問題と化している。

概要[編集]

厚生労働省は、以下の行為を体罰と見なしている。

  • (子供が)言うことを聞かないので、頬を叩いたりする。
  • (子供が)悪戯をしたので、長時間正座をさせる。
  • 友達を殴って怪我をさせたので、同じように(自分の子供を)殴る。
  • 他人の物を盗んだので、(子供の)お尻を叩いたりする。
  • (子供が)宿題をしなかったので、夕飯を与えないようにする。
  • 懲罰として強制的に髪を丸刈りにする

ただし、「子供を保護する」「第三者に危害を及ぼすような行為を制止する」ために子供に対して体罰を行う、すなわち手をかける行為は例外的に認められている。

ただ、体罰にはしつけとする場合もある。日本では少なくとも昭和の戦前までは教師・教官などが体罰を行うことが当たり前、むしろ正当化すらされており、その理由は子供に対するしつけの意味もあったとされている。凄惨な虐待は勿論駄目であるが、どこまでを「しつけ」とするかで問題があるのも事実である。

また日本1994年国連の子供の権利条約批准しており、これは子供があらゆる心身の暴力から守られるために行政社会の措置をとることが明記されており、日本には子供の権利を守る仕組みを整備する必要がある。

刑法第208条によると、暴行を加えることは犯罪となり、体罰も該当するはずである。刑法が制定された明治40年より存在する条文だが(ただし量刑は改正有り)、有名無実化してきた期間が長かった。

歴史[編集]

体罰は太古の昔から行われてきたが、否定する意見がなかったわけではない。1世紀のローマ帝国の修辞学者クインティリアヌスは、家庭教師が立派に務めを果たせば体罰は不要であると説いている。同時期の哲学者プロタゴラスも、言葉による指導のほうが体罰より効果があると説いた。15~16世紀のエラスムスフランソワ・ラブレーモンテーニュなども同様の意見を述べたが、主流派になることはなかった。[1]

脚注[編集]

関連項目[編集]

なお、体罰は以下のような問題の延長にみなされる場合もある。

体罰を使った指導者

外部リンク[編集]

文部科学省
その他